福島県産の米とTHE DAYS
福島県は郡山の知り合いが年がら年中、米を送ってくれる。コシヒカリ10キロ。ありがたや、ありがたや。
しかしこれがまあ、独り身の私には食いきれない。生産者サンにはホントに申し訳ないけど、はだしのゲンの子供達にも申し訳ないけど、捨てることもしばしばあったり無かったり。と言うわけで、この福島産のお米様を貰ってくれるよう友人達に声をかけたら、手を挙げてくれる者が多くて多くて。
考えてみると私は「福島産」ということに気を遣って? 気後れして? どっちでもいいけど、とにかく誰にも譲ろうとせずに捨てていたわけだ。これはもうお米様に対する、いや、福島県産の物に対するマイクロアグレッションをしていると言われても仕方ない。差別野郎だと言われても甘んじて受け入れる。
「食う、食う」。そう言ってくれた友人達に気づかされた。
NetflixでTHE DAYSを一気見したてホヤホヤなのに、命懸けで放射性物質の飛散を最小限に留めおいてくれた人たちがいると知っているのに、そして完璧な放射線検査がなされた農作物が生産者サンから私ごとき消費者の手に渡っていると分かっているのに、郡山が福島第一原発から遠く離れた土地だと知っているのに、自身では何の気なしに食べて続けている米なのに、マイクロアグレッションをしてたんですわ、あたし。
うーん、反省。
でもね、THE DAYSよ。最後は説教くさいよ、マジで。
志井永子
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