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フジテレビ記者会見でムービーカメラ禁止って……
一度目のフジテレビの記者会見に在京電波メディア? だけ出席を許されたけれど、ムービーカメラを入れさせなかった。そのことを取り上げて、「テレビの自殺」と称している人がいるけど、それは少し違うと思うんだ。
映像関係者は、カメラのチカラ、映像のチカラを嫌と言う知ってるからだと思うんだ。
チカラとカタカナで書いたのは、「漢字の力(ちから)」と「カタカナのカ(か)」を混同してしまうから。ちなみに、金を「カネ」または「お金」と書くのも、「キン」と混同してしまうから。などと言う、どうでもいい横道に逸れた話はこれぐらいにして……
動画撮影禁止記者会見を何と呼べばいいんだろう? 「テレビの指差し確認」とでも言えばいいのかな? テレビの安全確認。違うな、うまい表現が見当たらない。
とにかく、フジテレビ関係者だけじゃなくて、視聴者や「テレビの自殺」なんて言った人も含めて、「はい、テレビにはチカラがあります」って確認したんだよ、一斉に。
結局は、1960年アメリカ大統領選挙の「ケネディ vs ニクソン」のときから変わっていないんじゃないか、と。
【ラジオで討論を聴いた人はニクソンが勝ったと思った。しかし、テレビで討論を見ていた人はケネディが勝った】
っていうアレね、アレ。
そう言えばまだ『アプレンティス ドナルド・トランプの創り方』を観てないなぁ……と、またまた映画の話を強引にぶち込んでみた。そういうアカウントだからね。
さてさて、「今はSNSがぁ」とか「最近はインフルエンサーがぁ」とか「動画配信サービスがぁ」とか、テレビ関係者から見れば威丈高に見える人が多いけど、(面白いことに、かつてはテレビ関係者がネットをバカにしていたキライがあった)結局はテレビの力を信じて、テレビの力に怯えて、テレビの力を借りてるんじゃないかと思っちゃって。
事実、ネットの話題はテレビの話題ばかり、芸能の話題ばかり。かてて加えて、NETFLIXをはじめとした定額制動画配信サービスに貢献しているテレビ関係者、元テレビ関係者がどれほど多いことか。
ま、テレビもテレビでネットの映像を拝借してるんだけど。
それにしたてって、スチルカメラに失礼な気もするけどね。
文:志井永子