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映画パンフ感想:アイアンクロー

映画パンフレット『アイアンクロー』の感想。

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   1986年のケビン・フォン・エリック(下部分をトリミング)
 パブリックドメイン1.0


【基本情報】

  • 判型:A4縦(左綴じ)

  • 価格:880円(税込)

  • 発行日:2024年4月5日

  • 発行者:太田圭二

  • 発行所:東宝株式会社ライツ事業部

  • 編集:株式会社東宝ステラ

  • デザイン:有限会社ダイアローグ

  • 印刷所:日南印刷株式会社
    2024年3月21日現在の情報を元に編集・制作

【構成】

  • 2、5、27ページ:映画スチル

  • 3ページ:イントロダクション

  • 4ページ:ストーリー

  • 6-7、14-15ぺージ、22-23ページ:映画スチル(見開き)

  • 8-9ページ:ザック・エフロン(ケビン)×ジェレミー・アレン・ホワイト(ケリー)×ハリス・ディキンスン(デビッド)×スタンリー・シモンズ(マイク)出演者スペシャルトーク (取材・文 猿渡由紀)

  • 10-11ページ:出演者プロフィール

  • 12-13ページ:コラム1 プロレスとは人生の縮図でありパンツ一丁で見せる人生観の綱引きであり、死ぬまで続く見果てぬ夢の途中(水道橋博士)

  • 14-17ページ:プロダクションノート

  • 18ページ:コラム2 フリッツ・フォン・エリックから始まる「呪われた一族」の歴史(新井宏)

  • 19ページ:フリッツ・フォン・エリック×三兄弟と演じた俳優たちの比較写真

  • 20ページ:フォン・エリック一家年表

  • 21ページ:コラム3 プロレスの栄光と呪縛 その表裏一体の世界(今成夢人)

  • 24-25ページ:レビュー 人間の内なる闇を表出させてきた異才監督が呪われた一族を照らす祝福の光(高橋諭治)

  • 26ページ:監督・脚本ショーン・ダーキンコメント

  • 28ページ:クレジット

  • 29ページ:ザック・エフロン(ケビン)×ジェレミー・アレン・ホワイト(ケリー)×ハリス・ディキンスン(デビッド)三兄弟のショット

パンフ表紙。兄弟たちの絆を感じさせる。

【内容】

・若手俳優鼎談

若手俳優が一同に会した囲みインタビュー記事がパンフに載ることは珍しいように思う。まずこの点がこのパンフの優れたところの一つ。インタビュアーも猿渡由紀氏なので鉄板。

インタビューの中でも秀逸なのは、大変だったシーンや撮影前に怖かったシーンを聞いているところ。兄弟を演じた役者のうち、デビッドとマイク役はまだ新進の役者なんだよね。

ただどちらかというとケリー役ジェレミー・アレン・ホワイト(TVドラマ中心に活躍。主演作アリ)やケビン役ザック・エフロンといった経験豊かな役者でも怖いシーン、緊張するシーンがあることを聞き出せているのが面白い。この映画ではホワイトは電話のシーン、エフロンは最初のレスリングの試合のシーンが緊張するシーンだった模様。いずれも映画の根幹にかかわる大事なシーンである。

またインタビューの中で、フォン・エリック一家の親族が俳優のなりきり具合を質問していたり、兄弟の関係の描かれ方を気にいっていたりするとの話が聞けているのも良かった。実録映画はやはりモデルになった方々とその近しい人たちの反応が気になるものです。

・コラム1 ベテラン芸人による4000字超の気合の入ったコラム

個人的には水道橋博士の書いたものって映画関連であまり遭遇していないんだよな。
水道橋博士とオレの興味関心が違いすぎるだからなんだろうけれど。

全体的には面白く読んだ。他ページとフォントが異なっているのも気合の入りぶりが伺える。
(当コラムは水道橋博士のnoteでも全文公開されていて読むことができます)
読んでいて2つ気になる点があった。

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