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DAY62)メキシコで出会った慶応生


「あえて、レールを降りてみようと思うんです」

これは僕ら夫婦が世界一周をしていた途中に、キューバに向かう前に経由したメキシコ・カンクンであった日本人大学生が言っていた言葉である。彼は本来なら大学4年生であり、就職活動真っ最中だったそうだが、いま進んでいる歩みに疑問を感じたという。周りの友人は就職活動をして、彼に対しても批判的だったそうだ。でも、彼はみんなが歩みべきとされている道に疑問を感じ、みんなが乗っているレールから自ら降りたという。そして彼は留学と旅を経験したのである。帰国後に再会すると、彼は無事に就職し、とても幸せそうにしていた。

僕はそんな彼と会い、年齢は関係ないことだが「若いのに立派だな」「僕なんて最近やっと気づいたのに、もう気づいているなんて」と、とても感心したことを今も思う。カンクンで語り合った夜から、彼の方が一足先にキューバに向かったが、彼の目にキューバの景色はどう感じたのだろう。

そんな彼の言葉を、今日ふと思い出したのだ。実は最近の僕はとても面白く進んでいる。いや、ずっと前からか。それこそ30歳になって出かけた夫婦世界一周から、なんだか面白い日々は続いている。もちろん、旅以降、苦しいことも悲しいことも多かれ少なかれ経験しているが、基本的には楽しんでいると思う。

特に大学院に入学してから「学術的な保育の学び」にどっぷり浸かりつつも、私生活もとても面白い。なんか進むべき道に進んでいるような感覚で、ふんがふんがしている部分もあるが、けっこうナチュラルな感覚で、素敵な出来事や出会いなどが寄ってくる感じでとても面白い。先にも述べたし、これまでのnoteを拝見してくれている方は知っていると思うが、良いことばかりでもなく失敗も苦悩もしているが、今思えばそれも今に繋がっている気がする。ときに書籍「聖なる予言」のように「あ、来ちゃってる。繋がっちゃてるな」って思うことが多くある。

しかし、さらにふと思った。「なんかおかしいのかも」って。つまり、上手く行きすぎていないかと思うのだ。ドッキリをされている途中の芸人さんのように、良いことばかりが繋がっており、逆に怖くなるみたいな。あぁ、これは幸せすぎての恐怖なのか?「いやいや、良いことが繋がっているのも、以前レールから降りて、心のままに過ごしているからこそ引き寄せているんだよ」って思うべきか。

こう思った具体的なこととして、、、大学院に入ってからの公私様々な学びや経験がどんどん繋がってきており「お!また繋がった」という経験が多くやってくるのだ。自分が言語化できなかったり「なんだろな」と思っていた事柄が、違う場面でクッキリと明確になったり、研究テーマがどんどん深まって行ったり、学びと学びが繋がってさらなる学びに出会ったりなどなど。

こんな経験をしているので面白いのだが「あれ、これって、たまたまじゃね?」と思ったり、「通っている大学院の特色や傾向に、ただ自分が沿っているだけじゃね?」って思うのだ。つまり、同じ大学の先生方から学ぶので、同じ教育観だったり思想観があり、それに触れ続けているから、その流れに沿っているだけで「これは繋がっているとか引き寄せとかそういうんじゃないんじゃない?」って思ったりした。実はまたレールに乗ってるんじゃないかと。もしも、そうだったらどうしようー

って、あまり深くは考えてないのだが、やはりその傾向は完全に否定は出来ないし、もしそうだったら危険なことだし、ときに外から、ときに他分野から今の自分をみることもしたいなと思った。これは大切なことだし、まずそれに気づけたことにBIGUPである。もし時間が許すのであれば、他大学院で授業取るのも良いかもな〜

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