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【2022J2リーグ】岡山vs長崎【第37節】

あーろん

ファジアーノ岡山vsV・ファーレン長崎

2022.09.17
実況:喜谷知純
解説:桂秀樹
主審:榎本一慶
観戦方法:現地+DAZN(見逃し配信)
観客数:8,321人

【まえがき】

前節の徳島戦で完敗した岡山、中2日でどこまで切り替える事ができるか。負けた次の試合がとても大事。前回横浜FCに負けたところから4連勝まで持っていくことができたリバウンドメンタリティをもう一度。ホームでは3連勝中、ここで負けるわけにはいかない。
一方、長崎は7連戦真っ只中。エジガル・ジュニオ、クリスティアーノ、クレイソン、カイオ・セザールとスーパーな選手が揃っている。大竹洋平は古巣対決、何度となくやられている印象があるので要注意。加藤聖、江川の若い左サイドも今後ステップアップしていく選手だと思うので注目していきたい。
強敵が続くが岡山は勝ち続けるしかない。

【スタメン】

岡山
監督:木山隆之
442

GK堀田
DF河野、柳、バイス、徳元
MF田中、輪笠、河井、ハン
FW齊藤、永井

長崎
監督:ファビオ・カリーレ
352

GK富澤(#1)
DF二見(#26)、櫛引(#25)、江川(#24、2000)
MF高橋(#28)、大竹(#20)、鍬先(#6)、澤田(#19)、加藤(#15、2001)
FWエジガル・ジュニオ(#11)、クレイソン(#29)

【試合の感想・メモ】

岡山は齊藤、永井、ハン・イグォンがスタメンに。永井は初先発。前から追い回して、守備の局面でもアグレッシブに行きたいという意図が見られる。先手必勝。ちなみに、長崎が金沢に3-0から追いつかれた試合を見ていたが、長崎は一度崩れると少し修正しきれない印象もある。

1分、ファーストプレーで岡山がチャンスシーンを作る。今までのキックオフでは柳が前線のデュークを狙ってロングボールを蹴っていたが、今日はデュークが居ないので下から輪笠へと繋ぐ。輪笠からサイドの河野へパスを送りアーリークロス。こぼれ球をハンが回収し、内側へ持ち出しミドルシュート。江川がクリアに入るが、そのボールがクロスバーへ直撃。
2分、その流れからのCK。クリアが小さくなった所を田中が競り勝ち、頭でDFラインの裏へ落とす。反応した齊藤が後ろから来たボールを右足で合わせてゴール左隅に流し込もうとするが、GK富澤がなんとか触る。
3分、鍬先からハン+徳元の背後へ落とすボールを、抜け出した高橋が拾い鋭い折り返しまで。
5分、長崎のベンチには「17番」と「32番」のユニフォームが。
8分、左サイドに河井が流れて徳元とのパス交換を繰り返しながら前進。長崎は5311気味になる瞬間が見受けられる。クレイソンが自由だな、と現地で見ていて感じた。
10分、鍬先からの縦パスに、上がってきていた江川がハーフバイタルで受けて中央の大竹へと繋げる。左足のアウトサイドでゴール右隅を狙うがわずかに枠外。
14分、鍬先に激しくいく輪笠。
16分、長崎は左サイドに開いた江川が加藤聖に預けて前へ。澤田を見ていた柳の裏のスペースへクレイソンが顔を出し、加藤聖からクレイソンへボールがしっかり入る。クレイソンから裏へ走り込んだ江川へのパスは柳がカット。
16分、クレイソンが田中を倒してファール。ここではまだ落ち着いている。
18分、岡山は右サイドでの崩し、輪笠から河井へのパスが見事だった。齊藤のクロスからCKを獲得。
20分、河野のヘディングでのクリアボールを大竹が拾い、エジガル・ジュニオへパス。エジガル・ジュニオが抜け出そうとして倒れるがノーファール。妥当。
21分、輪笠がクレイソンに対してタックルでボール奪取、しっかりボールへいっている。齊藤へ預けてクロス、CKを獲得。
23分、河野のCKのこぼれをバイスが胸トラップから左足を振り抜く。富澤がセーブ。
24分、クリアボールへの対応を輪笠が誤り、大竹が回収。輪笠がボールを前へ蹴った後にクレイソンの足が輪笠に当たりファールの判定。不自然な足の動きを副審がよく見ていた。クレイソンにイエローカード。
26分、江川に齊藤、澤田に田中が圧力をかけた事でミスを誘い輪笠が回収。ダイレクトで右サイドの齊藤へ。中央を猛スピードで駆け上がるバイス。齊藤の浮かせたクロスにバイスが飛び込み櫛引と接触。バイスの腕が顔付近に入ってるように見える。バイスにイエローでもおかしくはないかな。
27分、クレイソン退場。ボールを戻そうとしたボールが主審に当たる(当てたとは思いたくない)。ただもし主審に当たらなくても、立ち上がろうとしているバイスに当たった可能性もあるわけで。一枚貰ってる選手がやるプレーではないと個人的には思う。
28分、早い時間でひとり減ってしまい、プランが大幅に崩れてしまったであろう長崎。しっかり耐えてエジガル・ジュニオのワンチャンス狙いへ。
32分、輪笠のクロスに永井と齊藤が飛び込み、ファーでフリーのハンがシュート。高橋がコースに入りブロック。完全に押し込む岡山。
36分、ハンのクロスにボックス内へ田中が飛び込み加藤聖と頭同士の激突。
38分、江川の縦パスを大竹が間で受けて反転、澤田へスルーパスを通す。澤田から中央へ折り返しエジガル・ジュニオが詰めるが当たりきらず枠外へ。長崎の決定機だった。
41分、熱くなるカリーレ監督。
43分、輪笠のアーリークロスに齊藤がフリーで合わせるが枠外。
44分、長崎が岡山のボックス内に侵入してくるが、最後のワンツーが合わずに徳元が回収。自陣深くから裏へ走り出した永井へピンポイントのロングパスを通す。背後の上がりを使いながらシュートまで持ち込んだ永井。
45分、鍬先にプレッシャーをかけた永井がボールを奪い取りカウンター。
45+2分、徳元のクロスに柳が頭で合わせてシュート。これが競り合った加藤聖の左腕にあたりハンドでPKの判定。
45+4分、PKをバイスが決めて、岡山が先制。笛が鳴った瞬間、すぐに始めゴール右上へ迷わず蹴り込んだ。

45分、岡山、齊藤→デューク。長崎、江川→クリスティアーノ(#7)、澤田→米田(#23)、CBを一枚削り441にシステム変更か。
48分、最初はバイスの対角パスから。河野、輪笠、河野の繋ぎ裏へ走った田中へ預けて動き出す。田中が又の間を通し河野がニアゾーンに侵入。折り返しは永井に合わないが、GKのクリアがデュークの足元へこぼれてくる。しかし、ミートできず。
50分、長崎のビルドアップに、櫛引のボールコントロールが少し流れた瞬間に永井が寄せて先に触りファールを貰う。これも櫛引にイエローカードが出ていても不思議ではない。
51分、河野がFKを直接狙う。ファーのサイドネットを狙ったか。
53分、柳の素晴らしいカバーリング。
64分、岡山、永井→チアゴ・アウベス。永井は守備意識が高く、最後まで諦めずボールを追う姿勢はさすがだった。
67分、デュークが戻ってディフェンス。ファールにはなったがこの姿勢を代表選手が示してくれる。
70分、柳のクリアボールがDFラインの裏へ。先に身体を入れようとした櫛引をちょっとだけ押して、チアゴ・アウベスが先に触る。GK富澤が出ていたので、浮かせて無人のゴールへ。岡山が貴重な追加点。
72分、左サイドでハンがヒールで又を通し河井へ。河井からのスルーパスを徳元がSBの裏で受ける。一回持ち運んでニアゾーンの一番深いところからのマイナスの折り返し。デュークのシュートはブロックに合うが、田中が押し込んで3点目。のはずが、田中がオフサイドの判定。2人(なんなら3人かもしれない)も後ろにいてこれがオフサイドになったらアカン。
75分、徳元の左サイドからのクロスをファーサイドでドンピシャで合わせたデューク。文句なしの得点。GK富澤が少し目測を誤ったか。
76分、長崎、大竹→加藤、エジガル・ジュニオ→都倉、高橋→カイオ・セザール。岡山、ハン→成瀬、河井→本山。
80分、この時間帯でも切り替え早くボールを回収しに行く田中雄大。
81分、体格差のあるカイオ・セザールへ身体を当てにいく田中雄大。
84分、岡山、田中→仙波。
87分、チアゴ・アウベスがバックパスに詰めて、GK富澤がチアゴ・アウベスへパスを当ててしまいあわやのシーン。
88分、成瀬が二人の間を強引に割るプレーでFKを獲得。
89分、柳と米田が接触。米田が首のあたりを気にする。ATは3分。
92分、デュークに収まり、中央チアゴ・アウベスへ。少しもたつくが左サイドの成瀬へ流れる。成瀬が右足で巻いたシュートはGK富澤がセーブ。
93分、岡山が3-0と完勝。

Twitterにも書いたが、クレイソン退場で長崎のゲームプランが全て狂った感じ。もちろんひとり少ない中でもワンチャンスは狙ってきていたが、連戦で身体も重かったのかなかなか本来の長崎の力強さは出せていなかった印象。
岡山としては助かった部分と、11vs10特有の難しさを自分たちから絶ちきれたのが大きかった。特に前半のラストプレーという一番相手にダメージが残る時間に得点を取れた事でかなり勝ちに近づいた印象が強かった。

来週、長崎は横浜FCと対戦するのでリバウンドメンタリティで勝ってほしい。応援します。

【試合結果】

ファジアーノ岡山 3vs0 V・ファーレン長崎
45+4分 ヨルディ・バイス(岡山)
70分 チアゴ・アウベス(岡山)
75分 ミッチェル・デューク(岡山)

個人的に気になった選手は、V・ファーレン長崎の米田隼也。1995.11.05生まれの26歳。ひとり少ないかつ、0-1とビハインドという難しい状況で後半頭から441の左SHに入った。基本的には守備に追われる場面が多かったが、推進力を活かして少しでも前へ、という諦めない気持ちが一番出ていたように感じた。89分の柳との接触で首を痛めていたのがとても心配。何事もなく次節の横浜FC戦で暴れてほしいと思う。

サッカー見たぞ記録
(*敬称略)
(**あくまでも個人の感想です)

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