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【2022J2リーグ】岡山vs山形【第35節】

ファジアーノ岡山vsモンテディオ山形

2022.09.10
実況:鈴木健
解説:桂秀樹
主審:西村雄一
観戦方法:現地+DAZN(見逃し配信)
観客数:8,191人

【まえがき】

岡山は前節、町田に2-0と勝利し3連勝中。なおかつ、3試合連続クリーンシートと守備の安定が目立つ。相手のビルドアップや戦い方に合わせてうまく準備が出来ている印象。群馬戦(30分)、山形戦(11分)、町田戦(5分)と比較的早い時間帯に先制することができているので、当たり前かもしれないがその後の時間を優位に進められている。ただ、群馬や山形には攻め込まれる時間帯も長く、必死に跳ね返していた印象もある。先制した試合は15勝5分0敗の岡山。立ち上がりに前から圧力をかけて、早い時間に先制することができるかどうかが鍵になりそう。
一方の山形は前節、盛岡戦に4-1と大勝。ディサロ燦シルヴァーノが2得点をあげ、攻撃を牽引している。ボールは収まるし決定力もある、献身的で最後までチームのために戦えるいい選手であり、岡山としては非常にやっかい。あとは、山田康太が復帰する可能性もあるし、そうでなくても豪華な攻撃陣を擁している。前回対戦時(10日前)は山形もコロナ関係で選手が大幅に入れ替わっていたが、かなり戻ってきているようなのでガチガチの試合が見られそうだ。

【スタメン】

ファジアーノ岡山
監督:木山隆之
442(左が落ちて532)

GK堀田
DF河野、濱田、バイス、徳元
MF田中、輪笠、河井、成瀬
FWチアゴ、デューク

モンテディオ山形
監督:クラモフスキー
433(4231)

GK後藤(#1)
DF半田(#3)、山﨑(#2)、野田(#5)、川井歩(#26)
MF藤田(#15)、樺山(#41)、南(#18)
FW國分(#25)、ディサロ(#29)、チアゴ(#20)

【試合の感想・メモ】

試合前に永井龍選手の200試合達成セレモニー。4歳の息子さんがとてもかわいい。
柳がベンチ外なのは気になる(試合前にコロナの情報もあった)が、濱田がいるので大丈夫。
山形がコイントスでコートを選んで、チェンジコート。後半に大声援を受けて守備をするのを嫌がったのかな。
2分、成瀬は結構前に出ていく守備。532が基本だが相手のビルドアップに対しては442に見えなくもない。特に半田が低い位置でビルドアップに参加している際には必ずといっていいくらい寄せに行っていた。
3分、山形に決定機。樺山のノールックスルーパスからチアゴ・アウベス(山形)が抜け出しGK堀田と1vs1。堀田が左足に当ててセーブし難を逃れる。
6分、山形がうまくプレス回避し前進、セカンドボールも山形が回収できている。ディサロに収まるので攻撃がスムーズ。
8分、成瀬が半田に寄せて蹴らせてバイスが回収。
9分、ここも成瀬が半田に寄せてマイボールに、CBの間を横切りボックス左角へ抜け出したチアゴ・アウベス(岡山)へスルーパスを通す。角度がないところからダイレクトで左足を振り抜くがサイドネット。
11分、半田にボールが出た瞬間に寄せる成瀬。
13分、國分のアーリークロス。これは前回対戦でも狙っていた形。DFラインが戻りきる前にCBとGKの間へ速くて低いクロス。
14分、半田が内側のポジションに居たことで成瀬もやや内側にポジショニング。山形のビルドアップ、チアゴ・アウベス(岡山)が野田に少し圧力をかけ南へのパスミスを誘いカウンター。輪笠がボールを回収、成瀬からチアゴ・アウベス(岡山)へ繋ぎミドルシュート。
16分、河野が縦への持ち出しからひとりを交わして逆サイドのデュークへピンポイントパス。
18分、成瀬からのロングパスが最前線のチアゴ・アウベス(岡山)へ通る。遠い位置からのミドルシュートは枠外へ。
24分、徳元のFK、バイス少し離れたところからファーへ走り込み、折り返す形。
27分、田中からまた抜きのパスをチアゴ・アウベス(岡山)がボックス内で受ける。シュートフェイントで山形DFを滑らせて、左足でニアへシュート。ここはGK後藤の左足が残っていてピンチを凌ぐ。スーパーセーブ。
32分、デュークの落としをチアゴ・アウベス(岡山)が収めてファールを貰う。河野のFK、ファーサイドでバイスが合わせる形。GK後藤が先にキャッチ。
35分、藤田がライン間で受けてチャンスシーンになりかけるが少しタッチが長くなってしまった。
39分、半田(2002.01)vs成瀬(2001.01)が熱い左サイド。
42分、CK、少し引いた位置でチアゴ・アウベス(山形)がダイレクトボレー。前節、町田の平戸も狙っていたプレーだったような。
44分、チアゴ・アウベス(岡山)の突破にチアゴ・アウベス(山形)が戻って対応。

前半はお互い硬い?固い?堅い?試合内容だった印象。両チアゴ・アウベスに決定機が一度ずつあったが、堀田・後藤の両GKがいずれも左足でセーブ。
前半の山形からは前回対戦時ほどの脅威を感じなかった。0-0で進んでいるのと0-1で進んでいるのとは訳が違うので当然ではあるが。

45分、デュークが前線からチェイスし蹴らせて回収。競り合いに勝ち、激しく寄せにも行ってくれる献身性。
46分、その流れからワンタッチパスが中央で繋がるが最後の田中には合わず。
51分、山形試合を動かす。約22mのFKを岡山出身の國分がここしかないという所にボールを落とす。徳元がゴールライン上へカバーに入りジャンプしたが頭の上を通過してしまった。
52分、バイスからの低弾道のサイドチェンジが河野へ通る。「失点したことで逆にスイッチが入った。」と試合後の木山監督の言葉通り岡山は攻撃に出る。
53分、河野が高い位置で濱田からボールを受け、少し抜け出してクロス。クリアボールのこぼれを河井が拾いシュートまで。
54分、河野の右サイドからのFK。山形がクリアしたボールをバイスが頭で折り返す。このボールも半田がクリアするがあまり距離が出ず、チアゴ・アウベス(岡山)が落下地点を予測しトラップから鋭いシュート。すぐさま同点に追い付いた岡山
56分、デュークが落として輪笠が左のスペースへ、成瀬が走り込み少し運ぶ。成瀬の背後を上がった徳元へ繋がりクロスまで。追い付いた方に勢いが出る展開。
58分、チアゴ・アウベス(山形)が河野をかわして突破からクロスまで。試合に動きが出てきた。
62分、デュークが山﨑へ前から寄せる、蹴らせたボールを成瀬が回収しデュークへ鋭い縦パスを通す。デュークは中央の田中をしっかり見ていて繋ぐ。田中はサイドへ流れ、シュートフェイントから切り返して左足のイメージだったか。残念ながらうまくいかなかったがいい攻めの形を作った。
64分、濱田とディサロが右サイド(岡山から見て)で競り合う中で樺山がボールをさらいバイスを抜いて突破。輪笠と徳元がカバーへ入ったため樺山は中央の國分へボールを送る。國分としてはやや後ろにボールが入ったのでいいシュートは打てなかったか。徳元がしっかりブロック。樺山の突破力が見られたシーンだった。
67分、山形、南→小西(#8)、樺山→河合(#22)。岡山、田中→仙波。
70分、河野のCK、濱田がファーで合わせて折り返しを狙う。
71分、二度目CKを後藤がキャッチし素早く始める。小西が運びながら前線に走り出したチアゴ・アウベス(山形)に絶妙なパス。チアゴ・アウベス(山形)の持ち出しが大きくなったところを徳元がしっかりクリア…したボールが濱田の背中に当たりボックス内の國分の元に溢れる。右足で逆サイドを狙ったシュートは枠外へ逸れていった。
73分、チアゴ・アウベス(岡山)が頭を押さえて倒れる。山﨑半田が駆け寄って心配そうに声をかける。こういう敵味方関係なく相手を慮る姿には胸をうつ。山形の選手の素晴らしいシーン。チアゴ・アウベス(岡山)も大丈夫そう。
74分、岡山、成瀬→ハンイグォン、チアゴ・アウベス→永井。半田を自由にさせないタスクを全うした成瀬、とても好印象だった。
75分、半田と競り合い倒れないハンイグォン。交代後のファーストプレーで推進力を見せてスローインを獲得。
76分、徳元が入念にボールを拭きロングスロー、ミッチェル・デュークがヘディングの上手さ、強さを見せつけてゴールに叩き込んだ。岡山が逆転に成功
78分、バイスが自陣からのFKを右サイドの河野へピタリ。このフィードの上手さ、ホレボレする。河野はトラップして、裏へ流れた仙波へ繋ぐ。仙波からリターンをニアゾーンで受けた河野だったがオフサイドの判定。
82分、間が空いたらすぐに縦につけてくる。このあたりは流石の山形の攻め。間、間で受けてディサロへ繋ぎダイレクトでバイタルを攻略しようとしてくる。徳元がノーファールで止めて、バイスが大きく蹴り出す。
83分、岡山、デューク→宮崎幾、河井→宮崎智。逆転ゴールの大仕事をやってくれたデュークはここで交代。宮崎幾が左IH。ハンと永井がツートップのような位置取り。流れの中で宮崎幾がアンカーの位置(輪笠がサイドに寄せた後)にいることも。
85分、山形も選手を代えていた模様。チアゴ・アウベス→加藤(#17)、川井→松本(#19)。
87分、ディサロに対して濱田がしっかりマークし輪笠と挟み込んでボールを奪う。奪った輪笠から裏へラフなボール、ハンイグォンが山﨑と競り合う。ハンイグォンが倒れるも笛はならず。徳元が回収しハンに繋げ、上がってきた宮崎幾へパスが通る。左のボックス付近に運び出して、中央の永井へパスを繋げる。トラップから強引に前に入りボックス内で倒れるがノーファールの判定。
88分、松本が左サイドからクロスを上げ、そのボールがクロスバー付近の際どいところへ。堀田がセーフティにCKに逃れる。ATは4分。
92分、小西の低く速いクロスに加藤が頭で合わせるが堀田ががっちりキャッチ。
94分、河野が逆を取られ、裏へのスルーパスが通るが濱田がしっかりカバーして試合終了。

岡山は今季初4連勝を達成(2019年以来?)山形にはシーズンダブル
先制したのは山形だったが、すぐに追い付けたのがとても大きかった。そして岡山の応援の手拍子。流石に岡山駅までは届いてはいないと思うが相手にとって嫌な空間を作れているのではないかと思っている。
次の試合は引き分けは多いが負けない徳島。ミッドウィークに難敵とのアウェイ戦だが、勝って歴史を作りたい。

【試合結果】

ファジアーノ岡山 2vs1 モンテディオ山形
51分 國分(山形)
54分 チアゴ・アウベス(岡山)
76分 ミッチェル・デューク(岡山)

サッカー見たぞ記録
(*敬称略)
(**あくまでも個人の感想です)

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