1667年 ハンブルク 都市景観 銀メダル エルベ川 (1667 Hamburg Stadt Silver)
直径が約50mmある大型の都市景観コインです。
「A TE FUNDATAM DEUS URBEM PROIEGE DEXTRA」とラテン語で記されており「神はあなたに都市の利益を見つけました」という意味のようです。
ハンブルクが港湾都市として栄えていたことが分かりますな。
エルベ川一杯に帆船から"いかだ"まで様々な船が表現されています。
都市景観コインを鑑賞するときに、個人的好みポイントであるちょこまかしたヒトもたくさん登場しています。
いかだを2人で漕いでる様子なんて良いですね。
1人で泳いでる?姿も見られるのですが、これはヒトなのかな?
ヒトでなければ、何か水鳥とかが泳いでいるのでしょうか…。
それはそれでのどかな感じで良いですな。
港では犬のような動物の駆けている様子が見えます。
上空のコレが特徴的です。
ポルトガレッサーでよく見るヤハウェ(エホバ)ですな。ヘブライ語で書かれているようで、万物の創造者だそうです。雲の中から神の手が伸びています。
反対面は、また雰囲気が違います。
「DA PACEM DOMINE IN DIEBUS NOSTRIS」とラテン語で記されており、「主よ、私たちの時代に平和を与えてください」という意味のようです。
祭壇の上にハンブルクの紋章と聖書が載っています。
そして上空にはプロビデンスの目。
厚みはまちまちのようです。
こういうコインを見ていつも思うことは、表現力が多彩で緻密だなということです。1枚のコインに込めるメッセージが強いのかな?
300年以上もよくこんな良い状態で残ってきたなと思います。
この銀メダルにはバリエーションがあります。
こちらはエルベ川が波打ってますな。ヒト1人では泳げないようですw。
景観面の銘文は異なっています。エホバの神の表現方法も若干違いますね。
2022/6/11追記。
PCGSで同タイプの個体が鑑定されていました。
エルベ川が波打っているタイプは検索でよく見つかりますが、このタイプはどうなんだろう?と思っていましたので、鑑定品があることで安心しました。
鋳なまりの箇所が同じなので、同一のダイで鋳造されたのだと思います。
2022/6/25追記。
カタログの記載を見つけました。Gaed1575です。
バリエーションも同じカタログ番号なので、どちらもバンクポルトガレッサーのようです。
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