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1793年 プロイセン フリードリヒ ヴィルヘルム2世 マインツ解放記念 銀メダル
プロイセン軍によるマインツの占領を記念して製作されました。
1792年にマインツはフランス軍に占領されたのですが、プロイセン軍が翌年1793年に奪還したワケです。対フランス戦の勝利記念コイン(メダル)は色々ありますが、この銀メダルもその1枚の位置付けだと思います。
肖像面は、プロイセン王フリードリヒ・ヴィルヘルム2世です。
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景観面は、プロイセンの鷲がマインツ市を包囲している都市に稲妻を放っているサマで、いかにも奪還した様子が表現されているなぁと思います。
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フランス軍が降伏したのはメダルに刻印された日付7/22のようです。
製作はD. F. und F. W. Loosです。
メダルということで価値としては安価だと思いますが、良いデザインだと思いますので、これがダブルターラーのような法定通貨(まさにニュルンベルクの大砲ターラーがあります)として発行されていれば評価が全然変わってくるのではないかなぁと思います。
🦅が稲妻を放っているサマもカッコ良いなと思いますが、
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特に3人の兵士が大砲をぶっ放しているサマをデザインで表現しているのがこのメダルの良いポイントだと思うんですよねぇ。
個人的には都市景観に登場するちょこまかしたヒト等が表現されている様子が好みなのですが、このメダルは大砲を扱う3人の兵士が登場します。
1人目。ぶっ放してますな。煙幕も上がりタマも転がっています。
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2人目。ぶっ放してます。煙幕も上がってますがタマ切れ!
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3人目。休んでるんかーい。タマよーけ残ってるやん!
いや、たんなるインターバルか。。。
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決して戦争を面白がっているわけではありません。デザイン表現のハナシです。。。表現が細かいなと思いました。
この地図でいえばライン川を挟んで上側がマインツですが、その対岸から打っているようですな。メダルにデザインされている橋も見えます。
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写真だと気付きにくいかと思いますが、動画で見ると「トーン+ラスターの融合」がよく分かると思います。
マインツ関連でフランスからの解放という意味では1795年のターラー銀貨もあります。こちらもスバラシイ都市景観の1枚だと思います。