2021年初頭のとあるコイン輸入事情
昨年末にコインの代理購入をお請けして、そろそろ完結しそうな案件があります。
あるコインセットを探して欲しいと依頼を請け、結局リトアニアにあるショップより購入することにしました。発注して支払いを昨年末に行い、今年に入って先方が着金を確認していざ発送段階になると、コインセットをワンパッケージで発送できないとお知らせがきました。
先方がいつも利用している輸送業者が、1つのパッケージに€2,000以上のバリューを入れることができなくなったと言うんですよね。昨年までそんなルールはなかったそうで、私が発注したコインを発送するときに今年からの新ルールとして認識したそうです。今回発注のセットは都合10枚でゆうに€2,000以上はする価格なんですよね。
とりあえず先方が急いでくれたのでしょう、地金換算でコイン価格を設定して€2,000でおさまるように、先に3つのパッケージに分けて発送してきました。今から思えば発送前に相談してもらえれば、私から税関にアドバイスをもらえたなと思いつつ、当時はなるほどなー、でも輸入時の申告をどうしようかなといった感じでした。
先に発送した3パッケージ分が無事に輸入完了したら、残っているコインの発送で€2,000以上を一気に発送できる輸送業者を見つけるとのことでした。それに添付するインボイスで発注額から3パッケージ分を引いた残りの額を明記して一気に輸入消費税の辻褄を合わせる魂胆です。
それからほうぼうにあたってくれたようでしたが結局輸送業者は見つからず、残っているコインも前回同様に€2,000のバリューで発送してきました。これまで都合€8,000のコインを発送してきたことになりますが、発注額トータルには足りません。そこで、発送国をウクライナに変えてノーマルな郵送で残りの額を一気に明記したインボイスを添付して、中身は何か適当なウクライナコインでも入れて発送するのはどうか?と打診がきました。(最初からウクライナ発でのワンパッケージで良かったのでは?!)
なるほどなと思いつつそれはそれで面倒そうだなと思い、最後のパッケージが税関に届いた段階で相談官にアドバイスを伺いました。
1. 今までの経緯を説明して、この最後の申告で発注額トータルに見合った残りの税を納めるのはどうでしょうか?と提案すると、
2. 意味は分かる。または、最初の3パッケージは修正申告をして今回のパッケージでは本来の価格にて申告するかのどちらかだと。相談官では判断できない、輸入する業者と税関担当者の判断に委ねてくれとのことでした。
3. 業者に相談すると、1.は通らないと思うので、2.でやってくれとなりました。
現在、2.で今回のパッケージを€2,000ではなく本来の価格で申告をして税額が確定したところです。
同時に最初の3つのパッケージの修正申告手続き中です。
結局はそれぞれのパッケージで本来の価格にて申告していれば良かったということですね。
最近は国によっては高価なコインは輸出許可書が必要だったりで、輸入するこちら側としてはこれから忍耐が必要な機会も増えそうですな。
海外からのコイン購入の参考になれば…(有料記事です)↓
海外のコインオークションやショップからの購入(支払い方法) / 輸入消費税の違い
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