Ⅰ. 新しい事を始める時に
1. はじめに
人間、新しいことを自発的に始めた時は、必ずワクワクしていると思います。逆に、ワクワクしていない事を始めはしないはず。
しかし、そんな思いとは裏腹に、DTMerの多くは一年以内にやめてしまうそうです。
原因は色々あるでしょうが、
・DAWの操作が難しい/分からない
・音楽の知識がないから、作れない
といったことが代表的なのではないでしょうか。
DTMのみならず万事に当てはまると思いますが、一朝一夕に身につく事はそう多く無いはずです。長く続け、少しずつ上達していき、その上で能力を得られるものだと思います。
ですので、今回は記事を2つにわけます。
Ⅰ. 新しい事を始める時に (本記事)
Ⅱ. DTMを始める上で知っておいて欲しい事
私は幼少期からとてつもなく飽きっぽい性格でした。だからこそ、多くの方に還元できるものがあるのではと考えています。
あくまで個人の意見ですので、バイブルとして捉えず、「こんな考え方もあるのか」と思っていただけたら幸いです。
また、自分自身がどう考えているかを書く関係上、鼻につく文章もあるかもしれません。すみません。
では、早速入っていきたいと思います。
1. 目標設定の重要性
先ず、自分が行きたい場所を把握する必要があります。これが出来なければ始まりません。
今自分がやりたい事/始めようとしていることが
どれほど自分にとって大切なのか、優先度において何に勝り、何より劣るのか
これを考えないといけません。
プロになりたいか、趣味として楽しくやるかという区分けが分かりやすいでしょうか。
特に、完璧主義である人は要注意です(私自身そうです)。
何もかも完璧にすることは無理です。
もし何かをやりたいと考えた時、自分なりに頑張りたいと思った時、他人の期待を裏切ったり、願いを断る事もしなければなりません。そうでないと自分の人生を生きられないまま、人生は終わってしまいます。
考えずに全てに応えた先にあるのは、都合のいい人間という他者からの評価と虚無感でしょう。
しかし、大切な人であればそうではないはず。出来る限り期待に応え、相手を喜ばせたいと思うのも人間の性でしょう。
だからこそ、自分が何処まで行きたいのか、何をしたいのか、どうなりたいのかという目標をしっかり定めてから、事に取り掛かったほうが良いと考えています。
2. 「成長」の捉え方 - 総論
Carol Dweck - "The power of believing that you can improve"(https://bit.ly/3BQec4S)
Angela Lee Duckworth - "Grit: The power of passion and perseverance" ( https://bit.ly/38Es1Xx)
私が刺激を受けたTED TALKが上記2つです。相当有名なのでご存じの方もいらっしゃるかもしれません。
それぞれ日本語字幕も有り、10分程度と長くないので、詳しい内容に関心をお持ちの方はご覧いただければと思います。
2つの内容を併せると、
「自分自身が成長出来る、変化できるというマインドセット携え、長期的に走り続けられる人間が、その人が真に望む場所に辿り着く」
という事になると、理解しています。
以下で、各内容について、私なりの考えをまとめます。
3. 「成長」の捉え方 - Growth Mindset
先ず前者、マインドセットから考えましょう。これは自己肯定感と重なる所もあれど、やや異なる感覚だと思います。
例えば、全て英語で書かれたソフトウェアが必要になった時、同じ英語が読めない2人がいた場合、
①読めないからだめだ
②これ何処で調べれば分かるんだろう
という、2つのアプローチが考えられます。
後者が、自身が変化できるというマインドセット、Growth Mindset なのではないかと、色々な人を観察していて思います。
そういう人に、何故調べないのかと聞くと、出来ないからと答えるだけです。
問題の根は色々有るでしょうが、もし何かに挑戦したいのであれば、自身にこういう性質があるかを作業しながら確認していき、あるならば治すようにしていくと良いと思います。
4. 「成長」の捉え方 - Grit
次に長期的に走り続けられるという事、ひいては物事に粘り強く取り組む力 ”Grit” についてです。
これを紹介したTED TALKの中では、我々を成功に導くのは、この力だと述べられています。
私の理解では、才能はかけられる数、努力がかける数だと思っています。
才能の絶対的な量が0という事は、そうある事では無いでしょう。なぜなら、我々が才能がないと言う時は、大抵周りと比較して、という意味で使っているはずだからです。
当然ですが、どんなに類稀な才能があったとて、そこには一定の絶対的な量の時間が必要です。長く走り続け、コツコツと物事を続けない限り、上手くはなれないでしょう。
憧れるアーティストが、才能を携えているように見える彼らが、影で私の想像を遥かに超える努力を積み、お金を注ぎ込み、時間を注ぎ、今に至るかを想像すると、畏敬の念を禁じえません。
05. 総括
結局の所何が言いたいかをまとめます。
「もし本当にやりたいことがあって、それが本当に今大切なら、とにかく自分の手を動かせ。」
という事です。
友人や、現在塾で指導している学生を見ていて感じるのは「腰が重すぎる」という事です。
何をやるにつけても、大変だから、君とは違って僕は出来ないと、手を動かす前から言う人がいます。
それはそれで他人の生き方ですので、悪いとは全く思わないです。
ですが、現在この記事を読んで頂いている、熱意がある方には、出来ればその目標を叶えて頂きたいと考えています。そのために、何が成長の妨げになるのかを、成長に必要な要素の紹介を通じて把握していただければと思い、書きました。
こんな事を言っている私ですが、私も音楽制作は未だドヘタです。下手くそなりに時間を掛け、労力を注いで、日々作品を作っています。
この記事が皆さん夢を叶える一助になれば、何より嬉しいことです。
次回の記事は、冒頭でお伝えしたとおり「Ⅱ. DTMを始める上で知っておいて欲しい事」になります。
やや期間が開くかもしれませんが、必ず書くのでお待ちいただければ幸いです。
最後までお読み頂き有難うございました。
Aures