フランスで(多分)コロナウィルスに感染した話

フランスで(多分)コロナウィルスに感染しました。「多分」とつけてあるのは特に検査を受けておらず、あくまで遠隔診療で診てもらったお医者さんにコロナウィルスにかかった可能性が高いと言われたからです。どちらにしろ現在のところフランスでは軽症の人は検査してもらえないので、僕は検査してもらえなかったと思いますが。(昨日の大統領の演説によると、5月11日以降は症状のあるすべての人が検査してもらえるようになるそうです)。なので、コロナウィルスに感染したという確証はないのですが、何かの参考になるかもしれないので、とりあえず自分の症状がどんな感じだったのか書いてみようと思います。

まず一週間前くらいの夜に頭痛がしました。こわいなー、おかしいなー、と思って熱を測って体温を測ると37度の微熱でした。風邪をひいたのかと思ってそのときは気にしませんでしたが、翌日には一気に40度にまで熱があがり、立っているのも難しい程になりました。夜にはただじっとしているだけでも布団が文字通りぐしょ濡れになるくらい汗がだらだらでて、眠りたいのにひどい頭痛と焼けるように頭が熱いせいで眠ることもできず、死ぬのかなという感じがありました。翌日になると若干熱は下がりましたがそれでも39度くらいをいったりきたりしていました。倦怠感と頭痛で眠ることもできないので、ソファに寝転んで一日中どうぶつの森で魚を釣って過ごしました。スズキが大量に釣れて気が狂うかと思いました。症状は高熱、倦怠感、頭痛、下痢くらいで、咳や関節の痛みはありませんでしたし、食べ物の匂いや味もわかりました。熱でしんどかったけど食欲はそこそこあったのでご飯は普通に食べていました。最終的に38度から39度くらいの熱がその後5日間くらい続き(朝は比較的低く夜になると熱が上がることが多かった)、昨日ようやく解熱剤なしで37度台後半に落ち着き、今日平熱に戻りました。ちなみに解熱剤はDolipraneを服用していました。イブプロフェンの入った解熱剤は飲まないでくださいという噂があり、真偽は不明ですが、念のため避けました。お医者さんには今後8日間外に出ないで経過を見てくださいと言われています。ひきこもるのは得意なので安心してほしいです。

僕はまだ20代で持病もなくタバコも酒もやらないのでこの程度ですんだのかもしれませんが、お年寄りなら確かに耐えられなくてもおかしくはないと感じるくらいのつらさでした。でも「この程度」といってもかなりしんどいです。インフルよりずっとつらいと思います。僕は咳の症状がでなかっただけまだマシなのかもしれません。

僕は一日何度も手を洗っていたし、買い物以外には外にも出ていません。お医者さんによると同居人が持ち込んだのではないかとのことですが、もちろんそれも確かではありません。いずれにせよ、確かなのはほんの少しのウィルスに触れただけでも感染するということと、症状が出るとめちゃくちゃしんどいということです。

最後に、フランス在住の日本人の方に少し有用な情報を追記しておきます。遠隔診療はDoctolibというウェブサイトで申請することができます。ただ、すべてのお医者さんが遠隔診療を受け付けているわけではないので、注意してください。診察料は無料です。

それから、僕の在籍している大学では健康に不安のある学生向けに遠隔診療を行っています。僕がこちらを利用しなかったのは、これが今日から始まった制度だからです。

終わりの見えないこわいウィルスですが、皆さまも手をよく洗ってご自愛ください。

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