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今年はじめの小さな灯火

コトリ花店さんの2024年1月14日からのFairに、ちいさな灯火たち3種類を置かせていただいています。

1種類ずつ、ご紹介をしてみようと思います⋆꙳𓂞


直径4cmほどのちいさな鳥の巣と、ふたつのたまご。原型は小枝をつかって、小鳥になった気持ちでピンセットで編みました。


昨年の晩秋、鳥が巣を作る過程の動画をひたすら見たりなどして研究しながら、素材もほうきの穂だとか、草だとか、いろいろと試行錯誤して、ずっと小さな巣をつくっていました。

最終的に、庭の雪柳とライラックの小枝を少しずつもらって作ったものを固めて、原型にしました。

庭の雪柳は、近隣の小川沿いで大きく育って、毎年きれいな花を見せてくれていたのですが、その小川の埋立工事で、半身をブルドーザーで刈り取られてしまっていたところにちょうど居合わせたため、いただいてきて、うちの庭にいてもらうことにしたのです。

この雪柳はその時、とつぜん体が半分もなくなってこわい思いをしたでしょうし、移植直後は枯れかけてしまっていました。でも今では小さな庭に根付いてくれていて、お花もつけてくれるようになり、たぶん安心に過ごしてくれていると思います。

ライラックの小枝は、昨年春のお花のあと、10月になぜか再び咲いてくれた木のものを少しだけもらって使いました。

ライラックはわたしにとっては、うれしさの魔法の花を咲かせてくれる木です。

ちいさな安心なhome、心の中のnest、そこに加わるうれしさとときめく気持ち、そんなエッセンスをこめつつ、ちいさな巣の型をつくって、ふたつのたまごをのせました。

火を灯すと、ふたつのたまごが同時に割れて、ひかりが生まれます。

素材は英国産ソイワックス、国産蜜蝋

燃焼時間は、気温などにもよりますが、水に浮かべると約1時間、受け皿の上に置いてそのまま灯すと2時間弱ほどです。

紙箱入り、小さなメッセージカードつき。
周りの巣の部分はおおかた溶け残ります。


この世界ではさまざまなことがあるけれど。
たとえどんな風に見えることであっても、ことの起こりを辿れば、どうしたって、すべてはきっとただひとつの原則、Principleに基づいて起きているのだと思っています。

そもそも、それがあるから、ここは存在している。ということは、それは必ず、あたたかなもの。

だから、この星で過ごす束の間。
なにがあっても、なにがなくても。それぞれが自分の中のちいさな安心をみつけて、長かったとしても短かったとしても、大切に、おおきくそれぞれの時間を生きられますように。

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