3-B-1【データ構造】データ及びデータ構造の基礎
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データ構造は、コンピュータにおけるデータの組織、管理、保存方法を指します。効率的にデータを操作するためには、適切なデータ構造を選択することが重要です。データ構造には、変数やフィールド、配列、レコード、そしてファイルなど、さまざまな種類があります。本記事では、これらの基本的なデータ構造の考え方と、さらに発展的なデータ構造であるリスト、キュー、スタック、木構造などについて詳しく解説します。
1. データ構造の基本
1.1 変数とフィールド
変数は、コンピュータプログラムにおいて、データを格納するための名前付きのメモリ領域です。変数は特定のデータ型を持ち、その型に基づいて格納できるデータの種類が決まります。例えば、整数型(int)や文字列型(string)などがあります。
フィールドは、データ構造の一部として、レコードやオブジェクトなどに含まれる個々のデータ項目です。例えば、学生の情報を表すレコードには「名前」や「年齢」などのフィールドが含まれます。
1.2 配列
配列は、同じ型のデータを連続して格納するデータ構造です。配列はインデックス(または添字)を使って、各要素にアクセスします。
配列の要素は固定サイズで、インデックスにより任意の要素にアクセスできます。
例:int arr[5] = {1, 2, 3, 4, 5}という配列では、arr[0]に1、arr[1]に2が格納されています。
1.3 レコード
レコードは、異なる型のデータを1つのユニットとしてまとめたデータ構造です。レコードは、フィールドごとに異なる型のデータを保持できます。
例えば、学生の情報を格納するレコードには、名前(文字列型)、年齢(整数型)、住所(文字列型)など、異なる型のデータが含まれます。
1.4 ファイル
ファイルは、データを永続的に保存するためのデータ構造で、ディスク上に保存されます。ファイルは、複数のレコードやデータ項目を順序に従って格納することができます。
ファイルは、読み書きの操作を行うために、アクセスモード(読み取り専用、書き込み専用、両方)を指定して使用します。
2. 発展的なデータ構造
2.1 リスト
リストは、順序付きのデータを格納するデータ構造で、各要素がポインタによって前後の要素とつながっています。リストには2種類あります。
単方向リスト:各要素は、次の要素を指すポインタを持ちます。リストの最初の要素はヘッドと呼ばれ、最後の要素はテールと呼ばれます。
双方向リスト:各要素が、次の要素と前の要素を指すポインタを持ちます。
2.2 キュー
キューは、データの挿入と削除を特定の順序で行うデータ構造で、**先入れ先出し(FIFO:First In, First Out)**の原則に従います。
データの挿入は**尾(エンド)に、削除は先頭(フロント)**で行われます。
例:タスク管理やプリンタのジョブ管理などで使用されます。
2.3 スタック
スタックは、データの挿入と削除を一方向で行うデータ構造で、**後入れ先出し(LIFO:Last In, First Out)**の原則に従います。
データの挿入と削除は、スタックのトップ(先頭)で行われます。
例:関数呼び出しの管理や履歴管理などで使用されます。
2.4 木構造
木構造は、階層的にデータを管理するためのデータ構造で、親ノードと子ノードという関係を持つノードで構成されます。
2分木は、各ノードが最大2つの子ノードを持つ木構造で、最も基本的な木の形態です。2分木は、検索やソートに効率的に利用されます。
2分木の特徴
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このマガジンでは、アルゴリズムとプログラミングに関する重要なテーマについて解説しています。具体的には、データ構造、アルゴリズムとプログラミ…
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