作ろうと思ったきっかけ
「なんでこれをやろう(タペストリー制作)とおもったの?」と聞かれる。
正直、「なんでやねん、やってみたいと思っただけやねん」
と心の中ではエセ関西人が突っ込みしてるんだけれどそんな事は言えないのでなんとかこうにか言葉にしている。
(もはやなんて答えているかも覚えていないほどに)
という訳で、
今回は文章にして書いてみようと思いました。
まずは齟齬が生じるかもしれないのを承知で言いますが、
(だから今まで書けなかったというのもある)
苛立ちがきっかけといっても過言ではありません。
それは工芸というそのものが所謂「超絶技巧」なる高尚なものと観光地の軒先にある「お土産物としての民芸品」に分断されているような、そんなイメージしかないことに苛立ちを感じていました。
おそらく他の多数の人々もそうなんじゃないでしょうか。
もしくは冠婚葬祭などハレに使われる、引き出物・祝いの品・贈答用として扱われるものを思い浮かべるとか。
文化・歴史という点を打ち出せば、おそらくそういった面は百貨店が担ってきたように思いますが、やはり市場にさらされるということを考えるとやっぱり「自分には買わないけれど他人にはあげたいもの」としての代表格って工芸品じゃありません? つまり自分で使うには少し高価だから、もらうと嬉しい。みたいな。
そしてそのもらった物も来客用とかにして、大体が仕舞われてしまうもんです。
ここで市場としての数字のからくりがあるわけです。
(ここすごく大事なところなんだけど、割愛します)
そして自分で使おうと思うカテゴリーじゃないからこそ、市場が育たないという訳です。(育たないというか衰退したというか)
かなりの持論ですが、世の中の主婦なんてそういうものです。
そして主婦が家という空間を作っているのがほとんどの世論じゃないでしょうか。
そんなことを感じて「なんだかなー」とずっと思っていた訳です。
そこで見つけたのが織物・しかもタペストリー。
もはや機能ない。 用の美すら見いだせない。 でも芸術でもない。
面白いなぁ。と思ったんです。
どう化けるんだろ、って、好奇心と興味がわきました。
そこで独学での制作がはじまったという経緯です。
そんなスタートでした。
トップの画像は来週2/12~開始のクラファンのトップ画像です。
また詳細アップしますね。
今日はここまで。