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神社本殿の謎の井戸
重要文化財静岡浅間神社や国宝久能山東照宮の修復をしていた祖父や父に聞いた話。
神社本殿のご神体の真下に、ご神体がちょうど入る井戸が掘ってあります。その井戸は伝説に彩られていて、例えば「ふだんは地中にいる龍が天に昇る出入口」「神社が火事になったとき天にいる龍が降りてきて井戸の水を使い火事を消す」など。
真実は、井戸の上に板を敷いて床を造り、その上にご神体が鎮座しています。火事になった時、ご神体が乗っている木の床が先に焼け、ご神体は自らの重みで井戸に落ち焼けずにすむ。
いわば防火設備なんです。
京都の有名な神社でも知らない神主さんが多いのでnoteのみなさん、ぜひ覚えておいて下さい。
駿府城・国宝久能山東照宮・重要文化財静岡浅間神社などを手掛けた、
華村長左衛門尉正重14代目 成岡正治