1.戦争
父は17才で志願兵、若かったので甲府の飛行場を共同で使用していた民間(今の日本航空)に採用された。終戦間近に台湾へ戦友3人で司令を受け行ったが、台湾空港に着陸した瞬間に雲に隠れていた米飛行機グラマンに撃たれ玉は足を貫通、そのまま気を失い気が付いたら病院。こんな若くて片足が無いのは可哀想だと看護婦さん達が徹夜で手当てをしてくれ、何とか2本足で歩けるまで回復した。同じ飛行機に乗っていた戦友2人は頭を撃ち抜かれ即死だったそうです。
少し前まで8月15日になると元気を無くし、甲府に行ったりしていた。10年程前から甲府に行かなくなり「父の戦争が、やっと終わったんだ」と僕は思った。
今、父は95才。家族で介護をしています。