見出し画像

叙々苑の感想

行った。自腹で。美味しかった。
眠いから雑に書いた文章。

叙々苑に行ったことない人が集まって、各々自腹でコースを食べるやつした。

Twitterとかでもよく言ってるけど、俺はそこまで焼肉が好きでは無い。
嫌いとかじゃないんだけど過大評価されてる印象があって、焼肉でテンションは上がらないし、サブウェイの方が好き。

焼肉は美味しいのではなく楽しいのであって、そうさせているのは肉ではなく一緒に食べている人たちなんだと思っている。(肉なのは変わらないけど笑)

そんな思想を振りまいて威嚇しながら行った叙々苑だったが、かなり良かった。

1番の収穫は、焼肉をコミュニケーションではなく、焼肉という料理(?)として食べることが出来たことかなと思っている。

普段焼肉屋行く時は結構肉奉行タイプで、網が空いたら早く肉をぶち込まないと落ち着かないから比較的トングを持っている時間が多いタイプだ。
べつに焼肉に詳しいとかじゃなくて、網に肉が乗ってない時間が気になるからだから、焼肉に詳しい人がいた時は譲る。
常にそれくらいの温度感で焼肉と向き合ってるから、どちらかと言うと料理ではなく行為として焼肉を捉えている。
肉を焼いてるだけならフライパンで焼いたのを皿で出して欲しいとすら思っている。
また、焼肉屋で注文すると、人数分の肉がひとつの皿でまとまって出されているため、それを周りのペース配分などに合わせて焼いていくのも、行為だなと感じる。

叙々苑を焼肉という料理として見れたのは、それぞれの分の肉が、それぞれ一人一人の皿で出てきたからだと思う。
あなたはこれらの肉を全て支配しており、自分のペースで食べていいし、周りを気にする必要はありません。
そんなことを言われている気がした。
俺は叙々苑に抱擁されてたし、耳元で囁かれていた。ちょっとちんちんも触られてた気がする。
それくらい暖かい優しさと安心感を感じたし、良かった。普通に肉も美味しかった。

また、コースという形も個人的には好みだった。
コースという特別感もそうだが、提供する側のコントロールの元で出てくる料理は造り手の意図を考えるのが楽しい。
普段美術館に行かない自分が、友人に誘われて美術館に言った時に味わった感動と近いものを感じた。
インターネットで得るコンテンツは各々の環境が違いすぎているから、美術館や映画感のように、造り手のコントロール権限が強い環境でコンテンツを摂取した方が充実するのではないかと考えてるところでこのコースは中々喰らった。

ユッケをこんな所で食べられるとは思わなかったし、卵黄がソースの一部になってるの凄い。
梨(りんご?)の千切りが添えてあるのも高得点で、個人的にユッケがいちばん感動した。

あと、締めの冷麺にメロンが入っててウケる。
デザートのバニラアイス歯に染みる~。
え、コーヒー出してくれるの嬉しすぎる。
お気に入りのTシャツにこぼしてやばいと思ったけど、誰も気づいてなさそうだったから静かに上着のボタンを留めた。

次に叙々苑に来る機会があるか分からないけど、その時にはコーヒーを零しちゃいけないようないい服を着て、零した瞬間に絶叫するような大人になっていたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?