【ボーはおそれている】アリ・アスターの短編映画3つ紹介!
突然ですが、アリ・アスターを知っていますか?
ミッドサマーで大旋風を巻き起こした彼の方です。
2月中旬に日本公開された「ボーはおそれている(Beau is afraid)」が賛否両論の嵐で気になっている人も多いのではないでしょうか。
もしくは件の映画を見て、「は???」となりググってたどり着いた人もいるかもしれません。
映画好きな人からは「あったりまえだろ!」と殴られそうなくらい有名な監督ですが、そのカルト的人気が故、
考察、メタファー、〇〇教が、アリの精神世界が…云々。
興味を持っても少しとっつきにくい印象もあります。
特に今回公開された「ボーはおそれている」は、アリアスターの長編過去2作とは大きく毛色が違うため、戸惑った人も多いことでしょう。
しかし、実は短編映画を含めると、むしろやや異質なのはミッドサマー、ヘレディタリーであり、
ボーはアリアスターがよく盛り込む要素が詰まった作品とも言えるのです。
そこで今回は、
「ボーはおそれている」をみてよくわからなかった人
これから「ボーはおそれている」を見ようと思ってる人
アリ・アスターの他の作品を見てみたい人
に向けて、サクッと見られるアリアスター監督の短編映画を3つ紹介していこうと思います。
ネタバレは極力避けていますので、気になった方はチェックしてみてください!
※YouTubeでみれます
(蛇足)なぜこの3作なのか
さっさと紹介して!という方は飛ばしてください。
アリアスター監督の短編映画はこの他にもたくさんある中で、なぜこれらの3つを選んだかということについてお話したいと思います。
簡単にいうと成人向け、ゴア描写、カルト要素がないから。
ミッドサマーでもヘレディタリーでも、岩にぐしゃ!頭ごろん!カルト万歳!など、絵面のインパクトが強かったため、
アリ=首チョンパ みたいな印象を抱いている人もいるかもしれません。
勿論、あのくらい刺激的だから話題になった側面もありますし、それが悪いという意味ではないです。
しかしアリアスターは絵面に頼らずとも、同じくらい嫌な気分にさせてくる手腕の持ち主であるため、
それを感じて欲しくてこの3つにしました。
あとはYouTubeでも見れる(無料で見れる)、ボーとテーマが近いと私が感じたというのも選出した要因です。
The strange thing about the Jonson’s
アリ・アスター監督の卒業制作作品。
ジョンソン一家は一見幸せそうな家族。
息子はつい最近結婚し、両親も仲睦まじく暮らしている。
しかし父を"愛する"息子、そんな息子から逃れられない父、目を逸らす母により、物語は最悪のラストを迎える…
強姦、同性愛、近親相姦描写があるため苦手な方は要注意。
成人向け描写はありますが画としては映りません。
考察しなくても話はわかるのでとっつきやすい印象。
Munchausen
大学進学が決まり、一人暮らしの荷造りをする息子。
それを少し寂しそうに見守る母。
息子は家を旅立ち、部活、学業、恋愛に励み、良い成績を残すなど、模範的な生活を送る。
親から離れ、新たな家族を築き上げていく息子と、孤独になりゆく母…
タイトルの意味を知らずに見た方が楽しめるかもしれません。
こちらはセリフなしのため、英語がわからない人でも安心です。
おすすめはしませんが、家族でも見れます笑
「ボーはおそれている」と近いと同時に、わかりやすい映画でもあるため、ボーをみた(見る予定)の人には絶対見てほしいです!!
Basically
広々としたプールのついた豪邸。
おしゃれな家具に囲まれ、カメラに向かって語る女性は役者を目指している。
一見羨ましい生活だが、彼女の口から語られるのは家族、元恋人、友人に対する不満ばかり。
先に紹介した2作に比べると、特に何も起きずひたすら彼女の独白を聞かされるだけなのでかなり退屈かもしれません。
しかし画角やシーンの作り方にアリのセンスが溢れていて、映像として楽しめます。
根底には他の作品と一貫したテーマが確立されており、特にヘレディタリーをかなりマイルドにした雰囲気が漂ってる!
英語がかなり早めなので、リスニングの練習にもなりました笑
まとめとこれからボーを見る人へ
いかがでしたか?
完全にオタクが布教のために勢いのまま書いたnoteのため、読みづらい点もあったかと思いますが、
この記事が誰かとアリ・アスター作品のきっかけになれば幸いです。
余談ですが、「ボーはおそれている」のパンフレットめちゃくちゃ良かったです。
劇中のチラシ、手紙、広告などが詰まっていて、画集のようなノリで楽しめるパンフレットでした。
これから見にいく人はぜひ買ってみてください!!!
あと普通に性行為シーンやでっかいポコちんがでてきて、親子で見るのは気まずいです。
1人かそれを笑いにできる人行くことをおすすめします。
あれの試写会に母親を呼んだアリ・アスター、尖りすぎ。
サポートいただけたら嬉しいです!