自己紹介と青春に焦がれた私的ベストについて
はじめまして、八月一日(ほづみ、と読みます)です。
僕は現在小出万里那というバンドでベースを弾いたり作曲したりしています。
こんな感じで、栃木で活動しています。
バンドを組んで1年とちょっとの新米ですが、初めてバンドを組んで思ったことが1つ。
バンドメンバー全員、好きな音楽違いすぎる
僕の前提がおかしかったみたいで、少し前まで僕は自分のことを音楽好きの典型だと思っていたんですがどうも違うようでした。
そこで、音楽体験のアウトプットないし僕の好きな音楽を音楽好きの典型とすべく、noteを始めてみました。
青春に焦がれた私的ベスト
最初に、自己紹介の意味も兼ねて僕の私的ベスト10の紹介をしていきたいと思います。
聴いたことのない曲があったらぜひ一聴してもらいたい、素敵な曲を集めました。
第10位 ばらばら/星野源
星野源の1st『ばかのうた』の1曲目。
サウンドのあたたかさに反して諦念的な詞がすっと入ってくる、星野源イズムが最も明言的に示されている楽曲だと思ってます。
聴く度にやさしい孤独感に包まれる、この世界観に惹き付けられます。
第9位 サークルゲーム/Galileo Galilei
Galileo Galilei(以下GG)の詞とサウンドの抽象的な雰囲気が最高のバランスをなしている、大好きな1曲。
このバンドは既に解散していて、ボーカル、ドラム、サポートのギターの方がBBHFというバンドで現在プレイしています。BBHFは肉体的、パワフルで現実的な詞なんですが、GGは繊細で夢想的な詞が魅力です。
2番Bメロの詞なんですが、同バンドの代表曲『青い栞』の2番Bメロを思い起こさせます。
『青い栞』は「また出会うこと」を中心に描かれているとすると、『サークルゲーム』は「また出会えたこと」の歌のように思います。
また、過去を振り返ることに重点が置かれているのに、サビで「振り返らないで」と歌う、過去への心の動きも愛おしいです。
第8位 Colour Field / 青春はいちどだけ/FLIPPER'S GUITER
ド名盤のド名曲。
『すべての言葉はさよなら』とか『偶然のナイフ・エッジ・カレス』とかも好きなんですが、この時期のフリッパーズ・ギターの最高到達点なのでは?と思うくらいの詞。愛すべき青春小説。
オザケンの作詞のすごさがビュンビュンに出てます、小山田さんも声がすごいマッチしてますよね。オザケンソロの方でやったらまた違うものだったかも、と思いながら聴いています。
第7位 愛はおしゃれじゃない/岡村靖幸
全青年のアンセム。
岡村ちゃんが毎回言われている「童貞っぽさ」の極致。キザさも臭さも性的なニュアンスも、何故か格好良さとして僕の中にグッと入ってきます。
4つ打ちのディスコっぽさにきらびやかなストリングスのアクセントが最高。ベボベの小出さんの声もめちゃ良く絡まってますよね。
第6位 ハイウェイ/くるり
僕が旅に出る理由って、だいたい100個くらいあるし1つもない
くるりは『ばらの花』『東京』など澄んだ世界を描き出す匠、といったイメージがありますが、この曲は主人公の「意思」に最もフォーカスしている点で素敵だと感じました。
青春というエネルギー、勢いを心ゆくまで体感できる、免許取り立てのドライブみたいな気持ち(未体験)。すべてが青春の風のような詞。
飛び出せハイウェイ。
第5位 キャノンボール/中村一義
パワーワードの多さ。中村一義のカジュアルな散文調が言葉ひとつひとつを強固にしている、そんな感覚です。彼自身のひたむきさをひしひしと感じます。
ラスサビではメロディががらっと変わり、より開けた印象になるのも好きなポイント。
第4位 夜空ノムコウ/スガシカオ
スガシカオのセルフカバーバージョンの夜空ノムコウ。独特の哀愁ある歌声によって、大人のナイーヴな心情を描いた詞がより切実に感じられ、擦り切れてしまいそうな不安定ささえたたえています。
この一節にこの歌のすべてが詰まっているのに、空白を残す詞がぼやけた記憶のように作用しているのがすごいところ。
何かを信じてこれたかなぁ...
の「...」の先を自分の未来に重ねてしまうように、すべての人の未来への不安、歳を重ねて『何かを信じる』のを忘れる寂しさを代弁する傑作です。
第3位 さよならなんて云えないよ/小沢健二
マイケル・ジャクソンの『black and white』からサンプリングしたイントロで始まる1曲。
なんと言っても歌詞が素敵すぎます。
タモリさんがこの曲の歌詞を「幸せになる瞬間を書く人は多いけど、幸せが続くことを書くというのを書けるのははすごい」みたいな感じに褒めたというエピソードは有名ですよね。(曖昧な記憶なのでニュアンスだけ受け取っていただければ)
また、サビの歌い出しにも驚かされました。
「美しさ」だなんて、と思いました。
あやふやで、下手したら説明的で陳腐に聴こえるこの言葉を、「美しさが〜」とか、「〜の美しさ」のような説明を入れず、単体で「美しさ」。
この潔さが美しさという言葉を引き立て、続く
「魔法をかけて」といった言葉達にかかっていくのも最高です。
第2位 youthful days/Mr.Children
「胸の鐘の音を鳴らしてよ」....なんとなく分かる気もするんですが、どうにも掴めないフレーズですよね。
一聴、普通のラブソングなんですが、僕は初めこう思いました。
サビ急に切なくない?
Aメロはかなり明るく始まり、Bメロで少し憂いを見せつつサビに入ると急にセンチメンタルに。この切り替えが癖になります。
最高音B4で桜井さんの裏声が炸裂し、切なさが急激に上昇するサビ、湿っぽさと乾いたニュアンスのメリハリ。性的な表現もいくつか見られる世界観でも爽やかさをギリギリ崩さないストリングス、加えてトレモロの効いたバッキングギター。
恋人というフレームを通して輝く世界を見つめながら、暗い世情に目配せしたり、ちょっと依存気味な部分も窺えたり...と忙しい主人公の世界。「二人でいること」の描き方に惹かれます。
第1位 愛し愛されて生きるのさ/小沢健二
愛についての歌。この歌に限らずオザケンの歌は愛のもたらすものを再認識させてくれます。
それは恋人とかそういう存在に限ったことではないし、というのはもちろんだけども、僕はいつも愛に駆り立てられるような気持ちにさせられます。
という感じで、私的ベストでした。
このランキングを見て僕と趣味が合うと思った方、全員幸せになってください!
※私的ベストはちょくちょく変わります
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