HOMEのライブに行ったら癖に刺さりまくった!という話
去年、高3の受験期にキーボードの今井から教えてもらったHOMEというバンド。当時はネオソウルや80sポップのリバイバル系バンドという認識で、それほど気に留めず聴き流していた。
そうして大学生になった僕は、大学の友人と行った初めての渋谷WWWでHOMEの音楽と再会した。
その日はダウナーネオソウルなTill yawuhとキラキラなインディーギターポップのsalmon pinkが前二組としてパフォーマンスしていて、HOMEもなるほどこの括りにピッタリだと感じていた。
そうして始まったHOMEの演奏。
1曲目の『常時』では、ムンッとした熱さと冷ややかさの共存に惹かれた。
ボーカルはマイクスタンドとジャケットを使った熱いパフォーマンス、それに対し卓から流れる無機質な16ビート。歌謡曲の艶っぽさを思わせるムード感がたまらなかった。
そこからライブは更に熱く。『LUCY』や『memories』などのパフォーマンスはオートチューンも相まってエモラップ的な快感を感じた。激しさを増すギターのノイズ、ビッカビカのストロボ。なのにメロディはいつでもキャッチー。会場の興奮が高まっていく。
そこからチューニングを挟み、始まったのは甘やかなネオソウル『愛のうた』。
激しさと甘さの落差で思わず恍惚としていると、音源ではなるべく耳障り良く聴きやすくなるように抑えられていた、本来の情熱的な歌唱が漏れ出ていることに気付いた。
思わず聴き流してしまう軽やかな音源の一方で、どうにも聞き流すことのできない熱いライブ。ほんとに歌が上手い。
その後最も印象に残ったのは『Maybe I Should Die With You』。80sライクなサウンドにボーカルの熱感が存分に楽しめた。
気持ちいいスポットを確実に捉える歌とギター。アウトロの激情的なギターはセンチメンタルで圧巻だった。
そんなこんなで最後の『City Punk』で激しく終演。気軽にライブが見られる。上京して良かったと思わされた1日だった。ライブに誘ってくれた友人に感謝しつつ、ライブハウスを出て電車に乗ってから家まで、音源をずっと聴いていた。
それから数日。この世に無限にある耳馴染みのいい、聴きやすい音楽。HOMEはその枠に収まらない情感を、僕は感じるようになっていた。気付けば今も、HOMEの歌が流れている。
受験を終えてから初の記事になります。今後はこういったライブレポートみたいなものも書いていこうと思います。
今後ともバンドマンとしての僕と、音楽オタクアカウントとしての僕をよろしくお願いします。