今こうして、ゴルフの世界で生きている。第6話

毎日、毎日マスターズトーナントの録画を見る。

何回も見ると、次の展開も分かってくる。勿論、結果も知っている。それでも見たい。何故か分からない。

母親に、また観てるの?飽きがこないの?と言われたが、飽きなんかこない。観る度に色んな事がわかってくるから。多分それが楽しかったのだろう。

マスターズトーナントの録画を見始めたのは、15才のころ、それから高校卒業するまで、づっと。

そして、高校最後の年に、宮崎で行われていた、ダンロップフェニックストーナントを見に行くことになる。

嬉しくて、眠れなかったのを思いだす。

当日、ダンロップ フェニックストーナントは、海外の一流選手ばかり来ていた。日本選手はあまり出場できなかった。

今年行われたZOZO チャンピオンシップみたいなものです。

そして待ちに待った日がきました、いつも録画で観ていた選手達を間近で見る事が出来る。ワクワクが止まらない。

入場して、すぐ練習場へ向かう。打席には、一人一人選手の名前が書いてある。そして、お目当ての選手を待つ。

同時の超一流選手は、セベ バレステロス(スペイン)

人気やゴルフスタイルは、今のタイガーみたいな感じだった。ボールを曲げても、そこから見たこともないような球筋や方法で、グリーンに乗せてくる。観客が歓声が…

フェニックスは、林間コースだから、音が響くし、何処かで誰かがスーパーショットしたら、凄い歓声が聞こえてくる、だから、尚いっそう盛り上がる。

そんな興奮に包まれながら、練習場を後にし、コースに向かう。勿論セベの後をついていく。

一緒に回るのは、K選手。日本では一流選手。

朝1のティーショット。セベが打つ。凄い。マスターズで観ていた通り。次にK選手が打つ、ナイスショット。

だが、何かが違う?何か違和感が… 次は、忘れたが海外一流選手。ナイスショット。やはりマスターズ通り。

この時思った。その当時の日本選手のスイングは遅れている、目指すのは、海外のスイングだと。いづれこのようなスイングに変わっていくだろうと…

それから、何十年経ち、やっと日本選手も今は海外選手のスイング理論になった。
女子プロはもっと遅れていた。ほんとつい最近です。

今になって思う。マスターズトーナントの録画を見続けた結果だと。そして何でもそうだが1流の物を見ないといけない。そうすると見えてくる。何が正しく、何が間違いなのかが。
間違いと言うより、未来が見えるのです。

それから猛勉強します。海外選手と日本選手の違いを。そして自分も海外のスイング理論へ。

第7話に続く。

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