AB社コラム第13回:「個人のAugmentation(拡張)」とは?

今回からは、AB社の社名にもなっている「Augmentation(拡張)」について、もう少し深くお話していきたいと思います。


いきなり大きく変化する「Transformation」は無理がある。

AB社は、「Augmentation(拡張)」を提供する会社です。

社会のあり方、経済状況など、ビジネス環境が絶えず大きく変わっている昨今、何も手を打たなければ組織は衰退していきます。だから、組織も変わらなくていけない。もちろん、個人も今のままでは通用しなくなるので、変わらなくてはいけない。

すると、「社会は変化している。だから、これを機に我社も大きく変わりましょう!」との声があがります。この声が目指すところは、いわゆる「DX」に代表される「Transformation」です。多くの組織が「Transformation」を志しています。

しかし、「Transformation」を志す組織の多くが、うまくいかない。挫折する。できない。それはなぜなのでしょうか?

それは、いきなり大きく変化することは、無理があるからです。変化量が大きいと、あちこちに弊害が起こります。ランニングやダイエットと同じです。


薄い紙を重ねるように力をつける「Augmentation(拡張)」。

AB社では3つの「Augmentation(拡張)」を提供する、と宣言しています。

1つ目は、「個人のAugmentation」です。
いきなりパフォーマンスを大幅にアップする力を身につけるのではなく、少しずつ少しずつ、薄い紙を重ねていくように、力をつけていく方法を提供します。

例えば、初心者がランニングを始めて、いきなり10キロも20キロも走れるわけではない。もちろん、フルマラソンなんて夢物語。急に走れる身体に変われるわけではありません。

トレーニングをすることで、少しずつ少しずつ走れる距離を伸ばし、少しずつ少しずつタイムを縮めていきます。時間をかけて、薄い紙を重ねていくように、トレーニングで走れる身体に変えていくのです。まったくの初心者がフルマラソンを走れるようになる方法論はほぼ確立しているので、スケジュールを立てて積み重ねていけば、必ず達成できます。

ここで大切なのは、無理をしないこと。トレーニングは走る力がついていくと、徐々に負荷が上がっていきます。しかし、その時の力で耐えられる負荷を超えると、怪我をします。

よく走り始めたばかりの人が「ヒザが痛くなった」と訴えますが、それは今の力で耐えられる負荷を超えたからです。

無理をすれば、その時だけは重い負荷のトレーニングができるかもしれません。しかし、その時点の負荷の限界を超えると、怪我をしてトレーニングができなくなり、せっかく積み重ねてきた走る力が失われ、リカバリーに時間がかかってしまいます。もしかしたら、気力まで失って、走ろうという思いすらなくなるかもしれません。

ダイエットも同じですよね。極端なカロリー制限や糖質制限をすれば、スピーディーに痩せます。

しかし、極端なダイエットは続かないですし、リバウンドをします。健康寿命を伸ばすためには、ある程度の食事制限は一生続けたほうが良いですが、その気力がなくなってダイエットを断念すれば、不健康まっしぐらです。


継続できる負荷をかけ続けることが大切。

人は、自分の能力を越えた負荷がかかると、怪我をしたり、気力を失って負荷がかかることを拒否します。やろうと思えば、瞬間的にはできるかもしれませんが、長続きしないんですね。

長く続けることができず、止めてしまえば、そこで個人の能力はストップします。社会や経済などビジネス環境は常に動いているのに、その変化についていけない人、ついていこうとしない人ができあがってしまいます。

つまり、急に変わろうとする「Transformation」を志してはダメなのです。

だから、継続できる負荷をかけ続けることが大切です。そうして、薄い紙を1枚1枚重ねていくように、能力を「Augmentation(拡張)」していく。

これが、AB社の提供する「個人のAugmentation」です。


次回は、AB社の提供する2つ目の「Augmentation(拡張)」である「組織のAugmentation」についてお話します!

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