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2024 ツールドフランス 第1ステージ

前々から「グランツールの感想をまとめた同人誌を作りたい!!」と思っていたんですが、そのための第一歩として今年からツールのステージごとの感想を記事として残していくことにしました! 
とは言っても執筆時にはすでに7/10と絶賛第11ステージ観戦中ですが、しっかり毎日感想は書き溜めていたので連投します。

レース前予想

ツールが始まるステージとしてはあまりにも特徴的すぎる難易度のコースでいろんな思惑が交差するステージに感じました。


第1ステージコースプロファイル ©️A.S.O

まずはピュアスプリンターにとっては厳しいステージのため、登れるスプリンター(ピーダスン、ドゥリー、マシューズ、ギルマイあたり)にとってはビュアスプリンターをふるい落として小集団スプリントに持ち込んでいきたい。といってもこのぐらいの山では今大会最強格のヤスはふるい落とせなさそうではあり、そもそも総合勢がそんな生ぬるい走りで済ませてくれる気は全然しませんがw
また、山岳賞狙いの選手(チッコーネ、パウレス、バルデあたり)は序盤のステージにしてはかなりポイントを稼げるため、チャンスがあれば前に出てポイントを稼ぎたさそうでもあります。
そして、アルデンヌクラシック系のコースが得意な選手(モホリッチ、ファンヒルス、ルツェンコ、コルトあたり)にとっては厳しい展開に持ち込んで集団をバラバラにして精鋭のみの争いにしたいはず。しかし、この展開にすると総合本命のbig4が最後の登りあたりで本気のアタックを仕掛けて早速タイム差を稼ぎに来るだろうという、本当にいろんな思惑が飛び交うことが考えられるため、コースプロフィール以上に複雑なレースになると予想してます。

ただ、総合勢が無駄にタイム差を与えることは嫌なはずなので逃げ切り勝利は間違いなく容認されないはずで、展開によっては一気に総合争いへの参加資格がある選手が絞られそうですねw。

レース感想

まさかバルデがステージ勝利してマイヨジョーヌを獲得するなんて夢にもおもわないじゃないですかーーーーー!!!!!

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今シーズンはLBLで2位、ジロでも負けてしまったけどパレパン弟との一騎打ちというドラマチックな走りと活躍を我々に見せてくれて、その上で来年のドーフィネで引退宣言をした上でツールで悲願のマイヨジョーヌ着用とか激アツすぎです。
17年からロードレース観戦をしてきた身として、AG2R時代のフランス全体からの期待を一身に請け負って総合優勝狙って頑張っていた時から見てると、本当に感動でした。


プロトンが本気で引き始めるのはCote de Barbottoと思ってたら、その前のCote de CarnaioでUAEがガッツリ引き始めたのは意外で、そのせいかグルパマの主力選手ゴデュ、レニマル、グレゴワールが全員総合争いから脱落したのは衝撃的でした。他にもウィリアムズ、ルツェンコ、コルト、ラスカノあたりの登れる選手たちも脱落していくあたり、暑さによって体調悪化がかなり出てしまうキツい気候だったのを物語ってるように感じました。

逃げグループも個人的に推してるモホリッチや山岳賞を狙う意欲を見せるヨンイサギレの走りに期待してましたが、ひとりひとりちぎれていく中、1:30差のブリッジを成功させた上に積極的にポイント獲得をしていったアブラハムセンの走りは本当に強かったです。あの大きめの体格でここまで登れるとは思わないじゃん、普通w

で、注目していたCote de Barbottoでは総合勢の有力どころが動かなかった代わりにバルデが勇気の飛び出しをしたのは正直「無謀じゃね?」と思いながら見ていたけど、まさかそのまま先頭に追いついて、しかもずっと走ってきたファンデンブルックがしっかりとアシストして最後まで走り続けるとは・・・。
ファンデンブルックがあそこまで強い走りができるのは予想外すぎたけど、最後の後ろが追いつくかどうか確認のために同時に振り返って同時に勝利を確信するシーンは泣けた、良すぎた。

あとはカヴは映像ではかなり体調悪そうに見えたけど、最終的にちゃんと危うげなくゴールするのは正にベテランの走りですね。レンショーやモルコフもいるからか、グランツールでのスプリンターが最小限の体力消耗で済ませる走りかたを熟知してる陣営の手腕を見せていただきました。
それ以上にヤコブセンの方がやばない??

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