2024ツールドフランス 第11ステージ
書き溜めていた分はここまでで、以降は見てはいたんですが仕事で感想書くほどの余裕がなくて止まってしまいました。
しかし、当時の新鮮な熱のままに書いた文章を読み直して、自分が書いた文章ながらなかなかに楽しかったので、来シーズンは色々と感想を残していこうと思いました。
レース前予想
序盤は比較的落ち着き気味ではある分、後半がかなりギザギザしているコースレイアウト。何がやぱいって後半の峠がどれも激坂系で距離が身近いカテゴリ詐称気味の辛い峠ばかりなのがやばい。そのため総合勢がライバルに差をつけるためにかなり警戒しており、休息日でもレムコが話題に上げるぐらいだった。
逃げで勝利を狙いたいチームを上げてみると、間違いなくEFは勝負所で、他に総合争いの権利を失ったエースを有するチーム、DSMやリドルトレック、コフィディス、グルパマあたりも頑張りたい場面ではある。
個人的には、アブラハムセンが前半の小銭稼ぎ的なポイントを狙うのか、それとも総合勢の中にまじって後半の激坂で一か八かポガチャルと大量にポイント差を付ける賭けに出るのか、それともこれまで頑張りすぎて足が尽きてしまって攻められないのか気になります。
まさかヴィンゲゴーがポガチャルにスプリントで競り勝つとは!!
大怪我明けでこの強さとか人間超越しすぎでしょ!!!!
予想通り逃げ集団は
ヒーリー
カラパス
ロモ
ジュリアンベルナール
グレゴワール
オンレイ
とかなり強力なメンバーで構成されていましたが、UAEは本気でステージを取りにくる気マンマンで2分以上のタイム差を付けることなくペーシングしてました。
そしてやはり勝負所となるのが予想されていた1級山岳のCPuy Maary Pas de Peyrolでポガチャルのアタックを皮切りに総合勢のバチバチの争いが始まりましたね。逃げは見事にCol de Pertusの登坂で捕まえ切って、残り30km以上ある中で独走を仕掛けるあたり、本当にポガチャルの自信が感じられる動きでした。このアタックに対して流石ヴィンゲゴー、これまで通り反応するも差を話されて、ログリッチと追走、そこからさらに遅れてレムコ、その後ろにカルロドの集団という構図になりましたが、次のCol de Pertusまでの下りではポガチャルを追う一同が一瞬まとまるあたり、カルロドの下りの凄まじさをまたもや感じました。
ただ、Col de Pertusの登坂に入ったらすぐに実力差が出てきて、まさかヴィンゲゴーがペースを刻んでポガチャルに追いつくとは・・・
そこにログリッチとレムコのペアといういつもの2人が追走していき、カルロドグループとは差が開いてしまっていく展開でしたが、ポガチャルはステージ勝利のために完全にヴィンゲゴーにビタ付きにも関わらずなかなかレムコ・ログリッチペアがタイム差をつけられないというえげつないペースの中、山頂ボーナスのスプリントはポガチャルが獲得。この時は完全に「ゴールスプリントもポガチャル行けるじゃん!!」と思ってましたね〜。ちなみにレムコがログリッチの背中を推してローテ催促したのは笑ったwww
そしてラスト、ポガチャル優勢だと思ったゴールスプリントを見事に封じて勝利したヴィンゲゴーは本当にスプリントが上手かった。ポガチャルがもう数十m早くスプリントしたら買っていたんだろうけど、ギリギリまでスプリントさせなかったヴィンゲゴーの立ち回りとプレッシャーが凄かったんだと思います。最後の3級山岳Col de Font de Cereを下ってからは完全に付き位置で足をためていたポガチャルに対してかなり不利な状況の中、勝ち切ってくるヴィンゲゴーの精神力がえげつない!!
ポガチャル・ヴィンゲゴーが流石にスプリント前に牽制に入ったせいか、レムコはなんとか25秒差まで詰めることができたのは流石だと思いました。下手に無理してポガチャルのアタックについて行かずにクレバーな立ち回りができてるあたり、本当にレムコがクレバーな立ち回りできるように成長したのを感じます。レース後のインタビューでも「ポガチャルについて行ったらオールアウトしていた」と語ってるように、尽きるギリギリのラインの見極めはめちゃ上手くなってるんだよな、レムコ。
あと、最後1kmで落車するログリッチ。ほんと、ログラあなた転けずにグランツールを乾燥してるところ見たことないんですが・・・
なんとか救済措置を取られたからタイム的には良かったものの、落車のダメージがあるのはまちがいないんですよね。先日のウラソフのリタイアといい、ボーラはかなりしんどい展開になりつつありますね。
レース直後の泣きながらのインタビューは本当にグッときた・・・