緊張と電車
初めて1人で電車に乗ったのは小6だった
最寄りから2駅先のデパートへ中学の制服を作りに行くのに、仕事帰りの母と待ち合わせするためだった
1人で飛行機も新幹線も乗ったことがあったのに、電車だけかなり遅咲きデビューを果たすことになったのだ
今ならわかる
最寄りに停車する電車は、どれに乗ってもデパートのある駅に着くことを……
しかし、そんなことすら分からず各停なら停まるかな?と2、3本見送って、やっときた各停電車に飛び乗った
心臓はバクバクしていて、挙動不審気味で座席についた
失くさないように握りしめた切符を何度も確認した
駅に着いたら○○出口に行くんだと心の中で復唱しながら、ガタンゴトンと数分揺られ駅に着くと母が待ってくれていた
一気に不安から解放されたのを覚えている
そんな記憶を今日電車に揺られながら書いている
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