神と奴隷

ジジイに怒鳴られた。心をすり減らした。

接客のバイトをしていると、しばしば発生する客からのクレーム。

ある日、展示されていた商品が欲しいと言われたが、注文専用商品だったのでその旨を伝えた上で「注文してお取り寄せになります」と言うと、「無いなら展示しておくな!」と騒いで怒鳴り散らす。
こんなの、欲しいものを親に買ってもらえないと泣き叫ぶ子どもと一緒ではないだろうか?

散々喚き散らされたのちに、教育がなってない!客を馬鹿にしている!責任者を呼べ!
と荒い言葉を掛けられる末端アルバイター。
無いものは無い。怒鳴っても出てこない。

結局、ぶつくさ言いながら店を出て行った。

私たちにキレたところで解決する問題だったのだろうか。責任者と話をしたら虫の居所が良くなったのだろうか。
一生かけても理解したくない。公共の場で怒鳴り散らす神経も分からない。

こうやって今日も色んなところで末端バイトがキレられ、神経をすり減らし、疲弊していく。
最低賃金、もしくはそれに唾をつけたような安い給料しか貰っていないのに、それに見合う仕打ちなのか……

私たちはあなた達の暴言を受け止めるためのサンドバッグではない。
こんな叫びにもならない文章を読んでいるとは到底思えないが、頼むからいきなりきて怒鳴らないで欲しい。

私とあなたの関係は神と奴隷でもなんでもない。
ただの客と店員だ。

#エッセイ #日記 #ひとりごと

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