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絵描き 【十六夜杯 勝手に賞】に泣きます


秋のみんなの俳句大会【十六夜杯】

大変な盛り上がりで、みんなのお熱も冷めやらぬままに幕が閉じられました。
この底無しのみん俳芸術祭り、お休み中でnoteをあまり開くことの無かったひろ生にもその熱が伝わってきて、なんだかずっとソワソワしていました。

ホスト十六夜さんをはじめ、十六夜杯クルーのみなさま、ほんとにほんとにお疲れ様でした。そしてありがとうございました。
実は、まだ全部の記事を読み終えておりません。
でも楽しみながら読ませていただきます。

そしてそして、お休み中だったのにも関わらず、ひろ生にもこんなにうれしい【十六夜杯勝手に賞】を下さいました。
ものすごくうれしいです。
参加出来て良かったって思います。
心から感謝致します。

でぇ、何賞かと言うとぉ……ふふふ



【よこがお賞】

よこがおさん、ありがとうございました。

前髪を揃え眉描き風の色  (ひろ生)


切った前髪と色無き秋の風のサラサラを感じとって下さいました。



毎日欠かさず俳句を詠まれているよこがおさん。
ゆるりと巻いた秋日傘の表現が柔らかすぎて、秋の穏やかで儚げな夢二とつながりました。

秋日傘ゆるりと巻きて夢二展  (よこがおさん)


返句としてはあまりに稚拙ですが……

儚げにゆるり傾き秋夕焼  (ひろ生)





【西野圭果賞銀賞】

圭果姉さま、ありがとうございました。

漆黒の海に群がる幽霊の
すり抜ける手の狂おしき泡  (ひろ生)


視覚的もしくは心情的な幽霊の存在を、絵画だと芸術作品だと仰って下さいました。



圭果さんの宝物の天使ちゃま。
静かな秋の夜、水面にゆらめく月に目を奪われます。美しい。
無垢なちぎりパンの先の小さな手が、それに触れようする
幼い心のゆらめきまで感じました。


ゆらゆらと池に映りし満月よ
両の手伸ばし吾子首かしげ  (西野圭果さん)


返歌と言っては烏滸がましいですが……

満月よ揺らぐ不思議にさき手の
眩しいほどに照らせよ前途  (ひろ生)


みんなの俳句大賞、亀山賞おめでとうございます!




【チューダ賞】

チューダさん、ありがとうございました。

秋雨の城下の駅に救急車  (ひろ生)


自分自身意識していなかった、名詞だけの繋ぎ合わせを発見して下さいました。
救急車と秋雨の取り合わせ、褒められてうれしい!



いつも俳句大会投句一番乗りのチューダさん。
自然に感謝する気持ちが常に強く感じられて、チューダさんの記事からはとても良い土の匂いがするような気がします。

ちいさな手籠いっぱいの秋野菜  (チューダさん)


返句としては、土を耕したことがないので恥ずかしいのですが……

土の香を籠に抱えて天高し  (ひろ生)






【大橋ちよ賞】

ちよさん、ありがとうございました

漆黒の海に群がる幽霊の
すり抜ける手の狂おしき泡  (ひろ生)


ひろ生の絵が観る人によって姿を変えるように、この歌も読む人によって印象が変わると仰って下さいました。
真っ黒な夜の海、怖いです……



音楽、詩、小説、絵……なんでもこなすマルチアーティストのちよさん。
ひろ生も謎だらけのかぐや姫に、恐ろしいほど惹かれます。
彼女はなぜこんなにも正体を隠されねばならぬのでしょうか。


竹林の命の定めに抗えど
月から来る問答無用  (大橋ちよさん)


返歌とは程遠い、ひろ生なりのかぐや姫の解釈ですが……

輝きて無音産み出す月の舟
罪の流れし心喪くして  (ひろ生)



しろくまきりん賞、おめでとうございました。




【十六夜賞】

十六夜さんありがとうございました

血液の色にも似たる満月の
低き宇宙の素顔に慄く  (ひろ生)


あの夜の満月を詠んだのね! と十六夜さん。
まさしくあの夜の真っ赤な月。同じ月を見ていました。
恐いほど月が燃えていました。


十六夜さんは今俳句大会のホストの大役を果たされました。
本当にお疲れ様でした。ありがとうございました。
流石、「十六夜」という名を持つだけあって、月の句や歌が美しすぎます。


月の刃を我が身に受けて終夜  (十六夜さん)


返句と言うよりやっぱり同じ月を見ていたみたい……


剃刀のごとき月夜を包む繭  (ひろ生)






【rira賞】

 riraちゃん、ありがとうございました。

夜雨落つ日増しに甘き南瓜カリー  (ひろ生)


小さな物語を作って縦スク文庫にして下さいました。
月から零れる雨粒は透明に煌めいているのだろうな。



次々と溢れ出す言葉を美しく紡ぐrira ちゃん。
大好きなフィンセントの「星月夜」からのイメージの3句は、空気の透明さまで伝わってきました。

糸杉やてっぺん僕の星月夜  (riraさん)


返句と言うより一緒にてっぺん登りたい……

届くかな君の欠片かけらの流れ星  (ひろ生)




しろくまきりん賞、おめでとうございました。





【なないろ賞】

苗子さん、ありがとうございました

前髪を揃え眉描き風の色  (ひろ生)


「それゆけ女の子!」自分の色に染めに行く、女の子応援句と仰って下さいました。
ひろ生の記事が芸術館と褒められ舞い上がっています。

苗子さんは今俳句大会「七田賞」の審査員をつとめられました。
本当にお疲れ様でした。
老蝶は土に還るのでしょうか、秋の寂しさを感じます。

老蝶のなれ果てを知る野風かな  (七田苗子さん)


返句と呼ぶにはズレてるかもしれないけれど……

まぼろしのめしいた画家と秋の蝶  (ひろ生)






【十六夜杯】滑り込み参加のひろ生の句と歌なのだ


またまた俳句や短歌を詠みたくなりました。
ぼんやりしてるわりに、わりと虎視眈々と歩いている自分に気づきます。
これからも俳句もどき短歌もどきも創作したい、そんなモチベーションを与えて下さってありがとうございました。
特大上上機嫌のひろ生であります!
感謝感謝感謝なのです!!!



ありがとうって言いたいの
アクリル・パステル
3.5cm×3.5cmの極小品


みんなみんなおめでとうございました〜〜!
そしてありがとうございました!

すでに冬のみんなの俳句大会も決まっているようです。
【白熊杯】楽しみですね。






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