寒くなると嬉しくなる
おはようございます。アウフタクトのさいとうです。訳あって北の大地に来ています。
今日は寒さの話を。
今日はだいぶ冷え込んでいます。鼻がつんとくるこの寒さを感じると私は嬉しくなるんですよね。
きたぞ、きたぞ。と。
寒くなると人の流れがゆっくりになり、モゴモゴとし、いそいそと家に帰るあの感じが面白い。人はこれほどに社会を発展させていたけれど、自然の寒さには敵わないんだなと、寒さに抗うことをやめて受け入れ楽しむと穏やかになる気がします。
私は山形県生まれ。雪の降らない冬なんて冬じゃないと思うぐらい、雪との生活が長かった。
かまくらをつくって母がつくったココアを兄妹と一緒に飲んだり。庭で冷凍みかんとかバニアライスをつくる実験をしたり。米袋でそりすべりしたり。友達と「巨大な雪だるまつくろう!」と公園中を駆け回ったものの、雪玉が大きくなりすぎて「頭持ち上げられないじゃん笑」と大笑いしあったり。
中学の帰り道、夜の雪道を歩くときは新雪をかき分けて自分で道をつくりながら帰っていた。かき分けたあとの道は月面の砂ようにざらざらと見えた。
大学生の頃は毎日のようにおでんを食べた。卵はいつも最後に食べた。研究室の寒さ、校内とは思えないほどの温度にいつも震えていた。
他にも、友達とスケートに行って1日中滑ったり。お昼は決まって売店のカップヌードルのシーフード。メガネを全力で曇らせながら寒いところで食べるカップ麺はなんであんなに美味しいんだろうか。
そして雪が溶け、自転車が漕げるようになるあの春がより楽しみだった。
こう思うと、雪や寒さとの記憶がたくさんあるんだなぁって思います。冬は、よりあたたかさ(暖かさ、温かさ)に対する感謝の気持が倍増します。
お湯が出ること、布団が暖かいこと、温かいご飯を食べられること。一つひとつに感謝しっぱなしです。
今年も雪を、冬を楽しみながら暮らしたいなと思います。