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2022年になって今更偽造CD摘発のニュースにびっくりしてみる(@_@;)

さっきTwitterを眺めていたらこんなニュースが目に入ってきました。イギリスでの話なのですけれど、欧米では特にCDはオワコン!って言われ続けていましたので、ある意味、これって2022年の今でもCD販売がビジネスとして成立している証左でもあり、少々不謹慎ですが逆の意味で苦笑いしてしまいました..( ̄▽ ̄;)

Amazonで販売されていた32,254枚の偽造CDを押収しました。このCDは、Amazonのグローバル偽造犯罪部門と英国レコード産業協会によって偽造品であることが確認

https://amass.jp/158793/

僕は度々表明している通り重度の音楽CDコレクターですけれど、大半が売れても枚数が出なくて儲からないクラシック音楽やジャズが中心です。ですので、偽造CDはたぶんきっとジャンル的に関係ない話ではあると思うのですけれど、それでも、一体どのアーティストのCDを偽造していたのか?...わたし、気になります...( ੭ ・ᴗ・ )੭♡。

欧米ではここ数年、CD等の物理メディアはオワコン、これからは全てがサブスクリプション、ストリーミング音楽配信の時代になる的な暗黙のキャンペーンが貼られていて、もはやCDは不要、ゴミ的な論説すら目にします。

結果、音楽ファンやオーディオマニアの間でも、CDを全てリッピングしてデータにしてPCに取り込み、物理CD資産は大半を処分したと豪語する方々をちょくちょく見かけます。特に新しい物好きでトレンドに前向きな方々ほど、こういった風潮に流されやすいように感じます。

欧州オーディオメーカーの本場であるイギリスの現状はどうでしょう?英国を代表するオーディオメーカー各社は、近年こぞってストリーミング受信用のネットワークオーディオプレーヤーを次々と発売しています。ただ、良く見ると意外とネットワークオーディオプレーヤーと従来の音楽CDプレーヤーをニコイチにした両方使える機種が少なくなく、加えて、面白いことに純粋な単体CDプレーヤーの新型モデルについても、未だにちらほらリリースされています。

英国王室御用達のLINNのように、CD/SACDアルバムを製作販売するマイナーレーベルとしての立場がありながら、2010年に早くもネットワークプレーヤーへの特化とCDプレーヤー製造からの撤退を表明したメーカーもあります。想定される販売台数と開発コストを天秤にかけると、既に単体CDプレーヤーが市場から駆逐されていても不思議ではありません。それにもかかわらず(日本メーカーならまだしも)、2020年代以降も英国、欧州メーカーから新規開発のCDプレーヤーが発売され続けていると云う事は、裏を返すと実は物理CDメディアには未だ根強い需要がある事の裏付けではないでしょうか?

ちなみに僕は2000年代初頭より、インターネットを通して世界中から新品CD及び中古CDをかき集めてきました。その入手先として国内を別にしてなんだかんだと一番多いのがイギリスだったりします。今でもAmazonマーケットプレイスだったり、Amazon.co.uk上の出品だったり、はたまたレコードレーベル直販や、レコードショップのインターネット通販等々、英国発が少なくありません。

現在、世界で最もCD等のディスクメディアに固執しているのは日本人、日本のマーケットだと言われています。しかし、そもそものイギリス人、欧州人の気質を考えると、彼らは新しいものに対して日本人以上に懐疑的で、物であれなんであれ旧来の資産に執着する、同じ物を長く使い続ける・・・ある種のビンテージ礼賛傾向が極めて強いのが、良くも悪くも欧州文化圏の持つ本質だと思っています。

そんなこともあって、箱庭的"AUDIO STYLE"管理人の僕としては、アナログレコードと同じように、今後どんなにサブスクによるストリーミング音楽再生が主流になったとしても、物理的資産としてのCDフィジカルメディアは無くならないし、蒐集と再生に固執しつつ支持する人々も一定数常に存在し続けるだろうと確信しています。

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