コロナ禍で会社を辞めた
私は、大うつ病性障害の診断を受け、通院開始から今年で16年目を迎えています。2018年より、当時の主治医からの勧めで、初めての障害者雇用として働くための準備に入りました。障害者手帳を取ったり、必要な就労支援機関に通ったりした後、ジョブコーチなどと呼ばれる障害者の職場定着支援などを受け、ある会社へ障害者雇用で働く事になりました。
最初は、1日6時間を週に2日で始め、1時間ずつ、慎重に時間を増やし、週に1日8時間の日が2日、4時間の日が1日という所まで行って、安定していました。
もちろんその期間、親戚の死や交友関係のトラブルなどで、うつ状態が強まったり、普通に体調不良で、風邪などを引いて休んだりすることもありましたが、ほぼ安定して、仕事をしていたつもりでした。
そんな中で、今年の夏、直属の上司が、体調不良によって、2ヶ月以上に渡って休むという事がありました。他の上層部の方から、困った事があったら言ってくるようにと言われていたので、相談を持ちかけたのですが、相談のお返事が頂けませんでした。
自分の中では、お返事が頂けないのは、自分が障害者雇用だから、時間労働者だから、蔑まれて見られているからだと思ってしまい、傷ついてしまいました。
人に相談すれば、「そんな事もあるよ」とか「そういう人もいるよ」という返事が返ってきます。「人間関係だからしょうがないよ」と言われても、私は納得が行きませんでした。
ストレスマネジメントという言葉がありますが、私はこれをグループワークする事で、それぞれ一人ひとりの感じ方をグループで共有して、理解を深めることで、日々のストレスを緩和できるのではないかと考えています。
多くの人や、会社は、このコロナ禍にあって、業務自体が多忙を極め、全体的にストレスを与え、他人に対するこのような心遣いや、フォローしたりする余裕がなくなってきているのではないかと考えてしまいました。
他にも声掛け1つあれば、嫌な思いをしなかったのに、声掛けがなかった為に嫌な思いをしたりというような事があり、安定していた体調は、どんどん悪くなっていき、休養。しかし、休養というのは、復帰を前提としているので、また復帰しても、また他の事で、嫌な思いをしてしまうのではないかと考えると、思考の悪循環に陥ってしまい、今回退職という決断をする事にしました。
実際に、退職が決まってからも、意欲が湧かないかったり、抑うつ症状などが続いており、これから、失業保険の手続きに入り、職業相談をしながら、失業給付をもらっていくのかと思うと、なかなかそういう気分になれません。
実際のところ、今私は、障害者雇用は元より、会社で働くという事に、意欲が喪失しまっており、しばらく休みたいのです。しばらく休んだ後でも、会社という組織の中で働くという事に価値を見い出せるかよく分からない状態にあります。