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検索プロダクト改善の取り組み:課題の把握と改善計画の策定
こんにちは。サービス統括本部プロダクト戦略部の前野です。
プロダクト戦略部は、au PAY マーケットの画面や機能をプロダクトとして分割し、各プロダクトのUIUX改善・コアバリューの反映をミッションに活動しています。
私はその中で、au PAY マーケットの検索画面・機能のプロダクト改善を担当しています。
今回は私が担当している検索プロダクトの取り組みについてお話いたします。
取り組みの背景
au PAY マーケットでは「暮らしが満たされるお買い物体験」を実現するため、2024年4月からプロダクト戦略部が立ち上がり、検索改善の取り組みが始まりました。
ネットショッピングをする時、検索窓に欲しい物の名前を入れたり、検索した商品のリストを見たりするかと思いますが、商品探索の主要な機能・導線である検索を改善することは、au PAY マーケットの利用体験を高めていくうえで重要な取り組みです。
現状把握から改善計画策定までのステップ
検索画面・機能の改善活動は以前より行われておりました。
しかし、プロダクト戦略部が立ち上がり、私が担当に就いた際には、前任のプロダクト担当者の方がすでに退職していたため、検索システムに関する知見や、すでに明らかになっている課題などを把握できていない状態から取り組みを開始することになりました。
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①現状把握
改善するべき課題が把握できていない状況なので、
まずは、検索画面・機能の仕組みや実績数値の把握より取り組みました。
以下、実施したことです。
定量分析:Google Analyticsや検索クエリなどの定量データで実績を把握
アクセスデータ:Google AnalyticsやBigQueryを用いて、ユーザーの検索行動を分析しました。検索結果のクリック率、各機能の利用率・リンクの遷移率などを分析し、ユーザーがどのような検索行動をとっているのかを把握しました。
検索クエリデータ:検索クエリの表示回数、クリック数などのデータを出し、検索頻度の高い検索語句やクリック率などを分析しました。
定性調査:ユーザーリサーチを実施し、お客様の声などの収集・整理
簡易ユーザーリサーチ:営業やカスタマーサポートなどの他部署の方に、実際にWEBサイト・アプリを操作してもらい、行動観察・インタビューを実施しました。
お客さまの声:NPSアンケートや問い合わせ等で寄せられたご意見を分析しました。
その他
関係者からの情報収集:開発や検索運用に関わるメンバーなど、関係者とコミュニケーションをとり、仕様・ナレッジ資料などを収集しました。
過去取り組み資料に基づく既出課題の把握:過去の取り組み資料を分析し、既知の課題を把握しました。
②課題洗い出し・優先順位付け
現状把握によって、現在の状況や問題点が見えてきたので、これをリストにまとめ、課題を分類をして整理をしました。
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小さい課題も含めると課題数がかなり多くなってしまうため、定量・定性調査の情報をもとに優先順位を付け、優先度の高い課題を整理します。
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③ 改善計画の作成
今期実行できる開発リソースがすでに決まっている状態であったため、制約を踏まえて2024年度に実行可能かつ優先度の高い施策を検討します。
ユーザーリサーチ等で検索精度・機能に関する重要度の高い課題も挙がっていましたが、検討にかかる時間や開発リソースなどの状況から、今回はフロントエンドの開発メンバーを中心に推進可能なUI改善施策より進めることになりました。
おわりに
2024年度は、短期的に実行可能なUI改善施策を中心に進めました。今回の現状把握・課題整理の取り組みで検索プロダクトが抱える課題を可視化することができたので、今後優先度の高い課題の打ち手の検討・実施を進めていく予定です。
今後もプロダクト戦略部での取り組みを発信していきます✨
プロダクト戦略部では、一緒にプロダクト改善に取り組むメンバーを募集しています。
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カジュアル面談も実施しています。
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