樋口楓年表編纂者が語る「2021年樋口楓10大ニュース」

皆さん、こんばんは。ジョン・オービンです。普段は樋口楓さんの動画内容をひたすらメモした樋口楓年表を作っています。

本note唯一の定期コンテンツである10大ニュースの記事も、今回で4回目です。つまり4年目です。1年目は「数カ月分しかないのに、年表と呼ぶのはどうか」と思いつつも、「5年10年と続いてほしい」という願いを込めて年表と名付けた樋口楓年表も、そろそろ様になってまいりました。
一方で、情報が多すぎてわかりにくくなってるので、整理が必要になってきてますが……

今年も色々なことがありました。正直10個にまとめるのは難しいのですが、印象に残ったものを集めてみました。

1.Virtual anisong power JAM(1/11)

配信に特化した日清食品 POWER STATION [REBOOT]で行われた配信オンリーのライブ。ある意味、コロナ禍に揺れた今年を象徴する始まりでした。

前半はDJKGこと影山ヒロノブさんによるロボットアニメなどの中心のDJパートで、後半に樋口楓さんのライブという構成でした。
影山ヒロノブさんはランティス設立以来、ずっとランティスの看板となるJAM Projectを率いてきた人物で、ランティスの社長とは高校時代からの友人。まさにランティスの歴史を象徴する方です。
その影山さんがランティスの歴史を物語る数々のアニメソングをDJとして流し、その後に「Vtuber」という最先端で戦う樋口楓さんが歌う、というランティスの過去と未来を繋ぐライブでした。

ランティスの強いバックアップと期待を感じさせる一年でした。

2.ソロライブ Kaede Higuchi Live 2021 "AIM"(2/19)

アルバムの発売を記念して行われたKaede Higuchi Live 2021 "AIM"。ランティス主導のライブは、本来はもっと早くに実現する予定だったのですが、コロナ禍で伸びに伸びて、メジャーデビューから1年以上経ってのライブとなりました。(メジャーデビューは2020/1/1)

ワンマンライブとしてもKANA-DERO(2019/1/12)からほぼ2年ぶりとなりました。
本ライブの特徴的な点としては、ゲストなしの完全なソロライブであること。音楽系のライブでは、にじさんじ内では初だと思われます。(他企業のVtuberやトークイベントなどではソロイベントは結構ありました)

ゲストなし、ランティスの看板を背負うイベントということでプレッシャーは強かったらしく、楓さんがひどく緊張していたのが印象に残っております。それだけに、このライブが成功したことは、のちの月ノ美兎さんや葛葉さんのゲストなし完全ソロライブにも繋がっていったと思います。

3.にじさんじ Anniversary Festival 2021(2/28)

学園祭をテーマにした展示も含めた総合イベント……だったのですが、コロナ禍の影響で前夜祭のみ有観客で、展示は中止。配信中心のライブとなりました。これもある意味今年を象徴する出来事だったと思います。

前夜祭ではFLOWとのコラボも見られました。Virtual anisong power JAMもそうでしたが、今年はリアルアーティストとのコラボがいくつもあり、色々な分野でVtuberとの壁がなくなってきていると感じる一年でした。

JK組の着ぐるみも登場。リアルイベントが少ないので、見る機会が少ないですが、来年は出番がどれぐらいあるのでしょうか。

4.それ行けカープ カープファンリレーに参加(3/26)

急な発表で驚いた方も多かったであろうこのニュース。

広島カープで毎年行っている著名カープファンリレーに樋口楓さんが参加。この映像は、MAZDAスタジアムで行われるカープの試合では毎回流れるため、カープファンの間で一気に認知が広まりました。ついに「公認」のカープファンとなりました。

VIRTUAL JAPAN CIRCUIT 広島では、推しである西川龍馬選手からビデオメッセージをもらったり、年末のテレビ番組eスポーツ道では西川龍馬とマリオカート対決をするなど、選手との直接的なコラボも見られました。

またカープとは直接関係ないですが、広島県公式チャンネルでの動画出演もあり、広島県とのつながりが強化された一年でした。

5.初アニメタイアップ&声優初挑戦(7/10~)

「Baddest」が「100万の命の上に俺は立っている」のオープニングテーマに採用。初のアニメタイアップとして、専用ジャケットのCDも発売されました。

Vtuberとアニメのタイアップは、森中花咲 meets ▽▲TRiNITY▲▽のキズナ・レールなど業界全体で増えてきており、元々ファン層が近いこともあって、今後も続いていきそうです。

アニメ二期の第1話では静凛さんとともに声優に初挑戦。かなり苦労されていた様子でした。

アニソンシンガーを目指してVtuberになったわけではない樋口楓さんが、様々な偶然を経てランティスに入り、アニメのオープニングテーマを歌うというのは不思議な巡りあわせだな、と感じます。

6.ほぼ月一で音楽系ライブに出演

今年の有料音楽ライブを並べると、12回ありました。ほぼ1ヵ月に1回ペースです。

1/11  Virtual anisong power JAM!!!
1/30  VTuber Fes Japan 2021
2/19  Kaede Higuchi Live 2021 "AIM"
2/26  にじさんじFestival2021 前夜祭feat.FLOW
2/28  にじさんじFestival2021 月ノ美兎&樋口楓&Rain Dropsステージ
4/3    V-Carnival
6/5    VtuBandFes
6/18   VIRTUAL JAPAN CIRCUIT 広島
7/31  にじさんじ AR STAGE "LIGHT UP TONES"
9/11  Rin Shizuka Solo Event "Recollection"
10/31 initial step in NIJISANJI
12/11 SANRIO Virtual Fes in Sanrio Puroland

これは有料のライブだけを集めたので、さくゆい3Dライブや月ノ美兎誕生日ライブ、Vtuberロック革命などのYouTube上の無料音楽ライブも含めるともう少し多くなります。おそらくにじさんじの中でも多い方ではないでしょうか。
音楽系じゃない有料イベントだとガリベンガーV大感謝祭にも出演してました。

2018年の活動初期から多数の音楽系ライブにゲスト出演してきたため、今や業界でもトップクラスの実績を持つVtuberになった樋口楓さん。実績を買われているのか、にじさんじ以外の外部ライブにもよく呼ばれていました。
今回は10個に収める関係で取り上げませんでしたが、「歌ってみた」でもよく呼ばれて参加していた記憶があります。

「歌・ライブと言えば樋口楓」というイメージが固定化してきた一年だったと思います。

7.多数のゲーム大会に参加

この年末年始も多数のゲーム大会が開かれ、今やネット配信の目玉コンテンツとなったゲーム大会ですが、今年の樋口楓さんも積極的に参加しました。

1/9    にじさんじ麻雀杯
1/14  マイクラ腕試し
3/14  CRカップ
5/16  SAVAGECLUBCUP(APEX)
6/12  NIJISANJI APEX Party
6/28  Cypher CUP(APEX)
8/13  にじさんじ甲子園
8/30  BFJストリーマーカップ
9/12  にじさんじポケユナ大会
10/9  CRカップ
10/16 虹海賊王決定戦
10/17 Battlefield Streamer Cup 秋の陣
11/18 にじさんじスプラ大会
12/19 マリカにじさんじ杯

ここには載せてませんが、渋ハルカスタム(APEX)にも何回か出場しています。

基本的に樋口楓さんはゲームが上手い方ではないのですが、マリカにじさんじ杯ではそれが逆に面白さにつながったり、スプラ大会などでは初心者から練習してうまくなるところも大会の一部として楽しまれていました。カジュアルでも、ガチでも面白さが詰まっていました。

毎年恒例となったマリカにじさんじ杯では事前から多くの注目を集めるなど、「ゲーム大会と言えば樋口楓」というイメージが付いてきたのではないかと思います。

CRカップなど外部の大会では、Vtuber以外の方との交流も広がりました。楓さんは以前から、「二次元と三次元の壁をなくしたい」と言っており、リアルYouTuberの方ともコラボしたいと言っていました。今年は葛葉さんや叶さんなどFPS系のゲームをしているライバーの活躍もあり、VtuberとリアルYouTuber、ゲーム実況者などが特に気兼ねなく普通にコラボできる雰囲気が出来てきました。
そういった意味では、ゲームの力を借りて、樋口楓さんの理想が実現した一年だったのではないでしょうか。

8.にじさんじ AR STAGE “LIGHT UP TONES”でトランペット演奏

様々なライブに出演した一年でしたが、LIGHT UP TONESでは生のトランペット演奏に挑戦しました。これまで録音したトランペット演奏を曲に入れたり、配信で演奏したと言ったことはあるのですが、有料ライブでの演奏は初。
トランペットは小学校からやっていたので、ある意味歌よりも歴史が深いのですが、Vtuberとしての樋口楓さんとしては新しい試みです。

ライブ自体も新技術を使った挑戦的な内容で、非常に目新しさのあるライブになっていました。今後もどんどん新しいライブの形を見せてくれるのだろうな、という期待感が増すライブでした。

9.一期生ライブ"initial step in NIJISANJI"(10/31)

樋口楓さん、そして一期生の夢だった一期生揃っての3Dライブ「initial step in NIJISANJI」が開催。

これについては多くを語るのは野暮という気もしますが、Mr.Musicやかえるファンメイドソングメドレーなど一期生を長く追ってきたファンに嬉しい演出もあり、笑いあり涙ありのステージでした。

なにより「一期生が自分たちで考えて作った」ということが感じられるライブでした。この1年というより、一期生が走り抜けた4年間を象徴するライブだったと思います。

10.A&G ARTIST ZONE樋口楓のTHE CATCH一周年(1/1~12/31)

THE CATCHは今年の1/1が第1回だったため、本日12/31の放送で丸一周年となります。
リスナーからのお便りに軽妙なトークで飾らず答えていく、樋口楓さんの魅力が詰まった放送で、私も毎回楽しく試聴していました。今年の樋口楓さんの軸となる活動だと思います。

放送にはゲストも多数訪れました。遠藤正明さんやMindaRynさん、亜咲花さん、奏みみさん、ARCANA PROJECTの花宮ハナさんと相田詩音さん、結城アイラさん、田中有紀さん、ベルモンド・バンデラスさん、と幅広いゲストでした。

青春ラジメニアにもレギュラーコーナーを持ち、自分の曲だけでなくランティス所属アーティストの曲を紹介。多数のラジオにもゲスト出演してPR活動を積極的に行うなど、インターネットだけでなくラジオでも活躍した一年でした。

2021年を振り返って

これに取り上げた以外にも今年は猫二匹との生活も印象的でしたが、飼い始めたのは2020年11月ごろなので、今回は選外にいたしました。

他にも、衝撃的な結末を迎えたDetroit: Become Human実況だとか、高槻かなこさんのラジオにゲスト出演するなど「公認のラブライブ!ファン」になったとか、ギルザレン三世10万人と文野環30万人耐久だとか、グッチでVIPになったとか、あげるとキリがないぐらい出来事がありました。

今年は単に自身の知名度を上げるためだけの活動に留まらず、他者のために協力する活動がランティス・にじさんじともに増えた1年だと感じました。アニメタイアップや音楽ライブへのゲスト参加、大会の代打など、知名度・能力を請われての出演も増え、名実ともに力を付け、「Vtuberとしての居場所が定まってきた年」になったのではないかと思います。

今後は、Vtuberが存在することが当たり前の世の中になり、特別視されなくなると、「Vtuberである」ということ以上に「どんなことが出来るVtuberなのか」と言ったことが問われるようになっていくと思います。

その中で、どんな形で存在感を示し、活動していくのか。引き続き追い続けたいと思います。

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