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チーム力をアップする戦略的思考
姫路市にある親和自動車株式会社様でのチームビルディング研修3回シリーズの3回目。
■研修の概要と目的
人材育成に力をいれておられる企業様で、会社の土台ができてきた今、次のステップとして教育に力をいれたいと取り組まれています。特に人間関係が悪いわけではないですが、社長としては、社員の方にもっと自発的に物事に取り組んでもらいたいとの思いがあるようです。
■研修のテーマや内容
最終回の今回は「自分とメンバーの強みを活かして成果を出す」。
ペーパータワーをつくる経費についても考えてもらうことで、以下のような学びを設計しました。
1.コスト意識と経営支店の獲得
2.チーム力UPと目標達成力の向上
3.資源効率と改善サイクルの理解
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■講師の振り返り
研修会場に一歩足を踏み入れた瞬間から、参加者たちの間に漂う前向きな雰囲気が印象的でした。今回の研修では、定番のペーパータワーワークに新たな視点を加え、より実践的で深い学びを引き出しました。
従来のペーパータワーワークに、人件費、材料費、その他経費といったコスト要素を組み込むことで、参加者の視野を大きく広げました。コストを意識させた途端、参加者の行動に明確な変化が現れました。特に、材料(紙)の使用方法が劇的に変わり、効率的な資源活用への意識が高まりました。これは、日常業務における原価意識の向上にも直結する重要な学びとなります。単なる作業から戦略的思考へと参加者の意識が自然と変化していきました。
またこのワークは、これまでのワークと違い、課題解決のためにチームの役割分担が必要不可欠です、参加者は自身の強みを認識し、それをチームの成果にどう活かすかを考える機会になりました。この過程で、個人の能力とチームの力が見事に融合していく様子が見られました。
実際に作業をするこの研修内容は、言語や文化の壁を越えて、外国人メンバーも含めたすべての参加者が積極的に参加できる環境を意識して設計しました。
社長自ら「3回でこれほど雰囲気が変わった」と評価し、急遽、優勝チームへの賞品を用意するという展開がありました。これは参加者のモチベーションをさらに高める効果をもたらしました。
普段は仕事上の協力やフォローはあるものの、個人作業が多い環境下で、この研修は部門を超えた交流の貴重な機会となったとのお声もいただきました。
この研修を通じて、参加者たちは楽しみながらも、コスト意識、チームワーク、戦略的思考といった実務に直結するスキルを体験的に学ぶことができました。単なるゲームを超えて、現場で応用可能な深い洞察を得られる、まさに「学びの化学反応」が起こる場となりました。
皆さまの組織でも、このような革新的なアプローチで社員の潜在能力を引き出し、組織全体の成長につなげてみませんか?お問い合わせをお待ちしております。