須磨の海がはっぴーに!
いつも出張の話ばかりしていますが、今日は私たちの本拠地である神戸の須磨海岸のお話です。
須磨海岸では毎週末ユニバーサルビーチを開催していますが、団体でのご依頼があると週末以外での開催にも対応しています。
今回は、神戸市長田区にある多世代型介護付きシェアハウス「はっぴーの家ろっけん」の皆さんがお越しくださいました。
■設営とブリーフィング
海にまっすぐ伸びるビーチマット。今日はたくさんの方がこられるので、左側に待機スペースをつくり、そこからもビーチマットが伸びています。
いつものようにブリーフィング。本日の参加者は入水予定者が20名。はっぴーのスタッフさんが30名ほど来られます。利用者さんには基本的にはっぴーのスタッフさんが付き添ってくださり、須磨ユニバーサルビーチプロジェクトのメンバーは要所要所でサポートするという役割は、いつもと違いハッピーの家さんならではの布陣。
頼もしいはっぴーの家と就労支援B型事業所WAGOMUのみなさま。
入水サポートメンバー以外に、私たちがベースと呼んでいる、車いすの方用のトイレやシャワー、着替えなどができる利便施設にもスタッフがいます。
海からあがって、シャワーや着替えをして、送り出す。人数が人数だけにこのあたりの連携も本日のポイントです。
■利用者のみなさま
グリーンのアロハシャツがおしゃれ。はっぴーの家の利用者さんは、着ているものも、俗にいう「老人らしい」ものではなくて華やか。帽子のデザインや髪型にも凝っていて、サングラスをしたりして楽しさ爆発!
この姿をみて、私、決意しました!
ファンキーなおばあちゃんになる!!
浜辺で波の音を聞いたり、足首まで海に入ってみたり、ざっぷり海に浸かったり、浮かんでみたり、泳いでみたり、潜ってみたり、海の楽しみ方は人それぞれ。
「おじいちゃんの好きな曲!」と、スマホで「さとうきび畑」や「昴」の曲を流してくれるご家族。
「〇〇さん、海やで!ほらアワビとらな~」と、昔は素潜りでアワビを採っていたというおばあちゃんに声をかけるスタッフさん。
さっきまで浮き輪でぷかぷか浮いていたけど、今はすやすやお昼寝タイム。
生まれて初めての海!という人もいれば、おそらく人生で最後の海、という人もいらっしゃいます。
能登で被災されたふるたさん。5月までと余命宣告され、被災地では行く場所がなくご縁がつながりはっぴーの家にいらしたそう。それが、はっぴーの家にきた翌月には立ち上がったというから不思議です。それから、BBQをしたり、盆踊りをしたり、はっぴーの家のみなさんと過ごされてきました。
「元気になるドリンク」で乾杯!
ふるたさん、須磨の波の音は、能登の海と同じでしたか?
■活動を終えて
今回、入水されるのは30名で、最高齢は94歳と朝のブリーフィングでは聞いていましたが、みんなが楽しそうにしているのを見て「やっぱり入りたい!」という方もおられ、最終的には入水35名、最高齢は98歳という結果となりました。
それにしても、はっぴーの家&WAGOMUのみなさんの機動力はすさまじかった。あれだけの人数をはっぴーの家からピストン輸送して、シャワーもあびてまた帰す。健康管理やスケジュール管理、物品管理もそうですが、利用者やご家族の方おひとりおひとりへの声のかけ方、目配り、気配り、明るい笑顔。最高でした!
マヤちゃんは帰国するため最後の須磨。たくさん一緒に活動してくれてありがとう!記念にみんなでパシャリ。
はっぴーの家のアヒルに乗せてもらいました。
たまらなくなって海に入りたくなった人がここにもひとり。須磨ユニバーサルビーチプロジェクトの代表 木戸です。
「俺も海入ろう!」って、水陸両用車イスに乗りかえて、1人でライフジャケット着てたら、その日サポートに入ってくれてた学生が手伝わず見てるだけだったそう。
コミュニケーションをためらってるのかなと思って、「誰か着るの手伝ってよ!」と声をかけたら、返す刀で、「『できることは自分でやる。できないことはやろうとする。』ですよね(笑)」と、須磨UBPの行動指針の文言で切り返されたのが、たまらなく嬉しい!と語っていました。
木戸は、事業支援のコンサルをしていても、”理念の浸透”を計るバロメータとして、「現場で社員がミッションの言葉を茶化して使いだしたら一定の理念浸透」と伝えているのだとか。(これ、私も同意です!)
そういう意味でも、繰り返し、繰り返し、伝えることで、自分ごと化してくれているのを感じたエピソードでした。
■須磨海岸で開催しているユニバーサルビーチ
■2024年全国で開催しているユニバーサルビーチ
「自分の地元でもユニバーサルビーチを開催したい!」「体験会に参加してみたい」という方は、須磨ユニバーサルビーチプロジェクトのHPからお問い合わせください。
皆さまの街でお会いできるのを楽しみにしています!