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ワーホリ大解放① 2023年 11〜12月

はじめに

サバイバルのオーストラリアワーホリ一年目、ざっくり月ごとにまとめながら書いていきます。
思い出しながらなので話が前後してたらすみません。
またかなり詳細に書いているのでとても長い記事になります。
興味がある方は読んでいただけると嬉しいです。
8−11月はブリスベンの語学学校に通っていました。
終盤の病み期については前に記事にしているのでそちらからご覧ください。

11/16 

ブリスベンを立つ二日前。徐々にパッキングを進めていた。

11/17 

一緒にワーホリに来た高校の友達と最後の夜ご飯。友達は元々同じ航空券を買っていましたが、ブリスベンに残ることを決めたので今日が最後の晩餐。
なんか韓国っぽいプリ機でプリを撮って、韓国料理屋さんへ。

(ここオーストラリアだよね?)

満腹食べて最後の夜を過ごした。

11/18

チェックアウトを朝イチで済ませ電車まで時間があったため、散歩がてら朝カフェへ。コーヒーをテイクアウトして、なんと夢に見ていたLUNEでクロワッサンを買うことに。とにかくお金を使うことをしなかったこの4ヶ月の中で感動の1000円クロワッサン。
その後荷物を持って駅に向かい、電車が来て友達とばいばい。
一緒にワーホリを決めて準備をして4ヶ月一緒に生きていたのに、急にオーストラリアの右端と左端で時差も2時間あるところへ行ってしまう私。次に会えるのは何年後なんだろう。なんて思いながら電車に乗って空港へ。
シドニーを経由して夜の23時にパースへ到着した。

今日は空港泊をして、明日ファームのアコモデーションに行くはずだった。
そこでファームの人から10時前か17時以降に来てくれと連絡があった。
ファーム用の道具や住むためのものがほぼなかったので、早めに行きたいと思い、10時前に着くには何時に空港を出なければならないのか確認したところ、

なんと、今。

空港泊をしてしまっては間に合わないことが判明。
23時に空港発の電車に乗り、アコモがあるJoondlup駅へ。
駅のロータリーにはバス停がいくつもあり、明日乗るバス停を確認すると朝8時。
私は行くところもなく、8時間駅で過ごすことになった。


11/19

見回りの警官に話しかけられ、事情を説明すると
「ここは治安が悪いから、駅にいない方がいい。あのマックなら24時間やってるから行きな。」
と言われ、マック!!! 室内ならなんでもいい!! と思いマックに向かうと、入り口は空いていない様子。店員に聞いてみると、「ドライブスルーだけだよ」と。
この瞬間、私の人生詰んだ、終わったと思った。
もう本当に行く場所がない。朝まで時間を潰すしかない。とにかく散歩で歩き回って朝を迎える?でもキャリーあるしそれは無理だ。
近くのショッピングモールの駐車場で朝を迎えるしかない。そう思い移動し、キャリーの中からブランケットを取り出す。花壇に横になり、一旦寝ることを試みるも、警察が来るんじゃないか。誰か人が来て盗まれるんじゃないか。そう思ってたら一睡もできなかった。

携帯の充電は50%、朝まであと5時間、1時間10%の割合で使う。とにかくソワソワしながらも、暖を取りYouTubeを見て時間を潰す。何か違和感を感じ、確認すると生理がいていた。物はあるがトイレは鍵がかかっている。人生で最初で最後、ショッピングモールの駐車場でナプキンをつけた。
まだ起きている友達に連絡をする。が、誰も日本からは助けられない。
とにかく早く時間が過ぎてくれと祈りまくった。

朝5時になり、空の色が変わって朝日が登ってくるのがわかった。
空が晴れるのと同時に、私の心も晴れた。
ああ助かった。生きてる。多分これより辛いことは起こらない。そう思った。
バスの時間になり、バスに乗る。切符の買い方も分からず、駅員に叱られながら購入する。なんとか乗れた。涼しい。寝たい。でもアナウンスのないオーストラリアのバスで寝るのは命取り。とにかく深呼吸して落ち着いた。

バス停を降りる。こちらはもうすぐ夏。日差しが強く、とても暑かった。でも私は空港から着替える場所も余裕もなく、真っ黒のスウェット上下を着ていた。暑すぎるし、そんな格好してるオージーは誰一人いない。みんなタンクトップ。車に乗って通り過ぎる人はみんな私のことを見ていたが、そんなことはどうでもよかった。とにかくアコモに着きたい。その一心だった。
アコモに到着した。外から中は見えず、ここは本当にブルーベリーファームのアコモデーション?本当は中にいるのは殺人鬼とかで女の子たちを監禁して人身売買してるんじゃ・・・?そんなことを考え汗を流して焦っている私を見ながら、ハウスオーナーが出てきた。

名前を確認され、中に入る。オーナーと住人が英語ではない何かで話している。

韓国語・・・?

ここは韓国のファーム会社だった。
私はまだ詐欺を疑っていた。
椅子に座り、契約書を見せられる。英語を話せるか?と聞かれるが、それどころではない。とにかく焦っていた。
詐欺?詐欺じゃない?怖い。今ならまだ逃げられる。けどどこに?
とにかく話を聞くしかなかった。
名前を書いたり住所を書いたり。私の手はとても震えていた。
飛行機の中で食べたバナナブレッドを最後に私は何も食べていなかった。
恐怖と熱中症で何も集中できない。震える手で書類を書き終える。

奥から日本人が出てきた。オーナーに紹介されるが、
「あなたも騙されてますよ。」
なんの余裕もない私はそこまでも思っていた。
だがこの日本人のナナさん、後に友達になり、心の拠り所となり、私のお姉さん的存在になる人だった。
荷物を整理し、必要なものを買いにまたバスに乗り駅に行く。必要であろう服や食料を買う。何も食べていなかった。寿司屋があり、巻き寿司を二つ買った。
家に帰って食べた。24時間ぶりの食事。明日からファームでの仕事が始まる。
とにかくやるしかなかった。


11/20

この日からファーム生活が始まった。
3時に起きて車で移動し、5時からブルーベリーを積む。この日の気温は40度。意味わかんなかった。とにかく必死にブルーベリーを摘んだが、気も遣うしやり方もあんまわかんないし、とにかく暑い。暑さに弱い自分には向いていない仕事だと初日で分かった。
新しいファームを探す。そう決めた。そう親にも連絡した。
初日から40度の中、8時間ブルーベリーを摘み続けた。
仕事が終わって、別の日本人がこう話す。
「今日が一番暑かった。初日でこれはきついね。」
少し安心した。これが毎日じゃないんだ。とりあえずやってみよう。


11/23

そんなこんなでとにかく必死についていった。部活みたいな感覚だった。
働き始めて4日目。仕事が終わり、ナナさんと買い物に行った帰り道、黒い煙が上がっていた。
「何あれ?」「ブッシュファイヤーじゃね?www」そう冗談を言って家に帰り、韓国人にもらったブルダックを食べようとした時、家に誰かが尋ねてきた。
警察が言う。「早く避難しろ。ブッシュファイヤーが起きてる。」
え?まじ?地震大国の日本人は、ヘラヘラしていた。避難しなきゃダメ〜?
でもなんかまじっぽい。とりあえず大切なものをまとめて避難した。
体育館が避難所になっていて、避難するとたくさんの食べ物もくれた。
その時点で夜の8時だった。

明日仕事どうするの?
行っても行かなくてもいいよ。と言われる。ナナさんは行かないことに決めた。
なぜか私は「仕事する。」なんか知らん渾身のジャパニーズ魂(笑)
3時間だけ寝て仕事に向かった。

次の日からはファーム全員で避難した。
コロナの時に建てられたシェルターで、とても綺麗なホテルのような場所だった。
ご飯も提供され、とてもありがたい環境。
正直ファームのアコモなんて汚くてハエだらけだったから、ずっとここに住みたいってみんなで言ってた(笑)でも次の日はしっかり3時おきでファームに向かった(笑)
その日は土曜日で、日曜には仕事がなかったから、綺麗なホテルで時間を気にせず朝という朝までしっかり眠ることができた。


〜12月中旬

それからは月〜金でブルーベリーを摘み続けた。
毎日収穫した量が個人の番号と一緒に一覧にされ、みんなに共有される。
毎朝仕事が始まる前に、収穫量のミニマムが伝えられ、それ以下の場合はレッドゾーンに名前が載る。レッドが数日続くと、クビを宣告される。逆に規定量を多く超えるとその分だけボーナスがもらえる仕組み。
どっちにしても時給制だったので、レートでお給料がもらえるファームに比べたら気楽に仕事をすることができた。
私は三日目あたりで一度レッドに名前が載った。クビになるんじゃないかととても恐怖だったけど、早くたくさん摘む人たちを観察して、仲良くなって、同じようにたくさん摘んだ。
その結果、1ヶ月で収穫量の2.3位に名前が載るようになった。初日は「やめてやる」と思っていたのに、トップピッカーになっていた。

前に記事に書いたこともあったが、
何をしても質を求めてしまうこの性格がここで役に立った(笑)

休みの日はパースシティに出かけてカラオケに行ったり、カジノに行ったり、ファームのみんなでBBQをしたり、友達の誕生日パーティをしたり、楽しく過ごした。
ファームで出会った特に仲のいい6人の友達とは一生仲良くしてたいと思うし、みんなで日本に集まって居酒屋に行きたい。


11〜12 月まとめ

そんな感じで11月〜12月の5週間はブルーベリー戦争を生き抜いていました。親友との別れからホームレスになり、避難したりと今思い返せば壮絶でした。それでも仲良くできる友達と出会えたから、パースを選んできてよかったなと思えています。

ブルーベリー戦争の後も、たくさんサバイバルしているのでまた続きを書いていきますね。
本当にあったことをただ書き連ねたので、ダラダラと長くて住みません。
ぜひここまで詳細なワーホリのリアルを知りたい人の役に立てればと思います。

質問等あればコメントください!
ではまた〜

☀️

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