キム ソクジンという男
私が大好きなBTSのメンバーでグループ内で最年長の
キムソクジン。
私は彼が大好きだ。
好きな理由はたくさんあるけれど、
一番は彼のその育ちの良さが滲み出ている美しいお顔と上品さ。
あとは内面。
アイドルの内面なんて・・・・と思うかもしれないけど、
彼は自分達が考えていること、起こったことを
とても素直に私たちに伝えてくれる。
2018年、年末。
彼らはMAMA(韓国の音楽祭)
で賞を取った。
韓国の音楽業界は特に移り変わりが早く
人気も一瞬で消えていくアーティストが多い。
そんな中2年連続で大賞を取るなんて異例だ。
そんな異例な受賞を私たちARMYは素直に喜んでいた。
でも彼らは違った。
スピーチをする彼らの表情は喜びだけではなかった。
いつもニコニコしているホソクの泣き顔はそれだけで衝撃だったし、
ジミン、ユンギ、テヒョン。全員、「今年は辛かった」と言ったのだ。
そしてそれを私たちが聞く事になった最後のソクジンのスピーチ。
「アーミー、凄く今年初めの頃を思い出します。今年の初め、僕たちはすごく苦しみました。そして、僕たちは話しながら解散するかしないかも悩んでいて・・・
でも持ち直して気持ちを引き締めて頑張ってきて良い成績を残せて本当に良かったです。
愛してくださるアミの皆さんに凄く感謝してると伝えたいです。」
先陣の3人が言葉を濁していたことを言ってしまう素直さ。
それを聞いたテヒョンが涙を流しながらしゃがみ込む姿を見て
今年一体どんなことに彼らは悩み、苦しんだのだろう、と
全ARMYが不安になり心配をし、そして、置いてけぼりな気分になっただろう。
ソクジンが言わなければ私たちは彼らがそんな選択肢を選ぼうとしていたことすら
知ることも無かった。
いつも色んなコンテンツで彼らと繋がり
幾度も愛を伝えてくれていたから
勝手に勘違いしていた。
彼らのことは私たちが一番知っている、と思っていた。(は?と思うかもしれないけどARMYは本気でそう思っている)
でもそんなことは絶対になくて(当たり前)
本当の彼らのことを知るのはいつも時が過ぎた頃だ。
当たり前だけどそんなことがとてつもなく寂しくて
彼らを遠くに感じる瞬間である。
そんなこともソクジンはサラッと言ってのける。
(本人にそんな自覚はさらさらない)
彼は自分に正直なだけだ。
そして彼は会社の言うことを聞かない。
いつかの記者会見の時だって
「今アルバムの準備をしています」とバラしてしまうし、
会社に内緒で勝手に髪を紫色にしてしまう。
ジミンとのV LIVE(ライブ配信で彼はeat jinというモッパンをやっている)では
ダメだと言われているアルコールを飲みながらのライブも行い、
ジミンに「会社に怒られてしまいますよ、ヒョン・・」と咎められても
「僕は会社の言うことを聞きません!!!!!!」と言い切った。
そんな自分に忠実で私たちに素直な姿を見せてくれる彼が私は大好きだ。
そして私が彼のエピソードで一番好きなのがある。
彼の生まれ育った家は裕福な家庭で、お父様はドイツ企業の韓国支社CEO。
グループ内では長男だが、実際には次男でマンネである。
「競争はよくないこと」と教育されのびのび育てられた少年が
スカウトされ、いきなりHipHopボーイズグループの最年長になったのだ。
元々俳優を志望していた彼は歌もダンスも未経験。
端正なルックスからグループのビジュアル担当として抜擢されたのだが
きっと私達の知らない血の滲むような努力をしたんだろう。
今でこそ「自分はダンスが下手だ」「もう踊るのはやめませんか?」と言い笑っているが
デビュー当時のソクジンは何ていってもビジュアル担当。(今も最高なビジュアルだよ!いつも最高だよ!)
事務所からの指示だったんだろう、今のように笑いを誘う冗談などいうキャラでもなかったし、いつもスッとしていた。
しかもメンバーは根っからのラッパーと
ストリートで磨かれたダンサー、舞踊科主席と、歌手を夢見る少年、
まだ中学生の最年少マンネ。
そしてデビューに向けて同じ宿舎で寝食を共にすることになるわけだが、
畑違いにも程がある。
血気盛んでやりたいことに猪突猛進する年下の男の子たちを
まとめなければならないのがヒョンだ。
(韓国では年上のヒョンの言うことは絶対な完全なる縦社会だ。)
どんな気持ちだったのだろう。
歌もダンスもまだまだ練習しなければいけないレベルなのに、
年齢は一番上。
しかも自分は生まれてから20年間マンネ。
ヒョンらしい振る舞いなんてきっと分からなかっただろう。
6人の男の子たちをまとめ、中学生のジョングクのお弁当を作り、学校まで送迎。
そして自分は6人に置いていかれないよう歌とダンスの練習をこなす。
本当の努力家なんだろうな、と思う。
そんな努力を重ねてきた彼が、過去の自分に一言言っていた。
「これからも本当に頑張るだろうけど、
あなたのその頑張りは僕が知っているから。
あなた自身の頑張りはあなただけ知ってればいいよ。」
これって簡単に言えることではないと思うのだ。
大人だって、誰だって、努力をしたら認めてほしいし、頑張ってるね、と褒めてもらいたい。
心の底ではみんな思っている。
家族や恋人、親しい友人に褒めて貰えたらとても嬉しくなる。
ただそれを出さないだけだ。大人だから。
でもこの言葉を聞いて私はハッとした。
誰に褒めて貰えなくても私は私を褒めてあげることが出来るし、
誰に認められなくても自分が認めてあげよう、と。
これはこの後、love yourselfというユニセフとのキャンペーンに繋がる。
こんなストイックに自分に厳しい努力家な彼だけど、
普段の彼はオヤジギャグを言ってメンバーを苦笑いさせ、
自らを「worldwide handsome」と言い、投げキスももはや一発芸。
そして一番のヒョンなのにイジられキャラなのがまた推せる・・・
彼の美しいビジュアルはもちろん大好きだけど、
私が本当に惹かれるのはそのメンタルの強さと
自己愛の強さだ。
私は彼の言う言葉、彼の考えていること、
全てが今までの自分にはなかったものばかりで、
自分の幸せが一番大事、という
一見、ん?となるが(笑)、
当たり前のことに気付かせてくれる。
そこが一番好きで、そんな彼ら7人が
美味しいものを食べ、綺麗な景色だけを見て
夜はぐっすり眠れてほしいと思う。
そしていつまでも7人だけの、
特別な花道を歩いてほしい。
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