アコースティックギターの弦って硬くて弾きづらいと思った時の選択肢3つ
アコースティックギターの弦って硬いと思ったことありませんか?
指がすぐ疲れて練習にならない。という相談、結構多いです。
それもそのはずギターの弦は基本的にはスチール(鉄)でできていて、鉄線をピンっと限界くらいまで引っ張って音が出ています。その弦を押さえてコードを鳴らすことができているわけです。
今回はその解消法をいくつか紹介していきます。
まずギターを買ったときに、最初から張ってある弦。これはライトゲージというセットが張ってあることが多いです。メーカーも色々ありますが一般的な、普通の弦といえばこのダダリオ。何にしていいかわからない人はこれを選んでおけば間違いない。そんな弦です。
1弦:0.011
2弦:0.015
3弦:0.024
4弦:0.032
5弦:0.042
6弦:0.052
これがライトゲージです。といってもメーカーによって微妙に太さが違うことがありますが、その点は今回省きます。
ライトゲージを出発点にしてどのように弦の張りの強さをコントロールしていくかを考えていきます。ちなみに弦を押さえやすくなるというメリットを追求するとデメリットも多少出てきますのでその点もひとつずつ説明していきます。
①弦のゲージを下げてみる
同じ鉄製の弦でもより細いものを選ぶことで弦のテンション(張力)を抑えていくという解決策です。例えばダダリオでライトゲージより細い弦といえばエクストラライトゲージ。
1弦:0.010
2弦:0.014
3弦:0.023
4弦:0.030
5弦:0.039
6弦:0.047
エクストラライトゲージはご覧の通り、全弦がライトゲージより細くなっています。ギターで同じようにチューニングをしても細い弦で張った方がテンション(張力)が低くなります。
デメリットは弦が細くなることで音のハリやパワー感は減る印象があります。
②スチール弦をやめてみる
鉄線にこだわらず材質を変えると弦のテンションを抑えることができます。
パッケージがほぼ同じなので分かりづらいかもしれませんがSILK & STEELという製品です。この弦の特徴は巻き弦の芯線を鉄ではなくシルクにしていることです。
鉄からシルクに変わるので、押さえやすくなるイメージがしやすいと思います。
1弦:0.011
2弦:0.014
3弦:0.023
4弦:0.028
5弦:0.038
6弦:0.047
弦の太さはエクストラライトゲージに近そうです。
デメリットとしてはアコースティックギターらしいパワー感は抑えられ柔らかい太い音になることです。
ヤマハのコンパウンド弦(FS510)は昔から根強い人気です。弦の設計思想はSILK & STEELの方が後だしなのではないかなと思います。なので楽器屋さんにも昔から置いてあることが多いのはYAMAHA FS510。
そのため楽器屋さんに相談すると高確率でYAMAHAのFS510を教えてくれるはずです。日本では定番です。
③もっとスチール弦をやめてみる
先ほど紹介したコンパウンド弦はスチール材を減らすことで、結果クラシックギター弦に寄った設計になっています。もっとクラシックギターに寄ってみます。
特徴としてはクラシックギター弦をアコースティックギターにも張れるようにしようがコンセプトです。そのためプレーン弦と呼ばれる巻き弦ではないところ、1〜3弦がスチールではなくナイロンになっています。
デメリットとしてはナイロン弦部分が太くてナットに乗らないギターもあるかもしれない(加工が必要になることも)のでそこは注意です。そのまま無理やり乗せて使っている人もいますけどね。
あれ?じゃあ最初からクラシックギターを買えば良かったかな?と不安になった方もいるかもしれませんが心配いりません。
クラシックギターとアコースティックギターは弾き方が違う部分もあるので設計が全然違います。
そのため弦と弦の幅がアコースティックギターの方が狭いので、弦の押さえやすさはアコースティックギターに軍配が上がります。
さて今回は自身で対策できることだけにしました。他にもギターの工房に調整に出して弦の高さを調整してもらうことで引きやすくなったりします。弾きにくい原因がネックが曲がっているから、なんてこともありますからね。
試してみるなら①or②からスタートしてみて、それでも弾きにくい場合は次のステップを試すと良いと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございます。