楽器の湿度対策、まだしてないの?
こんにちは。たまにギターの保管方法について聞かれることがあります。梅雨のシーズンから夏にかけて高温多湿、冬になるとすごい乾燥が待っています。木材の楽器にとって、そんな日本の環境はとても過ごしにくいものです。
今回は楽器の乾燥対策について書いていきます。
楽器にとって適した湿度は人が過ごしやすい湿度とほぼ同じだと言われています。室内だと快適な湿度は40~60%です。
梅雨時期の湿度は90%にもなる日もありますし夏にかけて高温多湿、冬になると湿度10%以下の乾燥の日もあります。
楽器にとって過ごしやすい環境は直射日光の当たらない湿度の安定した場所です。逆にエアコンやヒーターが直接楽器に当たり続ける場所はNGです。
なぜかというと木材の楽器は当然、湿気が多いと水分を吸って膨張し、乾燥すると収縮します。そうすると材料の継ぎ目で膨張率や収縮率が違うので木材が割れたり、木材が歪んだりということが起きます。
私がこれまで何百本と診てきた中でイチバン多いのがネック反り、トップ割れ、その次がバリ、指板割れ、最後にトップ剥がれですかね。最近のギター接着剤は強力なようでトップ剥がれは少ないように感じます。逆にビンテージな楽器はたまにトップ剥がれを見かけます。楽器は振動するものですので、最初は小さな割れでも広がっていってしまいます。エレキギターではネック反りや指板割れが多いようです。
ネック反りとは貼っている弦の力に負けると順反り、勝つと逆反りです。
順反りになると弦と指板の間が開き弾き辛くなります。逆反りになると弦の振動を妨げて音が出づらくなったり、出なくなったりします。
専門のスタッフがいるお店に持っていけば直してくれたり、修理に預ける場合もあります。但し直すのにも限界があります。完璧に戻らないことだってあります。なので湿気対策をしておくことがオススメです。
オススメ!湿度調整対策グッズ1位
Greco グレコ ドライクルー 60g×2個入り
ギターメーカーから販売されている湿度調整剤。2個入っていて半年から1年で交換時期です。オレンジは良い香り付きです。
オススメ!湿度調整対策グッズ2位
FERNANDES フェルナンデス Dr.Dry 40g×2個入り
ギターメーカーから発売されています。高湿度時には湿気を吸い取り、低湿度時には水分を吐き出す作用で、ケース内部を常に一定の湿度に保つ、楽器用の湿度調整剤です。
湿度調整対策グッズ3位
PICKBOY ドライキーパー H-95 50g×2個入り
湿度調節剤、防錆剤、消臭剤入りで、大切な楽器のコンディションを維持します。
湿度調整対策グッズ4位
Oasis オアシス ギターヒューミディファイアー(加湿器) OH-1
こちらは今までご紹介したものと少し違い加湿専門になります。中に水を入れて適正な湿度を保ってくれます。水を補給して何度も繰り返し使えるのも嬉しいです。アコースティックギター、クラシックギターのサウンドホールに設置して使用します。
最大の特徴は、Humigel高水性結晶粉末との混合によって、水分がジェル化し、ギター全体の自然な湿度を保つ機能性にあります。また、水分補給のタイミングも一目でわかるので、ギターの乾燥事故を防止できます。ボトルキャップから水を注入できるため、手を濡らさずに作業が可能です。
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