分かりにくい外国通貨の手数料。整理しました!
海外にお金を送金したり、旅行中に使うキャッシュを準備したりする時の手数料って分かりにくいですよね。見えにくく作られているからですね…銀行員でも初めは混乱します。お手伝いにつながるか分かりませんが、手数料について書いて見ました。
1. 日本円を海外に送る場合の手数料
外国に1,000ドルを送りたい!こういう場合、2つの手数料がかかります。
①為替手数料
②外国送金の手数料
①為替手数料
為替手数料とは日本円をドルやユーロなどの外国の通貨に変える時に銀行などの金融機関に払う手数料のことです。通常1ドルあたり●円などと各銀行ごとに定められています。
例で考えて見ましょう。皆さんが1,000ドルが欲しい時に銀行に行ったとします。
インターネットでドルのレートは1ドル100円となっていました。
1ドル100円なら、1000ドルは100円×1,000ドル=100,000円
つまり10万円あれば1000ドルが手に入る!ということになります。
でも銀行に行ったら101,000円取られました。1,000円高かった。なぜ…?
今回の銀行では、1ドルあたり1円の手数料が設定されていたからです。
つまりインターネットで調べたら1ドル100円となっていたのに、銀行に行くと1ドルあたり101円で交換されてしまうのです。
このように銀行で円を外国の通貨に変えると手数料が取られてしまうのですね。これを為替手数料と言います。今回の例の為替手数料は1000円ということになります。
この為替手数料は、外国の通貨をたくさん得たいと思えば思うほど手数料は高くなるので注意が必要なのです。1ドル100円の時、手数料がどれぐらいになるか以下参考。
為替手数料は通貨ごとに手数料は異なる場合があるので、取引金融機関の手数料は確認しましょう。例えばある都銀の場合、ドルは1円、英ポンド4円、オーストラリアドル2.5円。
最近はインターネットバンキングも進んでいるのでインターネットで自分でやると安くなる場合もあります。
②海外送金手数料
次に、上記のように外国通貨に変えたお金を、海外の別の銀行に送金します。さっきすでに為替手数料を払ったのですが、さらに海外送金手数料が追加でかかります。
窓口に行って支払うと、都銀の場合は7,500円もするんですね…そうか今年値上げしたんだ…私が窓口で働いていた時は4500円ぐらいでした…
めちゃ高いですね。もちろんインターネットで自分でやれば銀行の場合2500円~3000円ぐらいでできるようです。
まとめ
・銀行の窓口で海外送金を行うと、為替手数料+海外送金手数料が取られる。
1,000ドルを送金したい場合、合計で8,500円も取られることがある。
・海外送金手数料は基本的に一定。(追加で取られる場合も稀にある。)
・為替手数料は変動なので、金額が大きい場合は特に注意。
2. 日本円を外国通貨に変えてキャッシュで持っていく場合
上記は海外送金でしたので、ドルのキャッシュは手に入りません。実際にドルキャッシュを手に入れたい場合は、銀行で手に入れることができます。しかし、その時の手数料は為替手数料にさらに2円上乗せされるなど、非常に高くなります。
1,000ドルをキャッシュで手に入れようとすると、レートは103円になるので高くなります。
3. クレジットカードで支払う場合
海外でクレジットカードを使ってお買い物をすると、いつのレートが使われたのか分かりにくい点があります。買い物をしたデータがクレジットカード会社に届いた日のレートが使われるそうです。1日かもしれないし数日後かもしれないし…大きくブレることはありませんが分かりにくいですね。
クレジットカード会社のレートは1.6%~2.0%のようです。1ドル100円だとすると、100*1.6%=1.6円の手数料、つまり101.6円のレートになります。
4. クレジットカードでキャッシングをする
クレジットカードでキャッシングをすると、キャッシングをした日から次のカード決済日まで利息が取られてしまう。短期で旅行している時は帰国後すぐに返済すればお得かもしれないが、留学中はタイミングによっては不利になってしまう。
例えば1,000ドルをキャッシングしたい場合で、利息が年利18%、1ドル100円の時いくらかかるか。
(キャッシング後14日後に返済)1,000ドル×100円×0.18×14日/365日=1,380円
(キャッシング後1ヶ月後に返済)1,000ドル×100円×0.18×30日/365日=1,479円
上記にATM利用料+220円などが取られることがある。
これらのことを踏まえて、留学の際にはどうやってお金を準備するのが得策か次の記事でご紹介したいと思います。