第14回クリエイターEXPO初出展の記録_2日め3日め、そして総括
2024年7月3−5日に東京ビッグサイトで開かれた、クリエイターEXPOの覚え書きレポートです。
会期を通した目的や、装飾品や什器などをまとめた準備編はこちら。
当日朝に決めたスローガンと、初日の様子はこちら。
2日め
2日めも自宅をバタバタ出たにも関わらず、10:30ごろブース着。
前日の夕方、何を血迷ったかPCとタブレットの充電ケーブルを全部置いて帰ったため、まずはスタッフ氏にテレワークスペースでの充電をお願いしました。前日の帰り際、せっかくお隣ブースの方から、持ち帰る機材の基準を教えていただいたのに……。ポンのコツです。
充電といえば、会期が始まるまで地味に頭を悩ませていたこちら。
電源工事は必要だったのか問題
今回私は有料の電源工事を申し込みませんでした。が、何とかなりました!
PCとタブレットの使用頻度がそこまで高くなく、心配していたスマホの電池もほとんど減らず、会期中通して1〜2度、テレワークラウンジで電源を借りる程度で十分。サウンドブースの他の出展者さんはほぼ申し込んでいた印象です。サウンドブースは基本スピーカーを使った音出しがNG(!)なのですが、ヘッドフォンを使って実演したりモニターで動画を再生したりする場合は工事が必要かと思います。
会場見学もしよう
初日に余裕がなさすぎた反省から、2日めと3日めの午前、会場見学時間を設けました。店番を任せてフラフラする出展者ってどうなの…という迷いもありましたが、こんな大きな展示会、見学も経験!と割り切りました。
ブースへお越しいただいた(のに私は留守だった)クリエポ出展者の方にご挨拶して、クリエポと同フロアで行われたライセンスジャパンへ。こちらはキャラクターの版権コラボに関する商談会です。すみっこもヒプマイもライダーもライバーも集合している会場をざざっと見つつ、どうしても素通りできなかった1ヶ所でだけ、写真を撮ってきました。
1階の映像制作展もまわりました。駄菓子などのノベルティを配りながらブース呼び込みに精を出すコンパニオンさん、飛び交うチラシ、THE・展示会。
映像制作に関しては、今や生成AIがスクリプトから音声、写真や動画まで手掛けるらしく、シミュレーションブースも賑わっていました。
クリエポの映像・デザイン系ブースも、邪魔にならないようささっとご挨拶しました。作る映像も作り方も、ナレーターとの関わり方もさまざま。勉強になりました。
そしてブースでは
ブースに戻ってからもパンフレットをガシガシ配るわけではなく、なんとなく声をかけ、興味を持って下さった方に手渡してお話しました。
一瞬、通路に立ってガンガンお渡ししようと試みたんですがすぐ断念。特に私の冊子は業務紹介色が強いので、音声業務に関心があり、きちんと目を通していただける方にお届けしたいという思いでした。
それでも、タペストリー周辺に「社内ラジオ」「VP」などのポップをペタペタ貼ったおかげか、社内ラジオやインタビュー、司会など、どの分野のお仕事についてもじっくりお話を伺えました。
つまるところインタビューも番組進行も司会も、「聴いて伝える」「場の雰囲気をつくる」「聴くための番組を形にする」というのが業務の核だと考えています。どんなに言葉で表現しても冊子に書いても、どこか抽象的なイメージが拭えないのですが、それらを商材として理解され求められたことが嬉しく、大きな励みになるのです。「インタビューが難しくて…」「司会者さんの空気作りが…」「Podcastのトーンが…」と、どの分野についても分かり合えるお話ができました。
3日め
あっという間に最終日。この日も10:30頃会場に到着しました。
この日ブースに着くと、養生テープの輪っかで貼り付けていたパネルが、ほぼ床に落ちていた。ブース装飾の基本。仮止めは落ちる。一体何年イベント屋をやってきたんでしょうか。
クーリッシュと暑さ対策
突然ですが会期中、スタッフに頼んだ買い出し第1位はクーリッシュでした。パウチタイプで食べやすく、手軽に涼を取れるので好きです。午後2時を過ぎると外気や熱が4階に上がってくるため、エアコンの効きが甘くなりました。特にサウンドゾーンは入り口から抜ける大通路沿いで吹き抜けも近く、熱がたまりやすかったのかも。他のゾーンはどうだったんだろう。
来年同じ気象条件だったら、もう少し暑さ対策をしようと思います。特に初日、夏用ジャケットを羽織ったら暑くてヘロヘロでした。だからあんなに気合を入れるなと…!
早仕舞いも考えていたのですが、この日はラストまでいられました!早上がりのスタッフをお見送りして、閉場まで着席しました。
さあ撤収
5時のチャイムが鳴り、お隣のブースから「30分後にはエアコンが止まります!灼熱地獄です」という有益情報を伺ってわーわー言いながら撤収開始。今回は両隣の方々に恵まれた。おかげさまで居心地の良い3日間でした。
装飾を片付け、什器とパンフレット、次回も使えそうなパネルは梱包して、段ボール3箱にまとまりました。
撤収分の荷物だけは、事前にクリエポ提携業者に集荷を申し込んでいたため、箱をまとめ、伝票を貼ってブースに置いて帰ればOK。
ブースで集荷してくれるので通常の宅配便より少し割高ですが、荷出しの行列に並ばなくていいのが楽だった。来年も撤収分だけお願いしようかな。
夕焼けに照らされたビッグサイトがとても綺麗だったのに、写真を撮り忘れました…。
総括、そして来年へ…
準備編冒頭に書いた通り、参加してよかったです。これまで各地で「何処の馬の骨」として関係を積み、お世話になった仕事の棚卸しと、「自分は何をやりたいの?」という問いにじっくり向き合った2ヶ月間でした。さらに会期中、商談を重ねながら「この先やりたいこと」のカケラをチラッと見かけた気がしました。人との対話や雑談からしか見つからないことはあると信じる派です。対面営業も楽しかった。もっと人に会いたいな、と思えました。
あと、ものづくりはやっぱり没頭するし楽しい。iPadにペンでパンフの構成ラフを書いたり、あがってきたデザインの校正作業で文章や配置に悩んだり。慣れないことばかりで要領を得ず時間はかかりましたが、やっぱり手を動かしてナンボだなと感じました。
どの街の話もできる、という喜び
私は出身地のほか、住んだことのある街、ゆかりのある土地が多くあります。当初はパンフレットにその遍歴を書こうか随分悩み、結局やめました。
東京の商談会で音声制作者を探す方々は、果たして初対面である出展者の出身地・ゆかりのある土地に興味を持つんだろうか?と思って。
それなのに。何も書かなかったのに。
「最初は富山のFM局に就職しまして…」
「え、北陸担当の頃、レンタカーのラジオでFMとやま聴いてましたよ!」
「もともと鹿児島の出身で…」
「10年くらい鹿児島市内に住んでましたよ!?」
「しゅうなんFMって、周南市ですよね?修学旅行で行きました」
「…周南で修学旅行!?何見たんですか?徳山動物園?(違いました)」
「福岡市と北九州市の小倉にそれぞれ住んだことが…」
「福岡出身なんですよ。〇〇(取引先)とも仕事したことがあります」
…どの街も、どのラジオ局の話も出てきた。全て実際のやりとりです。
わざわざPRポイントとして書かなくても避けられないし、通じる人にはズドンと通じるものなんだな。嬉しかった。
だいじなものをだいじにしたまま喜んでもらうには
それぞれの土地とのつながりも、自分の強みややりたいことも「自分にとっては根幹と言えるほど大事な要素だけど、他者からは大して興味を持たれず、理解もされにくいもの」という認識でした。
でも、意外に盛り上がったし、そこから仕事が生まれそうな話もあった。
具体的な仕事につながるかどうかはまだわかりませんが、自分のだいじなものをだいじにしたまま喜んでいただける仕事ができればいいな、そうなるためにはどうしよう?と、背中を押された思いです。
抜け殻になった金曜の夜、来夏の申し込みを済ませてしまいました。来年は今回の反省を踏まえたブース装飾と打ち出し方ができたらいいなと考えています。今回お立ち寄りいただいた方も、出展をお考えの方も、また来年、ビッグサイトでお会いしましょう。ありがとうございました。