文章術その3:書籍の紹介と自分の体験
こんにちは!
本日は私が文章の書き方について関心・問題意識を持つようになった書籍を紹介したいと思います。
書籍の紹介
紹介する本はこちらの 樋口裕一『頭のいい人は「短く」伝える』です。筆者は翻訳家や大学教員として言葉を扱う仕事をされてきて、小論文添削の経験が豊富だといいます。こちらの書籍はそれまでの指導経験から見出した文章術を伝授するものです。
内容を簡単に言うと、例えば仕事で報告・提案をするときに「結局何が言いたいのか?」と聞き返されない分かりやすい文章の書き方を紹介・解説しています。長くも短すぎもしなくて要件とその根拠・背景の両方がスッと入ってくるような文章を目指します。
4行構成
そのような文章の書き方を、筆者は4行構成と呼びます。詳しい説明は省きますが、一定の型に従って1通のメッセージを4行で書けば確実に伝わりやすくなるというのが本書の主旨です。
4行と言っても正確には句点「。」で区切られる文4つという意味であり、画面ないし紙面上で4行で表示されるように文字数を調整せよということではありません。そしてなぜ「4行」で書けば良いのかについて合理的な説明はなく、経験上4行にまとめれば不思議なほど簡単に分かりやすい文章を書けるとのことであるようです。
このメソッドは新しい文章を書くときだけでなく、口頭で説明するときや長い文章を読んで要約するときなどにも使えます。元は小論文を書くところから考案した方法でしたが幅広い応用先があるようです。
実体験
4行で書くときの1行目から4行目までに書く内容、言い換えると各行の役割には数個のパターンがあり、それらを本書では型と呼んでいます。
詳しくは書籍の第2章と第3章で解説されていますが、私の経験上ではこれらの型を意識しなくてもただ「4行で書く」というルールを守って書けば十分である気がします。
いきなり4行で書くのは難しいので、まずは思うままに書いてみましょう。それから問題提起・主題・根拠・展開・結びなどの要素を確認し、足りないものがあれば付け足し、余分なものがあれば削ります。
そうしてから4行(というか4文)になるように編集・添削すればOKです。何度かこれを繰り返せば自ずと初めから「4行構成」に近い文章を書けるようになります。
私は今から10年ほど前にこの本に出会い、以来この「4行構成」を意識して文章を書いてきたように思います。学生時代のまとめノート(専門書や論文の要約)、就職後に書いた業務用メール、学習中の外国語で書いたエッセイ、SNSなどへの長文の投稿等など、何かを書くときはいつも薄っすら意識していました。無論、noteで文章を書くときも同様です。
頭の中に「4行構成」のような型があれば、その中に内容を埋め込んでいけば自然にまとまった文章が出来上がります。そのため私は上記の書籍を読んでから長めの文章を書きやすくなったように思います。
それ以前にそもそも長い文章を書きたいと思うようになった体験の話もあるのですが、その話はまた別の機会にしましょう。
今回は以上となります。最後まで読んでいただきありがとうございました!
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