感謝を伝えること
こちらの投稿の続きです。少し長くなってしまったのでまとめます。
* 努力したことが報われるか台無しにされるかでその後の生き方・意欲が大きく左右されるという。
* しかし他者が褒めるのは本人が本当に努力しているのと別のことである場合が多く、努力してやっていることはそもそも気付きにくい。
* 気付いたところで無理に褒めようとしても上から評価を下す感じになってしまって結局嬉しくない。
今回はそれでどうしようかという話です。結論から言いますと大変シンプルなことですが「褒める」のを止めて「感謝の気持ちを伝える」ようにすればいいかなと思います。もう少し言い方を変えると「あなたがいてくれたおかげで助かった」という意味のことが言えればいいでしょう。
あなたに手伝ってもらえて助かった。
あなたの作ってくれたものが役に立った。
あなたが教えてくれたことが参考になった。
「あなたのしてくれた事が・作った物が・教えてくれた情報がどうだった」という3人称の言い方ではなく、「それらのおかげで自分がどうなったか」の1人称の文にするのがポイントです。たとえ同じ出来事について同じ内容を伝えるにしてもこれらの言い方の違いはなかなか大きいと思います。
「あなたがいてくれたおかげで助かった」との意味の事を言うとき、そこに評価を下す意図は含まれません。そのため言われた側にとってはそう言ってもらえるだけで自分のした事の意味を感じることができます。
こうした言葉を誰かに伝えるためには、まず感謝できることを見つけなければなりません。それは見つけようと思って探さなければ見つけられないこともあります。そして自分が誰かに感謝できることを探すのは苦労を伴うようなことではなく、それまで気づかなかった人のいいところだとか身近にあった幸せに目が向けられて、むしろ自分自身の精神的安定のためにもなりそうです。リンクを見つけられなかったのですが、そんな話をどこかで読んだ気がします。
話を戻すと努力を自分の思ったように認めてもらうのは簡単ではないということでした。これはもうそう割り切って過剰な期待をしないようにした方がいいかもしれません。
しかし自分のすることが周りからどう受け止められるかはコントロールできなくても、他の人がしたことにどうリアクションするかは選択できます。では自分のリアクションで他の誰かの努力に報いるにはどうすべきでしょうか。今のところの考えでは、無理に褒めようとするのではなくその人に助けられている面に目を向けて感謝の言葉をかけることがその答えです。
7/10 追記:似たようなテーマの動画が今日上がりました。自分が助けられたのでなければ、「フィードバックする」のが有効なのだそうですね。