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これは失禁ってやつですか?

1週間ほど滞在したインド・バラナシから、ブッダガヤに移動する。

ネパールのカトマンズから一緒にいてくれた日本人の女の子は、まだバラナシに残るというのでここからはお互い別行動。とうとうインド1人旅である。

早朝にバラナシの宿を出ると、日本人の女の子の知り合いのリキシャが予定通り迎えに来てくれていて、朝ご飯をごちそうしてくれて駅まで送ってくれた。

駅員さんにホームを確認し、ホームで電車を待つ。

座っていると、1人の女の子が話しかけてきた。ヒンディー語で話されても私には分からないが。しばらくすると、何人かのインド人が周辺に集まっていた。すると、駅員さんが来て「コラ、あっちいけ」と言って彼らを追い払った。どうやら彼らは物乞いだったらしい。そして駅員さんは「ブッダガヤに行くならホームが変わったぞ」と言って、正しいホームまで案内してくれた。

ネパールで会った日本人の友達が言っていた「インドの駅員と警察は信用できる」説は本当だった。

いよいよ電車に乗る。

バラナシからブッダガヤに行く場合は、ガヤという駅で降りる。今回は日中の5~6時間の移動だ。

電車のチケットを確認して、自分の座席を見たらインド人が寝転がっている。
どなたかのブログで、"こういうときはハッキリと「ここは私の席だ」と言ってどいてもらうべきだ!"なんてことが書いてあったので、そのようにしたがインド人は"何を言ってるんだ"的なご様子。すると「マダ~ム!」と違う人に呼ばれた。寝転がっているインド人に何か言って、座れるようにしてくれた。

ところで、今回の旅ではよく「マダ~ム!」と言われるが、日本語のマダムと英語のマダムではかなり認識に差がある故、「マダ~ム!」と言われると案外傷つくというか嬉しくない。と思ったが、この電車の中で私を「マダ~ム!」と呼んだ彼の顔を見たら超絶イケメンだったので許す。

彼はインド生まれのネパール人で、これから彼女に会いにコルカタに行くという。彼が向かいの欧米人に声をかけた。向かいの彼はイタリア人で、私と一緒でガヤに行くらしい。(良かった!このイタリア人について行こう)と思った。

インドの駅は、駅名表示がとっても見づらく、今どこら辺にいるのかも分からない。イタリア人の彼は、インドSIMの入ったスマホで現在地や到着予定時刻を確認し、ガヤに着いたことも教えてくれた。

ガヤの駅に着いて、まずすることは次の移動先の切符の手配。彼も同じ計画だったようで、2人で切符売り場を探した。長蛇の割り込み行列に苦戦しつつ、なんとか切符を購入。

そしてブッダガヤにはリキシャで向かう。私はあらかじめリサーチしておいた金額をイタリア人の彼に伝える「乗り合いリキシャで30ルピーだよ」。すると彼はオッケーと言って、リキシャのドライバーに「俺の友達は15ルピーって言ってたぞ」と交渉をし始めた。(おいおい!)と思ったが「じゃあ20ルピーでいいから貸し切りで早く行ってくれ」と言って交渉成立。

貸し切りと言ったものの、途中で乗り込んでくるインド人はいたが、無事に目星をつけておいた宿の近くに到着。

イタリア人の彼にリサーチした宿の値段を伝える「150~200ルピーってガイドブックに書いてあるよ」。彼が宿の人に値段を訊ねる。「シングル350ルピーだ」と言われた。すると彼は「150~200ルピーってガイドブックに書いてあるぞ」。すると、宿のスタッフは「そのガイドブックが古いんだろ?」という。私は「最新号だぞ」と答える。彼は言う「俺の友達が、300ルピーでここに泊まったって言ってたぞ!なんで俺たちは350ルピーなんだ?」と詰め寄る。"300ルピー"で交渉成立。

イタリア人の彼に「本当に友達は300ルピーで泊ったの?」と聞くと「ウソだよ」と答える。彼はあまり英語は上手くない。しかし価格交渉が上手い。演技派で駆け引き上手だ。

宿には、韓国国籍の日本人の男の子がいて、日本語が話せるけど英語が話せない中国人のおじさんと一緒にいた。その日本人の男の子は、偶然私が一緒にいたイタリア人の彼とほかで知り合っていたので、ご飯を食べて4人で観光することにした。

"準備ができ次第ロビーに集合"ということになって、部屋に戻って急いで準備。そしてロビーに着いたが誰もいない。

その時、ふと自分の穿いているズボンに違和感を感じた私。
「へ?ズボンがびしょびしょ…え、え???これは失禁ってやつですか?」と戸惑っていると、首にかけていたショルダーバッグからしとしとと水分が滴っていた。「うわっうわっミネラルウォーターが漏れてるーあぁーi-Phone濡れてるー」急いでi-Phoneを拭いて、部屋に戻って着替える。

改めてロビーに戻ると全員集合していたので、ご飯を食べて観光スタート。

メインのマハボディー寺院や日本寺など、各国の寺院をパラパラと回る。

その後、日本人の男の子と、日本語が話せるけど英語が話せない中国人のおじさんはツアー会社で用事があるとのことで、イタリア人の彼と先に宿に帰ることにした。

私は方向音痴なので、旅中は常にオフラインでも使える地図アプリ(MAPS.ME)を使う。途中まで順調に進んでいたが、途中からi-Phoneが発熱し出して画面がつかなくなった。i-Phone、先ほどのミネラルウォーター漏れにつき死亡。「ここまで来れば道は分かる」とイタリア人の彼は言ったので、宿には着けた。

i-Phone死亡で落ち込む私だが、実はスマホはもう1台持っていた。しかも、もう1台は偶然にも防水仕様。しかしGPS機能に難ありな1台なのだ。

夜になって部屋にいると、ノックが聞こえてきて「一緒にごはんいきませんかー?」とのお誘い。「行く行くー!」と言って、時間を決めて集合することにした。

イタリア人の彼は部屋にいなかったので、日本人の男の子と、日本語が話せるけど英語が話せない中国人のおじさんと私の3人で夜ご飯。

何を食べようか迷った末、メニューにタイ料理発見!「久しぶりにタイ料理が食べたい」と意見が一致し、タイ料理注文。「うまい!」と言って食べていると、私の口の中に違和感「ガリっ」。なんだろと見てみると、銀色をした歯のかぶせものが…

昼はi-Phoneが死亡し、夜は歯のかぶせものがとれる。
(この不幸続きはなんなんだ!!)悪い予感がした。

日本人の男の子は「俺、i-Phone壊れたらソッコー旅やめる。歯、早く治した方がいいですよ」と言う。

(そうだよねー。でも保険は歯に使えないし、インドの歯医者に行く勇気はない。インドの歯医者だったら、やっぱりデリーの病院の方が安心だろうけど、こんなGPSが狂ったケータイでデリーに行く勇気がない)

放置したらまずいかなーと思い、
インターネットで「銀歯_とれた_放置」を検索してみる
→放置はまずそう。
インド人の友達に相談
→「1秒で抜いてくれるよ」…絶対嫌だ。

と、いうことで一時帰国をするという道を選ぶことにしました。

ただし、アーグラー行きの電車のチケットは取ってあるのでタージ・マハルは見てから帰ります。

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※2016年6月11日~13日 インド・ブッダガヤ
「Over30女子バックパックでアジア周遊」

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Lakshmi
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