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初沈没

小さいけれども、なんだかホッとするホーログという街。
私はこの街が大好きだったが、強烈な寒さとWi-Fiが使えなくなった環境に耐えきれず、早々にドゥシャンベに向かうことに決めた。

宿都合でWi-Fiが使えなくなったことを口実に、宿のオーナーには無償でバスターミナルに送ってもらい、ドゥシャンベ行きの車のチャーターの交渉もしてもらった。

車をチャーターと言っても、もちろん乗り合いだ。これまで2人席に4人乗るというギュウギュウの状態のドライブが続いていたが、今回は偶然にも乗客が全て女性。同じ人数でも、快適に乗車することができた。

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アフガニスタンを横目に長い長い道のりを進んで行くと、やがてトイレ休憩の時間になった。同乗者は全員女性なので、全員同じトイレに並ぶ。

すると、私の番になった時に、「バッグ持っていてあげる」と言わんばかりに私のバッグを後ろの子が持った。貴重品は入っていないので彼女にバッグを持ってもらう。用を足してバッグを受け取る。"前の人がトイレに入っている間、荷物を持っていてあげること"、これはタジキスタン流のトイレマナーのようだ。

やがてランチタイムが来て、女子ばかりのランチ会スタート。みんなロシア語か現地語を話していてよく分からないが、なんとなく周りに合わせて食事。

そして、ドゥシャンベに向けて悪路のドライブ再開。長い距離を一緒に過ごしていると、不思議と一体感というか仲間意識があり、みんな色々と教えてくれて優しかった。

ドゥシャンベに着く直前、ドライバーに宿泊するホステルを聞かれたので、答えたが結局バス停に降ろされた。時間は23時前後。旅友達には、"ホステルはバス停から歩いて行ける距離にある"と聞いていたものの、この時間に1人で歩くのは怖いが、渋々車から降りた。

荷台に置いてあったバックパックを受け取ると、ドライバーに「ちょっと待って」と呼び止められた。ジェスチャーで「乗れ」と言っている。どういうことなのか、ドライバーは結局ホステルまで送ってくれ、乗客の女性達も笑顔で手を振ってくれた。

私の予想では、私が車から降りてタクシーの勧誘を断り「歩いて行く」と言ったのをほかの乗客が見ていて、心配してドライバーに送ってあげるように頼んでいてくれたような気がする。

このドゥシャンベに向かう日まで、あまり現地の人と交流する機会がなかったが、タジキスタンの人々の温かさを感じる機会があってよかった。

いざ到着したドゥシャンベは、それまでいたホーログより格段に暖かく、到着した宿の中も評判通り温かく快適で、早く来ればよかったと思った。

快適な宿で、私は初めて1都市で12日間滞在した。
アゼルバイジャンとトルクメニスタンのビザも問題なく取得。近辺には日本の食材が買えるスーパーもあり、白米も鍋でおいしく炊くスキルを身に着けた。

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※2016年11月1日~12日 タジキスタン・ドゥシャンベ
「Over30女子バックパックでアジア周遊」

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Lakshmi
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