【昔話】90年代のアジアンポップス雑誌のこと
いまだにnoteを使いこなせない為、写真だけ先投稿してしまいました。
これ、私の秘蔵、1997年に発行されたミュージックマガジンの増刊号、香港のエンタテインメント(おもに音楽と映画)を紹介した特集本です。当時まだインターネットは普及したばかりでSNSなどもないし、そもそも携帯電話にネット機能すらまともについてない時代、やはり情報源は雑誌と本、そして現地に行く!だったのですよね。
メインの著者である小倉エージさんはもともと日本の歌謡曲などの記事を書いたり音楽評論家で、香港旅行をきっかけに香港の食べ物と音楽に興味を持ったそうです。本によると映画「ミスターboo」シリーズを見て、主題歌等を歌っていたサミュエルホイに興味をもったそう。対談相手の壬生昌子さんは今でもミュージックマガジンのアジアンポップスコーナー(日本盤新譜を紹介する、ほんの数行のスペースなのですが)書かれていたりします。
当時は香港返還直後で香港そのものに注目が集まっていたのと、香港映画が積極的に日本で公開されて話題になりつつありました。その中心になっていたのが映画配給会社のプレノンアッシュです。
表紙にも出ている金城武さん、フェイウォンさんを人気者にした映画「恋する惑星」などを手掛けて香港映画→ブルースリー、ジャッキーチェンのアクション映画からお洒落でスタイリッシュな芸術映画(もある)にイメージを変えたといっていいかも。
そのプレノンアッシュが香港映画ファンのために運営していたファンクラブ?会員制度?(会費有料)が飲茶倶楽部という会で、会報として「香港電影通信」という冊子を出していました。
私も本物を見たことないのですが、会は有名で勧誘されたりしたこともあったりします。当時の冊子をまとめた書籍はあるようです。
これらの本、中古でも現在購入不可能かと思いますが、図書館ならあるかも。きちんと出版された本なので国立国会図書館に行けば読めるはず。
香港ポップスと映画は当時、中華圏に輸出されていて、中国、台湾、シンガポール、マレーシアなどの華人にとっては憧れの対象だったと思います。
でも90年代だからここに紹介された内容がわかるのって中華圏のアラフォー以上だとは思うけども。