日本のマンガ「花より男子」アジア発展史 3 onepopasia(YOUCO) 2019年12月20日 20:15 アジアでも大ブームをおこした少女漫画「花より男子」について、まとめてみます。動画は、日本ドラマ版の主題歌、嵐の「LOVE SO SWEET」。ジャニーズ作品もどんどんYouTubeで正式に見られるようになってきましたね。良いことだと思います。さて、「花より男子」大変有名な作品ですが、少女漫画という本来年齢性別が限定されている作品のため、簡単に作品について紹介します。原作となる日本の少女漫画「花より男子」(はなよりだんご)は1992年に漫画雑誌で掲載がはじまり単行本化され大ヒットしました。お金持ちの子息たちが通う日本の高校に、一般家庭出身の少女つくしが入学し、生徒の中でも寄付も多く目立ち学園を牛耳っている4人の少年たちと正義感により対立するもののメンバーの中心人物である青年、道明寺と愛をはぐくむようになるというコメディー要素もある恋愛漫画です。Wikipediaによると原作者 神尾葉子さんは子供のころジャカルタに住んでいたとか。知らなかったので驚きましたが、もしかしたらアジア圏の日本人学校の雰囲気も作品のなかに入っていたのかもしれませんね。漫画ヒット後1995年、内田有紀さん主演による実写映画が作られましたが当時アイドル女優として人気のあった内田さん以外は無名に近いキャストだった為、アイドル映画としてはそれなりにヒットしましたが社会現象とまではならず忘れ去られていました。今では人気の藤木直人さん、谷原章介さんも出演していたようです。90年代、台湾では日本のドラマが吹き替え放送され大人気になっていて福山雅治さんら日本の俳優さんも人気になっていました。たとえば、柴門ふみの漫画「あすなろ白書」は1993年日本でドラマ化され、助演していたキムタクさんが人気俳優になり、台湾でも「あすなろ~」やそれ以降のキムタク主演ドラマも含め翻訳放送され大人気になりました。そう、韓流冬ソナブームより前、日本のトレンディドラマブームだったのです。また台湾はドラマ以外にも出版社が正式なライセンスを得て日本の書籍を中国語翻訳して出版し村上春樹から少女漫画、ノウハウ本、ファッション雑誌まで翻訳出版され日本ブーム(哈日ブーム)がおきていました。漫画「花より男子」も1996年東立出版から翻訳され、台湾で人気があり、そこに目を付けた台湾のドラマ製作者によって2001年、「流星花園」という題名で台湾ドラマ化されました。それまでの台湾で制作されるドラマはマダム向けの昼ドラのようなドロドロ劇、橋田寿賀子作品のような家族ドラマ(ちなみ「おしん」などは台湾で吹替字幕放送されていました)ばかりだったため、台湾の若者に大変人気になりました。そりゃそうです、台湾のイケメン俳優さんたちが台湾を舞台に恋愛ドラマを展開するのですから、人気出るのは当たり前ですよね。そして台湾版「流星花園」は中国・香港でも放映され、中華圏に広まっていきました。同時期、韓国では「冬のソナタ」がブームになり、それが日本に伝わって日本で吹き替え放送されると日本でも「冬ソナ」ブームとなりました。二匹目のどじょう狙いでこの台湾版「流星花園」も日本で吹き替え放送され、一部で台湾アイドルが注目されるようになっていきました。この台湾や中華圏でのブーム、台湾版の日本放送をうけたのか、日本でも2005年テレビドラマ化されました。主演は嵐として大人気だった松本潤さん、そして主題歌を歌う嵐の楽曲も大人気になり、日本で社会現象になりました。過去の映画版は一部の方の記憶にのこるぐらいだったのに比べ、ドラマ版は放送のたびにあらすじが話題になるといった感じでした。その後2009年には韓国版、中国版も作られ、それぞれのドラマバージョンがそれぞれの国で翻訳放送されたりDVD化され、アジアの大ヒットコンテンツになっていったのです。途中でも書きましたが韓国ブームの火付け役が「冬のソナタ」なら台湾ブームの火付け役は「花より男子」なのです。この作品の主題歌もまた、日本、台湾、インドネシアと発展していきますが、そちらはまた次で。 いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #中国 #アイドル #韓国 #台湾 #香港 #テレビドラマ #嵐 #少女漫画 #主題歌 #CPOP #台湾ドラマ #POPASIA 3