舞台観劇記録(2025-No.001)
朗読キネマ「潮騒の祈り」
1月13日(月・祝)の15時30分の回は千秋楽にて、2025年の観劇初めです。その回のキャストは以下の通り。(敬称略にて、失礼をば)
物語りのあらましは、公式ページに載ってるので割愛。
少しばかり簡単に感想をば。
もっと多くの男性がこの物語りに触れ、いろいろと思いをめぐらせてほしいと、10年越しに改めて思い至る。
描かれているのは、母娘の相互不理解の面が大見出し的で、2本柱的に女性の妊娠に纏わる葛藤や不安があって、男性が口をはさむ余地はないように思えなくもないのだけれども…これを他人事にして知らぬ存ぜぬするような男性がいたとしたら甲斐性がなさ過ぎる、などとは思う。
こと子を宿す女性の負担たるや…幾ら心を砕くとしても足りることはないだろうことは想像に難くない…難くはないが、そも経験がなければ想像を脱しないのがもどかしいところで。かといって、考えるのをやめてはいけない死生観同様の人生命題の一つとさえ思う。
とはいえ、物語りの終わり方も鑑賞後感も重々しくはなく好きな感触。
んなもんで、多少強引に感想を結ぶけれど、10年ぶりに観劇できたことが単純によかったな、と。それだけの年月を経れば薄れる記憶もあるけれど、物語りが進むにつれて当時感じた気持ちも新たによみがえる心地でした。
はてさて、今回の公演を改めて確認したところ、座組に男性がキャスティングされていた回があったことに少しばかり驚きを。
何せこの物語り、母娘の女性2人に、海と銘打たれているものの性別不明の胎児(ほか、字そのままに所謂自然としての海の役割も)と、男性の出る幕はなし。回想にて胎児の生物学的男親の話しは出てはくるけど、くそtt…あぁいかんいかん、えぇと、その甲斐性なしな男はそこまででフェードアウトするので…この御話しを男性が?って率直に思ったけど、気が付いたのは千秋楽のあとというね…まぁ、いつか機会があえば、かな…
というのも、今回の観劇を思い立ったのは、綾子役の春名風花さんが10年越しに同作にキャストされるとあって、それは観に行かねばなるまい、と。
つまるところ、10年前にも観劇してたというわけです、はい。
文化放送が主催し、舞台は文化放送メディアプラスホールという150人規模(今回の箱の3倍のキャパ)の大舞台で、当時13歳の、舞台役者としての初舞台だったんだそうな(ググった)。
その時のWebページが公式にも残ってたのでぺたり。
キャスト紹介のブログのリンクもyoutubeの動画もちゃんと残ってた。
その時のキャストは、綾子役に柊瑠美さん・海役に春名風花さん・和江役に東野醒子さんで…そう、今回のキャスト、3人中2人が再演で、春名風花さんに至っては海役から綾子役に、という(当事者ならずとも)何とも感慨深い座組でありまして。
(綾子役の柊瑠美さんといえば、「千と千尋の神隠し」の千尋役の方でありますな。たぶん当時は気付いてなかったと思う。)
で、当時の観劇後のつぶやきがこちら(笑:めっちゃ浮かれてるなぁw
自身のつぶやきをたどると、どうも当日券での鑑賞だったっぽい。
しかも、公開録音の回(後日、2015年01月01日に、文化放送新春特番としてノーカット放送されたらしい。)で、にもかかわらず関係者席とかカメラマン席だかが開放されたのか運よくも最前列に配されたっぽい?
ってか、なんでサインをもらえてるんだろうね?
そこらへんはもう記憶の彼方です(笑
そういえば、今回は男性の座組もあったとのことで、何とはなしにではあるのだけど…海:水島裕さん・綾子:山寺宏一さん・和江:大塚明夫さん、などという、キャスティングを想像しまして…実現しませんかね?(笑
当時に水島裕さん主催の「笑う朗読」なども観劇していて、今尚のこと、ノサカラボさんの舞台を観たりもしているので、そうしたキャスティングも浮かぼうというものでありまする。
あと、今回のスタイルが朗読キネマとあって…
そうした朗読劇としてでなく、朗読そのもの、御一方で語られたなら…
などと、想像したりもして。
せっかくにも台本付のチケットで観劇しましたので、その台本片手に…
例えば、大原さやかさんだったり、能登麻美子さんだったりが、読み進めるのを想像したり…いや、もういっそ、実際に朗読してるのを聴いてみたい。
いやはや、手前勝手に思い浮かべるはタダ故、ご寛仁を(笑
そしてそして、今回の10年越しの観劇を経て…
今後に、春名風花さんが更に多くの経験を経て綾子役を再度演じたり、更に刻を経て和江役を演じるのを想像するのもまた楽しからずや、かな。
また、はるかぜちゃんと同様に、海役を演じた波多野比奈さんが綾子役を演じる機会が訪れるのかな?
先の永い話しではあるけれど、今後が楽しみです。
新年早々に、ホントに佳き2025年の観劇初めとなりました♪
(以下、公開後の追記。2000文字超えてしまった(笑))
ここから先は蛇足も蛇足のことなので、悪しからず、です。
で、何を書くかというと、今回観劇した春名風花さんの朗読のこと。
真っ先に浮かんだのは、松岡禎丞さんっぽいな、と。
これまで私が見聞きした彼と同様に、めっちゃ全力だったな、って。
迫真、鬼気迫る、臨場感抜群、死力を尽くしてるかの様で…
ちょっち意地悪に書くと、後先考えてるのか不安になるほど。
劇中しかり、役者人生しかり。ちょっち後者は飛躍しすぎだね(苦笑
それこそ監督さんや演出さんと稽古を重ねてそれでよしとした内容での本番とは思うのだけど、舞台劇としての全力、って感じに思えた。
(いや、舞台劇ならもっとその先までいくだろうことは想像に難くない。)
そう、つまりは「朗読」としてならどうだろうか、と…
悪いと感じたわけではないのだけど、アクセルベタ踏み過ぎかな、って。
彼女の演技の圧にあてられて怖さを感じたが故の感覚かも、とも思う。
良し悪しでなく、そう感じた、ってことなので、悪しからず、であります。
(以上、追記終わり。)