ゲムマ初出展の雑感
あちゃちゃです。永夜の代表(仮)です。
サークル『永夜』としてゲームマーケット2024秋にて初出展しました。
3人メンバーで活動しているので他二人とは違った話になるかもしれませんが、他二人はあまり情報発信はしないのと、初出展で色々な気持ちが湧いていたのということもあり…
他二人とは違うものになるかもしれない=永夜全体としての話ではないのですが、個人的な書きなぐりをします。
デザイナーズノートは別で書くか?
ここから書き始めると今日で終わらないので、たぶん後で別記事にします。いや、しないかもしれません。書き始めたら長くなってしまったので体力を使ってしまいました。
もし気になるという方がいらっしゃったらX(https://x.com/Eiya_boardgame)にリプか何かください。原動力にします。
制作してみての感想
当たり前だけど自分的にはすごい面白い
自分はトリテがめっちゃ好きなのかと言われると、実は大好き!ってほどではなく普通に好きではあるのでまぁたくさんやりますね~くらいの人です。
トリテは良くも悪くもトリテの枠に収まっていてそれが普通に好き、くらいなので5点評価で大体は3~4点くらいのところに収まる。
そんな中で5点つけたくなるトリテはそうそうないのですが、そのトリテの中では自分の中で1、2を争うくらい好きです。普通に5点つきます。
相当な数をやってきてトリテって大体こういうのだよねってものから何かが外れてこないと自分の食指が動かなくなってきている中で、この三神姫はきれいに外れてます。
基本の部分は自信がついた
それは当たり前で、「自分たちがやりたいもの、楽しいもの」を作っているから、外れ方が自分好みになっている。
当たり前だね~なのですが、一番基本なところである
「思った通りにゲームを作れる」という自信はつきました。
これは面白くなるはずだ!と作って、試行錯誤の結果面白くないものになるというのも結構ある中で、少なくとも自分の中では相当面白いものを作れたので満足しています。
システム作るのは簡単、問題はそこから
詳しくはデザイナーズノートに書きますが、システムが出来るのは相当早かったです。3人で高速にテストプレイして意見言い合って実際にやってのPDCAがすごかったのと、元々の最初の形がそこまで離れていませんでした。システム作り自体は初ではないですし。
ただ、実際そのあと形にするのが初だったので、初の作業が多くありました。
デザイン付け
バックストーリー考案
DTP作業、印刷
丁合
今回は他の方に何かを依頼することなく、全てメンバー3人で乗り切りました。
この中でも特にDTPは負荷が高く、なんとイラレを初めて触るというメンバー一人にお願いして頑張っていただきました。本当に感謝です。
(デザインはまだなんとか自分も絵が描けたのでクリスタなどで原案書いて、その後3人で改善出して…をしていたのですが、その後の清書は全部一人です)
丁合はまさに内職なのですが、元々そういう単純作業は結構好きな方で、個人的には結構楽しめました。実際に形になっていくという嬉しさもあり割とテンションが上がってました。
ゲムマ当日までにやったことについて
宣伝
個人的には、正直そこまで売れなくてもいいという気持ちと、出展するからにはやれることを尽くしておきたい(売れるどうこうではなく、体裁としてしっかりとした参加をしたい)という気持ちの半々でした。他メンバーは自分よりもう少し前者の気持ちが強かったように思えます。それゆえに宣伝活動はほとんど自分の後者の気持ちの表れによるものです。
ゲムマページのゲーム登録
他出展者とのSNSのつながり
インフルエンサーによる宣伝の申し込み
きたこし店長、本当にありがとうございます
youtubeへのルール説明動画のアップロード
ホームページの記事制作
ページ自体はコンプリボドゲ応募の為に前からありました
他の方々に比べて、やっていない方だと思います。自分が得意な分野ではないと思っているのでできる範囲で、というくらいです。
結果は、やって良かったの一言に尽きます。
ゲムマ当初、我々の目標は二日通して10個売れることを目標としていましたが、結果としては完売という形で宣伝活動が報われました。
売れなくても良いとは言いつつ、楽しそうだね!と言われて売れていく瞬間は、それはそれで嬉しいものです。
カタログのブースカットも宣伝の一つ
カタログのブースカットをざっと眺めて〇で目星をつけていた方が数人いらっしゃって、ブースカットの情報は整理しておいて正解だったなと。
本当に何も宣伝しないという方はブースカットが唯一他の人の目に留まる情報になると思います。
ゲムマ当日で覚えていること(順不同)
一つ目が売れたときの何とも言えない気持ち
すいません、あれは言語化できません。感謝の気持ち、嬉しい気持ちももちろんあるのですが、そこまで宣伝していないのに当日ちらっと見て、これ一つくださいと。なんで!?って気持ちもあったりして、とても複雑でした。
「さんじんき一つください」と言ってくれた人
確か3人目くらいの方だったと思います。
我々のブース内で「三神姫」の読みが「さんじんき」だとわかるものは何もありません。呼びかけでも誰も呼んでいないので、当日だけの情報ではないことがその一言で確実にわかってしまいました。
詳細は聞いていないのですが、恐らく…きたこし氏の動画で知ってくれたんだろうと思っています。あそこだけ読みも入れていて、きたこし氏も実際に名前を読み上げてくれていたので。
ブースチラ見した後にスッと来て「これ一つ」と買って行ってくれた方々
一人目の方と同じような感じで買ってくださる方々が一定数いました。
やはりそこまで宣伝していないので最初のほうは謎だったのですが、どうも様子を見ながら考察していると「トリテ」「ポーカー」「三人専用」の要素の中で刺さるものがあったのだと思います。
個人的には一定数のトリテコレクターがいるんじゃないかと思っています。
「あ、これだこれだ!」と言って買いに来てくれた人
何で知ったんだろう…聞けばよかった…
「何でこれを知ったんですか?」って聞いたら「Webで調べて面白そうだなって思ったので」と言ってくれた人
Webで何を見たところまで聞けなかったのですが、これは逆にきたこし氏以外のところだと思っています。あの方式では調べて一つのゲームがぱっと出てこないので。ゲムマのゲームページかなぁ…それか、トリテをまとめてくださっているNoteに入れてくださっていた方がいたので、そこが導線かもしれません。ゲムマのページであれば、youtubeの動画も埋め込んだので、実際にプレイしている動画を入れられたのが良かったのかもと思っています。個人的に宣伝活動が救われた瞬間でした。
ただ、後にも先にも理由を聞けたのはこの方一人だけです。さらっと何度も聞けるほどの余裕はなかったです。
三人組の方々
ありがとう、これは(我々がそうであるように)あなた方のような人にぴったりのゲームなんだ。ぜひ遊び尽くしてくれ。
説明を聞いた時の反応は二分されていた
ルール説明を聞いた人達の反応は「難しい」か「面白い」のどちらかでした。それ以外の反応はほぼいなかったように思えます。
実際、難しいというのは合っていると思っています。
勝敗がトリック数やビッドによるものではないので、変則トリテに分類されると思いますし、しかも裏出しによる読み合い要素もあります。3人が必ず2勝するというルールも変わっています。
正直普通のトリテに飽きている自分が、難しくないトリテでは満足できる体になっていないのだと思います。今回身に沁みました。
体感は「難しい」2割、「面白い」8割って感じでした。難しいとおっしゃっていた方は結構若くない年齢の方&トリテでピンと来ていない方々が多かったです。自分が見た限りでは以下の通りでした。
トリテ知ってますという方で難しいと感じた方はいらっしゃらなかった
トリテ知らない方も学生の方や30代くらいまでの方はほとんど理解できていた
「トリテ」「ポーカー」あたりが馴染みない場合に、「裏出し」「2勝固定」「勝利点の運要素」などを伝えると厳しい
何故この組み合わせで作ろうと思ったんですか?と質問してきた方への回答
他メンバーが回答したのですが、自分が回答したら別の回答になっていました。彼は結果的に数ある中からこの組み合わせになった経緯を話しましたが、自分はトリテとポーカーの要素をそれぞれ数ある要素の候補に入れた時の気持ちを話していたと思います。
裏の想いを聞かれると、メンバーが複数人であることによる回答の不一致が出るなあと思った瞬間でした。
最後に戻ってきてくれた3人組の方々
在庫が残り4つくらいの時に説明を聞いて「とても面白い、でも今来たところで、ここが最初なんです。他がわからなくて悩んでいます」と言われ、せっかくだから他もたくさん見てきてゲムマを楽しんできなよ!と見送りました。
完売した後にその方々が戻ってきてくれて「色々回ったけどやはりこれが楽しそうだった、残っていたら買いたかった」と。これ以上ない言葉でした。この方々にお渡しすることができなかったのが一番の悔やみです。
事前の宣伝だけではない
「ゲームマーケットの売れ行きは事前の宣伝でほぼ決まる」という話をよく聞きます。しかし何度も言うようにそこまで宣伝はしていません。
当日その瞬間に初めて目にして、説明を聞いて買ってくれたであろう方が体感6割くらいはいました。我々のような無名のサークルほど当日の勝負に懸かっていると思います。予約もシステムとして用意していないので、0からのスタートです。
反対に、出展歴のある隣のサークルさんは予約取り置きやファンの方々なども含めて事前に半分ほどの売り上げは見えていたように見えました。反対側のお隣さんは外国の方だったのですが、同じく外国の方がたくさん訪れて挨拶&購入という形が多かったです。予約もありました。
ブースに3人はちょっとせまいが、インストはやりやすかった
1日目は3人のうち2人がブースにいる方式で回していました。
半卓に3人は狭かったのでそれが最適解だと思っていましたが、二日目は制作メンバー一人が抜け、ボドゲあまりやらずゲムマも初の売り子さんが一人いたので3人の場面も増えました。
半卓に3人はちょっと狭かったのですが(横のテーブル間の通路に少しはみ出してしまっていたかも)、3人専用のゲームなのでインスト時に実演ができるようになり、とても楽でした。実際に一人でカードの動きを見せるよりわかりやすくなったのか、二日目で難しいとおっしゃっていた方は少なかったように思えます。
とにもかくにも、予想を上回る売り上げだった
いくら宣伝したとしても、仮に誰しもが面白いと言ってくれるような神ゲーを作れていたとしても。三人専用とつく通り、三神姫をプレイするシチュエーションというのはかなり狭いです。ルールにある通り4人目を待つ時か、仲の良い三人グループがある時くらいじゃないかと思っています。
それだけに目標だった10個も売れないという可能性も全然あったと思いますし、そうなったとしても悲観することはなかったと思います。
それでも二日間で完売するという大変嬉しい誤算となりました。
我々が面白いと思ったものを、他の方にも面白そうと感じてもらえるのは大変ありがたいです。
購入者としてゆっくり回れない
購入者としてのゲムマ参加時は事前情報なしでゆったり回って目星を付ける方式でした。ですが、それは出展側に回るとほぼできません。
Xで見て気になる~と思ったものも「回っていれば見つかるだろう」とブース位置も確認しておらず、実際は見つからなかったものは半数くらいあります。(売り切れも多数)
次回はカタログを読み漁って目星をつけ、ハンターのように狙い打ちしにいきます。
ほとんどの人は一瞥
当たり前ですが、全部のブースに足を止める人はいません。ほとんどは歩きながらまるでティッシュ配りの人を見るかのような足さばきでブースの前を去ります。
自分の性格的にもう少し心にくるのかと思いましたが、今回はかなりニッチなものを出している自覚があるので大丈夫でした。ゲムマに来るような方々のほとんどは3人固定でプレイするなんてないよねと、むしろ納得すらしていました。次回は正直わかりません。
あとがき
色々ありましたが、本当に嬉しい限りです。
これから皆さんのプレイ感想を見たいので人生初のエゴサすると思います。正直な感想をください。難しすぎて面白くなかったとかでも大丈夫です。
永夜として作りたいものはまだまだたくさんあり、定期的に作っていく予定ですので、よろしければこれからもよろしくお願いします。