「目標設定」に伴うもの
今回は「目標設定」について。
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「どこを目指すか」を共有しよう
キャリアコンサルティングをリード(進行)するのはCCです。
「目標設定」をし、この場をどうしたいか、イメージを相談者と共有することで、一緒にゴールを目指すためのスタートラインに立ったことを確認しよう。
まずはCC自身が、目標達成に向けてがんばるぞ!やるぞ!と、モチベーションを上げ(感情を動かす)、相談者と共有します。
こんなしんどい状況、早く脱したいよね!!
何とかしようよ!!
って。
共感的理解をし、感情を共有したら、本当にそういう気持ちになりますからね。「せっかく相談に来てくれたんだから、一緒になんとかしよう!」という気持ちを共有できてはじめて、相談者の強い味方になったことが、明確に伝わるはずです。
CC自身の「決意表明」
CCがいくら「支援するよ」「応援するよ」「なんでも聴くよ」「ここで話せばすっきるするよ」って思っていたとしても、それがCLに伝わっていなければ意味がないこと。
相談者は、迷っていて、不安で、どうしたらいいか分からない中、すでに「何とかしよう」と思ってここに来ています。
行動変容を促す、と言いますが、すでに一歩の行動が踏み出せているのです。相談者の人生にどれだけの影響を与える「一歩」でしょうか。わかりません。しかし、その「一歩」の先にある「相談者の未来」の存在を、CCが絶対的に信じること。それが、最もシンプルで、最も力強い、相談者の支援となります。
それをするには、CC自身が多少大げさにふるまうこと(CLにその姿勢を伝えること)が有効です。明確に目標設定をすることもその1つ。
CC自身が、自分自身の感情を動かし、自分を鼓舞し、勇気づけ、相談者を信じる自分を信じるのです。
「目標設定」には、そういった、CC自身の決意表明が伴います。
「言葉にすること」「相手に伝えること」で、現実がその方向に向かうことの役に立ちます。CLの無意識への働きかけの効果もあるでしょう。
皆さんの中には、自分の感情を捉えることや動かすことが苦手な方もいらっしゃるでしょう。
まずは自分の感情を感じ、取り戻すトレーニングをしましょう。
それがCLのためになります。
CC自身が感じる感情を無視しないで。
「事実」に伴う何かしらの感情がある。だから相談者はここにきている。
相談者を動かしている「感情」を扱い、対話ができるのは、人は「感情」で動くんだ、ということを体感し腑に落としているCCです。
まずはそのことを理解すること。
普段の生活で、自分がどんなことに何を感じているのか、見つめてあげましょう。
CCが自分の内側に起こる感情を捉えられるようになったら、その感情を「ツール」として活用していくことができるようになります。
クライアントセンタード(相談者中心)。
これは、「CCの感情も含めたすべてを相談者の役に立てる」という姿勢ということができるのではないでしょうか。
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