見出し画像

ホロモデルのススメ 今後の展開編

皆さんこんにちは✨

AR技術などを駆使してアニメキャラやVTuberなどのデジタルフィギュアを空間に飾ることができるアプリ「ホロモデル」(HoloModels)の解説記事などを書いている一周と申します。

12月28日、ホロモデルの開発元・Gugenkaが行った公式配信で、同アプリの今後の展開についてかなり大きな発表があったので、本記事で要点をまとめて紹介したいと思います。

配信アーカイブもあるので文字より動画という方はそちらをどうぞ
※記事中のほとんどの画像はこちらの配信のスクショです。


2月末に「新ホロモデル」リリース予定

まず一番大きなニュースですが、2021年2月末、現在のホロモデルとは別のアプリとして、様々な新機能を盛り込んだ「新しいホロモデル」をリリースするとの発表がありました。現行のアプリがすぐ消えるというわけではなく、徐々に移行していくという形のようです。

現在のホロモデルがリリースされたのは2018年2月で、そこから約2年の間には、ARの新機能や、iPhoneにも搭載され始めたLiDAR(ライダー)スキャナ機能などが登場していますが、それらを盛り込みたくても既存の仕様に引っ張られて難しい状態だったそうです。

そこで新アプリのリリースとなったわけですが、今回の発表で開発中であることが明かされた新機能

・片手で操作できる機能
・オクルージョン機能(モノやヒトなどの遮蔽物でモデルが隠れる)
・作ったポーズを別モデルに移植できるポーズ共有機能
・スプレーの切り替えなどが楽になる新UI 

です。

画像1

↑片手しか使えない状態でも使えるようになるかも?

画像2

↑現実の遮蔽物にモデルが隠れるオクルージョン機能も開発中

画像3

↑例えば東雲めぐちゃんのモデルで作ったポーズを別モデルに移植なんてことも(※マントや羽のような独自パーツは対象外)

画像4

UIも一新し、割と面倒だったスプレーの切り替えなどもより楽な形にしていきたいとのこと(画面は開発中のものです

また、新アプリの方は旧アプリと違い新機能を取り込みやすい仕組みになっているそうです。

ちなみにホロモデルはGugenkaの独自ストアでの購入になっているため、旧アプリ時代に購入したモデルでも、アカウント連携さえすれば新アプリでも使えるとのことです。(保存したポーズの扱いなどは不明)

モデルのラインナップが更に強化される

新機能とは別に、内部的な話として3Dモデルをホロモデルで使えるようにするための「セットアップ」に関しても自動化を進めており、これまで3日~1週間かかっていた作業が1日になっているとの話も。これにより、各モデルがリリースされるまでの期間が短くなり、ラインナップも現在より強化することが可能とのことでした。

SDモデルの投入も

xR上で使用されるアバターにはポリゴン数の多いものも多いですが、販売台数の伸びているOculusQuest2上での利用や、Gugenkaが最近積極的に開発を行っているスマホでも見られるウェブベースのxRサービスなどでは、より負荷の少ないローポリモデルが求められる傾向があります。

こうした流れもあって、Gugenkaは同社が展開している3Dキャラメイクアプリ「MakeAvatar」で、ポリゴン数の少ないSDタイプのモデルを使えるようにするほか、ホロモデルでもリリースを考えているとのことでした。これまでの頭身の高いモデルとはまた違った遊び方ができるのではないでしょうか(ぬいぐるみとしてキャラに持たせたりなど)

画像5

↑画像は恐らく2021年2月6~7日開催予定の「MIKU LAND β SNOW WORLD」の雪ミクのSDモデル

画像6

↑今のところ直接関係はないですが、「MakeAvatar」には男性アバターが追加予定とのこと

購入サイトも進化予定 ブロックチェーンも?

ホロモデルが販売されているGugenkaMarketPlaceは「XRMarketPlace」として、ホロモデルを含めたデジタルコンテンツを販売する総合サイトとして展開される予定

現在は購入のたびにクレジットカード情報の入力を求められるような状態ですが、将来的にはAmazon的な感じに、より使いやすくしていくそうです(ちなみにホロモデルの一部モデルはAmazonで買えたりします)

画像7

昨年導入が発表されていたブロックチェーンの仕組みについては、ユーザーが求めているであろう「デジタルコンテンツの個人間の売買」機能において権利者への利益還元などの課題がまだ解決できていないとして、実装の時期などは明言されませんでした。ただし、今後必ずこの機能を付けたいとしています。

実現すれば、限定600体のみの販売だったバーチャルシンガー・花譜のデジタルフィギュアやその他限定品のデジタルコンテンツを合法的に入手することも可能になると思われます。

画像8

XRShopWorldもプレオープン

これはすでに発表されていましたが、Gugenkaは12月29日に人気VRSNS「VRChat」上では初となる公式常設ショップ「XRShopWorld」(通称XWorld)をプレオープンさせます。(正式オープンは2021年3月予定)

XWorldでは

リアルとバーチャルで使える商品
XRShop World(略称、XWorld)には、各企業のオフィシャルショップが並びます。現実で使用する商品はもちろん、アバターや3Dモデルといったデジタル商品もご購入いただけます。

と、上記のようにリアル商品のほか、デジタルコンテンツも販売予定で当然ホロモデルに関する商品も販売されると思います(このXWorldに関しては別途記事を書く予定です)。このVRショップにはすでにHTC NIPPONや、アニメ制作会社のオレンジ、KADOKAWA、エイベックス、壽屋など有名企業が出店を決めています。

また、Gugenkaは今回の件でVRChat側と提携しており、こうした常設型のVRショップをVRChat上で展開したい企業の窓口としての役割も担いたいとしています。今後、Gugenka経由でそうした企画が立ち上がった場合、ホロモデルで展開されるコンテンツもそれだけ増える可能性があるため、非常に期待大です。

Gugenkaは公式Discordサーバーも用意しているので、興味がある方は参加してみるのもいいかもしれません。


LookingGlass対応は現在交渉中…

3Dモデルが裸眼で立体視できるデバイス「LookingGlass」への対応については、2019年夏に発表され、同年秋にも実装予定とアナウンスされていました。が、その後音沙汰はなく、今回の配信でも先方と交渉中との説明でした。とはいえ、開発側とは良好な関係を築いているとのことですし、早期の実装を期待したいところです。

また、来年にはより安価(3万円台)になった新型の「LookingGlassPortrait」が登場予定なので、ホロモデルに対応しているものの15万円と高額だったGateBoxに比べると入手のハードルはかなり下がると思われます。

ちなみにLookingGlassPortraitは執筆時現在クラウドファンディングを実施中で、1月15日までに参加すれば定価より100ドル安い価格で入手可能です。(日本語ページもあります)


まとめ

というわけで、来年2月末の新アプリリリースとそれに伴う新機能実装や新UI、ラインナップと販売ストアの強化、常設型VRショップのオープンなど、2021年のホロモデルはかなり期待できそうです。

より細かい情報が出てきたら、また記事でお伝えしたいと思います。

それではまた✨

いいなと思ったら応援しよう!